【旅する胃袋】まずはポルボロン「風」クッキーを焼いてみた
塩梅かもめさんのレシピがまた来たぞ!
ポルボロン、このカワイイ名前(と、思いません?)のお菓子はクリスマス時期によくつくられる、と書いてあります。
アーモンドの粉(プードルはフランス語で粉、アメリカだとアーモンドパウダー、もしくはアーモンドフラワーflour)を使ったお菓子の香ばしさを考えると、そうだよなぁ、と思うのよね。なんとも特別感がある、あの香り。
〈材料〉
薄力粉 200g
アーモンドプードル 70g
ラード 100g
グラスシュガー 70g
シナモン 小さじ1/2 (オプション)
※オプションのシナモンは仕上げに。ラードがない場合はショートニングを使用すると本場の味に近くなります。バターやマーガリンは塩分が含まれるのと味わいがかなり変わってきます。
つくルンバメンバーとしては作らないわけにはいきません!幸い、アーモンドフラワー(粉)は先日欲しくて入手していました。あとは。。。「ラード」これねぇ・・・!!!しばらく探したけど、オンライン購入しないといけない。じゃぁ、とショートニングを探したら回った店が軒並み売り切れ(もしくは年末に向けてバックヤードである程度の数揃えてるのか・・・・不明)、じゃぁ、ということでギーを代わりに。
インド料理で使われるギーは、簡単に言えば無塩バターの水分をさらに飛ばしたやつ。さ、作ってみよう!
まず篩(ふる)った小麦粉・アーモンド粉を弱火で炒ります。ベージュ色を目指せ、と言うことだったんだけれど、アーモンド粉がすでにうっすら黄色なのと、アメリカのキッチンってライトが暗いのよ。窓際に持って行って色を確認したのですが・・・
ちょっと気を抜くと、底で焦げっぽくなる粉がでるのでご注意を。
さて、ラードはないけどギーを室温に戻して砂糖と混ぜる。
ここで大きな勘違いに気付く。かもめさんは「グラスシュガー」と書かれていて、勝手に「植物性の砂糖?」とか、調べないで思った私は「きび砂糖」を使ってしまった。日本で言えば三温糖みたいなやつ。
でも再度レシピをみると、最後焼き上がったものに「グラスシュガー」を振り掛けている・・・・んんん?これは・・・・
コンフィクショナー confictioner sugar(粉砂糖)ではないか!!!
ショック・・・残念な事にギーに、三温糖くらいの大きな粒は全部融けてくれない。それでもできるだけ溶かしたけど、すこしざらっと感が残っちゃった。ザンネン。ここ、次回への反省点ね。
さて、砂糖と混ぜて白っぽくなったギーに、ほんのり色がついた粉を混ぜます。
うーん、油分が少ない・・・
慌ててギーを20gくらい、溶かして加えました(誤魔化すの得意)
馴染ませて・・・・ラップでくるんで30分冷蔵庫へ。
抜き型がなかったので蕎麦猪口で・・・
焼けたら、粉砂糖を振ります。このまま完全に冷めるまで触っちゃダメです。崩れちゃうから・・・
完全に冷めたら、ちゃんと手で持つことができるようになりました。アーモンドの香りが香ばしくて美味しい。
ラード(lard, 豚油)が手に入るなら香り・旨味ともに多分そのほうが良いんだろうなぁと思います。あと、砂糖は最初から「粉砂糖」!
そうじゃないと、ラードやギー、もしくはショートニングと混ざりきらず、やきあがっても砂糖粒の歯ごたえが残ります(それはそれで、美味しかったけれど)。
☆
さて、アメリカで似たようなものがあるのか・・・と簡単に調べたのですが、「ロシアン・ティー・ケーキ」とか「(クリスマス)スノーボール」などと呼ばれるもの、と書いてありました。
ただし、ここではアーモンド粉は使わないし、中にナッツは入れますが使う油は無塩バター・・・・結構味も風味も違いそうです。
でも!一部をアーモンド粉に変えることはできるし、バターもできる限りショートニングみたいなものを使う事はできる。
アメリカはこれからハロウィン、サンクスギビング、そしてクリスマスとFESTIVE!な時期です。口でほろっと溶けるように崩れる「かもめさんレシピへの敬意を!スノーボール」とか、作っても楽しいかも知れません。こんどはそっちを作ってみます。
☆
「旅する胃袋」、詳細が出る前にポルボロン、作ってみてしまいました。作っている最中、あまりに失敗した?と思うような(そのくらい柔らかくてこれでいいの?と不安になる)場面もありましたが、かもめ師匠の仰る通りでした。
完全に冷めるまで、触っちゃだめ!ちゃんと手で持てるようになります。
ほんとだよね・・・なにをつかったら故郷の味になるんだろう、って。
でも今回嬉しかったのは「膨らます」必要がなかったから。あと、先に粉に火を入れるので失敗がないこと。
私の住むエリアは標高1500m。当然沸点違うし、あれこれ料理の仕方に小さな工夫が必要です。
このポルボロンを使った「旅する胃袋」企画、11月スタートだそうです(どんだけ前のめりな私w)。詳細はこれから出るそうです!!!
サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。