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マウイの聖地と山の中のドライブ(予定外)〜ハワイ旅行記(3)

ハワイ3日目。
ハワイではときどき州立公園や国立公園で「入場予約」が必要な事があります。今日はその入場予約をいれたイアオ渓谷州立公園(朝7:30〜8時の間で駐車場をキープできる)に行く計画が朝にあり、そのあと時間が開いて夕方からサンセットクルーズの予約がいれてあります。

イアオ渓谷州立公園といえば

ハワイ史上指折りの激戦の舞台。14世紀以降のマウイ王族も眠る場所で
ハワイ島のカメハメハの軍隊はここでマウイ軍と激突。勝利を収めた
マウイ王族の埋葬場でもある

ハワイ州観光局が運営する公式ラーニングサイト・アロハプログラムより

という、歴史的に大事なところ。Sacred(神聖な)areaでもあります。

ワイルクの街まできたら山の方へ。朝7時が日の出の時間だったので、雲がオレンジに染まってます。
なんというか、威容を誇る山々。
このイアオ川はカメハメハ大王率いる軍との戦いで戦死した者の遺体で埋まり、川が逆流したといわれています。
こちらのアロハプログラムにその辺の歴史がわかりやすく書かれているのでぜひ読んで下さい。
そしてあれが有名なイアオ・ニードル。写真ではあの圧巻さが伝わらないのが残念。
戦時の見張り台、というのも納得。よく見ると頂上へ向かうトレイルがあるみたいですね。
なんとなく無口になってしまう風景。
ここには短いトレイルがいくつかあります。オフシーズンなので閉められているところもありましたが。
このあたりにあるのはハワイに長く育っていた植物たち。
さて、州立公園を出て少し戻るとケパニワイ公園というのがあります。短いトレイルを探していたので寄ったのですが、まぁピクニックエリアですね。そしてアジアからの移民のひとたちを代表するような公園があります。日本、中国、韓国、フィリピンなど。みんな、マウイに移住して自らの文化も保ちながら生きていたんですね。
ハワイって何気なくこういう巨木がありますよね。日本だったら神社ができていそうな。

さて、トレイルはいずれも簡単かつ短かったのであっという間に朝の予定は終了、この時点で8時半すぎ。近くに「マウイ島歴史協会ソサイエティ」という歴史を学べる場所があるのだけれど、開館は10時。うーん、時間あるなぁ・・・

「マウイの西側、今考えている旅程だと北の方を移動しないんだよね、ちょっと回ってみようか」と思いつきで提案。あとでこれがとんでもない提案だったと気付くのだけど・・・

このぐるっと一周、というのをできると思った、簡単に・・・いやはや、そっちの道を勧められない理由はちゃんとありました。

道はどんどん細くなり、路面状態も良好とはとても言えない。しまいには対向車きたらどうしよう、これ・・・という細い道となり、それが山道ときた。つまり海岸線の崖の上の道なんです(T_T)

とにかくWailukuって村?にいけば道は広くなるのでは・・・と思ったけど全然そんなことなかった(泣)。かき氷とバナナブレッドを売ってる民家?に立ち寄り、ちょっと気分転換。おばあちゃんが「え、ここから更に西にいくの?うーん・・・・この先すごく道が細くなるから、カクカクシカジカのところで対向車がこないことを確認して進みなさい」って教えてくれました。
かき氷屋さんの裏手に入江のみえるベンチがあったのでちょっと一休み、ふぅ。あーーーこの怖いドライブ、早く終わらせたい。(そしてコワい部分はまだまだ続くのである)
途中All Trail(という、トレイルをGPSでフォローできるアプリ)で見つけたトレイルに立ち寄るも・・・・少し歩いたところに「この先危険!絶対トレイル進むな」「2018年に死亡事故あり、高波が来るから進んじゃいけない」と・・・ひぇぇぇぇ。ほんの少し先に進み、崖の上から覗き込むとまぁ!すごい波です。かっこいいっちゃカッコいいけど、近付くのは命知らず過ぎる。All Trailさん、こんなトレイルを紹介してていいんですか???
中央右手に少し水溜まり(プール、と英語では表記されてる)があるんです。トレイルはそのプールまで行く、というもの。いやぁそれは波にさらわれてもおかしくない。
ここを覗き込んでいたとき、上空にヘリが。。。(観光用じゃないと思うんだけど・・・)いったん通り過ぎたけど、もう一回戻ってきました。あれ、絶対私達が崖下にいくんじゃないかと心配してたよね。ご心配ありがとうございます。
私達のあとに結構トレイルを歩き込んでる風なカップルがきて「どうだった?」と聞かれたので「波が高くて危ないと思う」っていいました。彼らも(たぶん私達と同じところまで歩いて)すぐ戻ってきました。

珊瑚礁があるところはまだしも、島の周りは太平洋。波はかなり強く高いです。このトレイルで亡くなった方は波にさらわれた女の子を助けに飛び込んだということ、子供を連れてあんな危なそうなところに行くのもどうかと思うよね。ちなみにケータイ電波も届かないしヘリだってそんなすぐには到着出来ない場所。こういうのは、ちゃんと自分で安全かどうかの見極めが大事ですよね。

ほっそくて「くねくね」な道は2時間弱続きました。時々ビューポイントで肩の力を抜きます。レンタカー運転手を私だけにしたので(こんな道があるとは思わず、追加ドライバーにオットをいれなかった)文字通り疲弊しましたが、こういう風景にかなり癒されます。
歩けばこの下のビーチに行けたらしいけど、もうそんな気力なかったの・・・

結局上に貼り付けた地図でCのポイントあたりまで、すれ違えるのかここ???と思うような細さのガタボコになったくねくね道でした。車線を分ける中央の線が見えたときは心からほっとしたし、マウイの西海岸の、昔からリゾートとして開発されたエリア(道はもちろんきれいで走りやすい)にでたときは「ああ、これでやっと普通の旅行に戻った」って思いました 笑

マウイ島西側を一周して(西〜南〜マウイの真ん中を走る道は整備されているのでカアナパリあたりから1時間もかからない)緊張しすぎたので、先日きたThe Plantationというところでコーヒーを買う+トイレ休憩。さっきまでの未開のジャングルの中、気持ち程度舗装しました的な道をめちゃ緊張して走っていたのとは全く違う、のんびりした感じ。はぁ。
マウイ歴史ソサイエティーはマウイの女性に教育を与えた牧師さんの家(兼学校)を歴史を紹介しながら展示しています。ポリネシアからきた最初の住民たちは「人食い」もしていたそう。(そうやって外の世界から侵略する人から自分たちを守った、というのもあるのかな)
各島にいた王族(豪族)とカメハメハ大王のはなし、アメリカに「接収」されたときのこと・・・いろいろ考えさせられます、日本にもそういう歴史あるよね。
白のハイビスカスはハイビスカス原種だそう。いまやハイビスカスは華やかな南国の花として知られるけれど、原種はこんなにも目立たずひっそりと残るのみなんですね。

さて、今日も一瞬宿に戻って(私はもうくたくただったし)、夕方からのサンセットクルーズ(船上の夕食込み)に向かいますよ。

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たなかともこ@ツレヅレビト
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