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パティオを作り替えようと冬の日に考えた。

急いで買い物をしているとき、遠くに昔からの友人を見かけた。

いや、確信はなく・・・(マスクってほんと、表情わからないよねぇ!)
ほぼ小走りで買い物をしていたのもあって、車に戻ってから彼女に電話をした。繋がらなかったから、テキストを音声入力で残した。(運転中は音声入力有り難い!)

数分して折り返しの電話が入った。

「元気?!電話ありがとう!!!」

私も笑顔になる。4−5年ぶりの彼女の声。
(ちなみに、その時見たと思った人は他人のそら似だったのだが)

会いたい。

恋心とか特定の誰か、とかじゃなくて、気兼ねなく友達に会って話がしたい。
多分そういう気持ちがゆっくりゆっくり降り積もっていたんだろう。
それが 数年という間を越えて彼女と連絡をとるところに手をのばさせてくれた。

彼女と2時間くらいのつもりでランチデートをする。といってもテイクアウトで、がらんとしたうちのオフィスでね。

食べ終わっても話し続けてしまう。途中でちょっと申し訳ない気がしてきて「マスクするね」と着ける。

そして名残を惜しみながら別れ際にハグする。(再会した時はお互い遠慮してできなかった)

誰かと会って話したあとの、懐かしい、心地よい怠さが残る。

多分このニュースタンダードはこの先 もう人間社会から消えないかもしれない。

それでも 私達は友人と、家族と、通りすがりの人と、社会のひとと、接点を失いたくないと思うのだろう。


ちらついてきた雪を見ながら思った。

オフィスを置いている建物にある小さなパティオに外用の丸い机と椅子とパラソルを入れよう。屋外用のヒーターも入れよう。そして時々誰かを誘うんだ。

「テイクアウトのランチで 外ごはんしよう」

多分それは、友人達と再度つながるのに最低限私ができるココロ配りになるだろうから。
この先数年かもしれないけれどその場所は、きっと投資しがいのあるものになると思うんだ。


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たなかともこ@ツレヅレビト
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