休みの取り方。
日本人は真面目すぎて休み方を知らない
どこで聞いた言葉だったか。新聞の紙面とかで読んだものだろうか。でもなんとなく「ほんとだよねぇ」と昔から頷いていた。
それが真面目だからなのかその先に手に入れたい物があるからなのか はたまたそれしかやることを知らないからなのか。はっきりした理由は分からないけど。
昔の私もそうだったし(で、気付いたら心が壊れてた)
オットもその道をひた走ってた(禍でさすがに壊れた)。
口では「私がいなくてもなんとかなる、仕事だから」とか言えても、なんとなく休んじゃいけないみたいな風潮が社会にあるからかな。
そう、分かっていても休むということはなかなか出来ない。
1日寝倒したって 充分に休む、にならないことだって多々ある。
昔の私はよくマグロと呼ばれていて、いくつかの仕事をしながら他のいくつかのことを常に考えてた。このクセはなかなか抜けなくて、「休む」やり方が本気で分からなかった。子育てから半卒業して会社も畳んで数年かけて、やっと私なりの「休む」がわかったくらいだ、実は多くの人に「何もしなくてイイ時間」をどう確保するかは難題なのかもしれない。
まぁ何でもいいのだけど、仕事を休んじゃイケナイ気がする、あるいは休むヒマがない、と思っている人には 私は(前述の友人の例から学んだので)
何でもいいから2泊くらいで、離れた場所に行くチケットを取ってしまえ
と大抵言う。宿は直前までキャンセル出来るが移動のチケットはなかなかそうはいかないので(行くやつもあるけど、敢えてそういうのは避けるが吉)もったいないと思うと人間はそれをやらざるを得ないから。
真面目な人はこうでもしないと休みモードに入れないし、「休みだ、大事に使わなきゃ」って真面目に休みを考えるだろうし。
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無理矢理 仕事環境から自分を引き剥がすと、何をしていいか分からない自分に大抵直面する。そこでめげずに「ここまで自分は仕事に毒されていたか」と気付くところまでいけると、初めて休みの意味が沁みてくる。知らず、外側も内側もかちんこちんになっていた自分のアタマや考え方に気付く。ここまできたら休む、が出来ていると思う。
時間がない、の次に「そんな金銭的余裕は無い」というのもよく聞く。でもそうかな。
空いたペットボトルに水でも麦茶でもいれて、そのままバスや在来線に飛び乗って揺られる、という「休日」は大してお金を必要とせずつくれるものだ。問題は「休みをとるお金」じゃなくて「できない言い訳を作ってる自分」だと気付くのが第一歩。
言い訳をとにかく却下して予定に入れてしまう。
多分それが「休む」を習慣化するポイントじゃないかなと思うんだ。
で。先日noter友のひとりと話してたんだけど、どうにもこうにも(私から見ると)彼が仕事の海にぶくぶくぶくと沈みかけていたので、私が年上なのを良い事に「休め!」と命令。今日あたりから彼はできるだけデジタルデトックス(しろ、とここも命令w)していると思う。
週明けからすこし視界がすっきりした彼になるといいなぁ、と、命令なんてしちゃったので責任を感じながら願っている私だ。