自宅サウナ奮闘記〜自宅サウナに水風呂?
サウナ施設には結構当たり前にある「水風呂」(らしい・・・私はまだ初心者かつ日本でサウナをちゃんと使ったことがないので伝聞だけど)。自宅サウナを作ろうと考えた時、これが結構問題でした。
加藤容崇先生の「医者が教えるサウナの教科書」によると
ということ。フィンランドで「サウナ側にある湖が水風呂がわり」という状況からスタートした私達は、深めの子供用プールみたいなのがあれば良いのでは、と最初は思ったのです。庭に使うホースで水シャワー浴びればいいし、って。
「水風呂」の温度は調べると大体どこの水風呂も10〜15℃って感じらしい。でも冬場でもない限り我が家の蛇口からの水は15℃を切ることは少ないようなのです。私達が自宅サウナを始めた当初は8月末で、蛇口からの水を溜めた水風呂は大体20℃+というところ。もちろん初めて使うときは冷たく感じるのですが、すぐ慣れてしまうのです。身体を冷やしてる感じが薄い。
なので最初は数日おきに大きな氷バッグを買ってきて入れてみたりもしました。そうすると確かに15℃前後の水風呂になると身体の「ビックリ感」(私個人の感覚ですが汗をかく暑さから一気に汗がひくところまでの温度差がしっかりあるとイイ感じに身体がビックリするので)がしっかりあり、10℃ちかくなると手足の先がビリビリ痛いくらい冷たくなる、と分かりました。
(個人差はあると思います。加藤先生によると16℃〜17℃くらいが水風呂としてはいいらしいですが)
さて、自宅サウナで「安定した温度の水風呂」というのは結構難しいと思います。理由は簡単、「水を冷やすのは簡単ではない」から。
いや、氷を使ったら冷えますよ。でも身体を浸からせる量となると、使う氷の量もばかになりません。
エネルギーのことを考えれば当然で、「熱」を作り出すのは火なんかがあれば比較的容易だけれど、熱を奪うというのはしっかりした装置が必要。
私達も最初は簡易的に水を貯める容れ物に水道水をためてそのまま使っていました。でも夏というのもあり結構頻繁に大量の氷を入れなければいけなかったことや、繰り返し使える氷パックを使っても冷やすのに限界があったこと、水が結構「腐って」しまうので3-4日に一度水を全部入れ替え・掃除しないといけない、など、メンテナンスにものすごく手間と時間がかかるのです。
そもそも「高身長の男性も入れる深さと容積」の容れ物では使う水の量もハンパないです。毎日お風呂を新しく入れ直している、そのくらいの量は平気で使うのです。そしてこの水を「庭に流す」その作業も楽なものではありませんでした。
「やっぱりチラー(chiller, 冷却器)いれる?」
オットとその話がぽつぽつ出始めたのは、自宅サウナを初めて2-3週間もしないころ。サウナ周辺の準備は基本的に私がやっていましたが、数日おきの水風呂掃除や温度管理などに奥さんがブツブツ文句いってたら、そりゃぁいやですよね。
ということでチラー、入れました。現在はこんな感じ。
「チラー入れました」って簡単に書いたのですが、我が家の「安価な自宅サウナ」のなかで一番高価な買い物、この箱ものだけで$1000です(テント・ストーブ・外気浴用椅子、その他の細々したグッズ合わせた分くらいしたってこと)。本当は冬場を考えてヒーター機能つきにすべきだったのかもしれないけれど、値段が$1500になるので、うぐぐぐぐぐぐといいながら選べませんでした。
これを入れてから水の交換は1か月に一度くらいでいいし、チラーにフィルターがついているのでそれほど汚れないし、上の写真の温室の中にスペアのフィルターも写ってますが実はこれも使い捨てにしなくていい(洗って使える)ので今のところかなり満足です。
チラーの話が出たので、この1-2年欧米で流行ってきている「コールドプランジcold plunge」の話をさせてください。・・・って、もう2千字かぁ。ということで続きます(笑)。