北部イギリスの旅(6)〜スコットランドの昏い歴史を垣間見る。
3日目です〜(正確には4日目だけれど、初日はイギリスに着いた日としてカウントしてます)。
今日は移動多いですよ!
とはいってもまずは腹ごしらえ。イギリスではB&Bを中心に予約しているので朝ご飯がついてます。
さて、アーカート城を1時間ほど見たあとで、また車で北上。インヴァネスの街の手前で南下をはじめてすぐくらいに、「ジャコバイト軍」の最後の大きな戦いの場所になった「カロデン・ムーア」があります。(Wiki参照)
カロデンムーアには沢山のひとが訪れていました。抑圧された時代とスコットランドの人々のいろんな想いがあるのだなと、無言になってしまいます。
特にこのカロデンの戦いのあと、政府軍は負傷者までも全員殺したと言われていて、指揮官だったウィリアム・カンバーランド公はButcher屠殺者と呼ばれたそうです。カンバーランド公によって「タータンの着用禁止」「ゲール語使用禁止」も出されたそうで、スコットランドのひとにとっては「屈辱」だったらしいですね。こうやってハイランドの文化は大きく廃れました。
イングランドも・・・ウィリアム・ウォレス(映画ブレイブハートの主人公として描かれている)を文字通り八つ裂きにしてグレートブリテン島の隅々(つまりスコットランドにも。)に晒すとか、スクーンの石(運命の石とも呼ばれる、スコットランド王戴冠式で使われていた石)を奪って持ち去ったり、タータン禁止とか・・・どうしてそこまで「一番いやなこと」をし続けたかなぁ。現代でもそういう人いるけど、「面子を潰される」と感じたひとは本当に容赦ないことをする。面子なんてさ、腹もふくれないし幸せにもならないのにね。
ハイランド地方にはそれ以外にも昏い歴史があって、スコットランドのひとたちには複雑な想いがある場所。イングランドが一方的に悪いとは言いませんが、人間というのは本当にこういうことをどれだけ繰り返していくのか・・・と思わずにはいられません。
3日目の午後のことはまた次に。
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