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もっと変化を許せる世界ならいいのにね。

久し振りに電気自動車(EV)でのロードトリップをしてきました。往復で2000kmくらい、って・・・ほぼ毎日運転しどおし 笑

今回はEVトラックで。テスラ社の急速充電施設を使える「アダプター」が届いたので、充電ポイントは以前よりたくさんあるはず!ということで、それを試すのも楽しみに出かけました。

それにしてもアメリカ西側、EVがものすごく増えてます。世の中ではEV売れないとかなんとかのニュースが出てるけど、そうかなぁ?と思います。私はレンタカーしない限りいつもEVに乗ってるわけですが、街中を走ってると周りにいつも数台のEVがいるのに気付く(多分他の人より各社のEVを知ってる、と言うのもあるかも)し、充電ポイントもめっちゃくちゃ増えてる。我が家は2018年からEVに乗ってるけれど、あの頃EVは「日本でマセラッティに遭う確率」くらいだった(当社比 笑 フェラーリほど少なくないけどマセラッティも日本では少なかった気がする)のに、今は「アウディとかベンツとかの外車が周りにいる確率」(日本をよく知らないのだけど、たとえばこっちではベンツとか結構たくさん走ってるのでそんな感じ)くらいです。


もちろん社会のインフラ(急速充電施設とか、Level2と言われる一晩かければほぼフル充電ってかんじの充電施設)が整ってきたというのもあります。そして大抵のひとは「家で充電して、1日50〜70kmくらいしか走らない」から、EVで移動費を抑えながらエコ貢献してる実感をかなり得られるっていうのも理由なのかなぁ。

アメリカでは自宅にソーラーパネル入れている人の10分の1くらいは「家庭にバッテリーも持っている」らしい。自宅バッテリーを導入すると電力会社から買う電力が激減します。うちも冬季の雪や天気の悪い日、などがあるから電力会社の電気ももちろん使っているけど、2台のEV充電を含めても年間電気使用量の75%は自宅のソーラーパネル+バッテリーで賄っています。残りの25%に関しても「日中作りすぎた電力を売っている」分があるので実際に支払っているのは年間使用量の15%ってかんじです。

(ちなみに私のエリアはソーラーパネルで作った電力は激安地域。州によって電力の値段がちがうので、場所によってはソーラーパネルで作って余った電力を売ることで毎月何万円と「黒字」になることもあるんだとか。羨ましい。)


閑話休題。

とにかくEVが世の中にものすごく増えててびっくりする毎日なのだけど、今回訪れたアリゾナ州。。。ちょっと苦笑いしちゃいそうな経験が続きました、久しぶりに。ユタ州も赤の州(共和党・トランプ氏の属する党をサポートする人が多い州)なのだけど、アリゾナはもっと赤い州。EVチャージャー普及はユタ州よりいいのに、一般のひとのEVへの偏見が、そりゃもうwww 久し振りに「EVなんて乗るやつの気がしれない」という態度を思い切り出してくる(なんだったら喧嘩ふっかけられそうな勢い)人たちに沢山会いました・・・イーロン・マスク氏がトランプ氏支持を表明して世の中がざわついたのもご存知の方は多いでしょうが、なぜかといえば一般的に「電気自動車EV」は共和党のひとには許せないもの認識(なのにイーロンさんがトランプ氏に近付いた!!)かららしいです。

正直にEV使用者としての意見をいうと、今の世の中にEVが現実的かといわれれば「人口の1-2割には、ってかんじかな」です。
やっぱり現時点では日本でもこんな広大な大陸でも「プラグインハイブリッド車」が賢い選択だと思うんですよ。

ただね。この先30年、50年を考えるとき やはり電気自動車技術をないがしろにはできない。
全員はやらずとも一部の人で「より普及に適した電気自動車とそのインフラ設備拡充」への努力と改善が続いていくのは、悪いことじゃないと思ってます。
結局今のEVをそれでも乗る人は未来を信じたいからという夢にお金を落としてるんでしょうね。


いろんな理由はあっても技術革新というのは批判されたり嫌悪されたりしながらも進むべきもので、また進むようになっているのだと思うんです。まぁ・・・変化をきらう人がいても仕方ないのだけど。

でも自然を保護する目的の国立公園で真っ黒な排ガスを出しすごいエンジン音をひびかせ車が走るのはどうだろう・・・ってちょっと思っちゃうんです。国立公園内を汚したくないからと自転車で走る人もいるくらいなのに。
「つよいアメリカのためにはガソリン車だ!」と私たちのそばで聞こえよがしに言ってた人もいましたが、えーと、うちのEVはどちらもアメリカの会社のものですけど・・・・ね?


ヨーロッパのEV普及率は、国主導の後押しがあるところは特に、かなり進んでいます。もちろん安くは済まないけれど、「それより人類の未来が心配でしょ」というスタンスを感じます。
EVだけがエコロジーを考えた時の正義とは思わない。でもEVを正しくない「噂」で批判したり、たまたま近くを通っているEVに対して嫌がらせ運転したり、ってのはやっぱり違うよね。(小さな嫌がらせたちに結構疲弊しました・・・)

ま、それでも目に見えて社会に変化はおきているわけで、変化を受け入れられない人たちというのはいつだっているよねと思いながらも、「あの人たちは100年ちょっと前は馬がいるのになんで自動車なんてつくるんだ、って言ってたんだよねきっと」とオットと話していました。
ほんと、変わることはそんなにコワいことじゃないと思うのだけれどなぁ。ま、その気持ちは分からないではないけれど、変化そのものを認められないとしても変化を選ぶ他の人たちを許せるひとが増えるといいのになぁ、と思うんですよねぇ。

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たなかともこ@ツレヅレビト
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