夜の東京シティビュー「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」が最高だった
平日の夜、こんなに遅くまで開いている展示会はなかなかない。月・水~日の開館時間は10:00~22:00(最終入館 21:30)となっている。何となく仕事終わり行ってみた。
建築がテーマになった展示会だ。もちろん本物が見えるわけではないので、どんなのものかと不思議だったけど、予想以上に面白かった。
六本木ヒルズ森タワーの52階。夜だったから、会場は一面の夜景の中に浮かんでいるようだ。来場者は、展示と同じくらい窓の外を見ている。
絵画展などとは違って、紹介されているのは建築物や空間を創るプロジェクト自体で、進行の過程が展示されていた。
試行錯誤が繰り返されている途中のデザイン画を見るのも楽しい。
完成イメージの模型があるのも面白かった。写真で見るシリコンバレーのGoogle社屋は、本当に素敵。いろいろなアイデアが詰まっていて、こんな場所で世界を変える仕事をするなんてかっこいいなと思う。
でも私は、仕事で忙しい数年を過ごすより、この広大な敷地の模型を眺める側だな。長い時間をかけて、こんなところにこんなスペースがあったんだとか、このチェアがいいなとか、そういう発見をして遊びたい。
プロジェクトのコンセプトや、建築、都市、空間に対するヘザウィック・スタジオの哲学が映像で流れている。効率や機能性を追求したミニマルなデザインは、同じものばかり生む。凹凸があり、複雑で手間がかかってオリジナリティがあるものが長く残る、そういう感覚、とても好きだ。