映画大好きポンポさんは最高の映画の映画でした。
話題になっているのは知りつつ、中々観に行けてなかったのですが、友人も気になっているというの聞いて、やっぱ観に行こう!ってなって観たんですけど、
端的に言ってめっちゃ良かった。
今年見た映画の中でダントツかも!
ポンポさんは可愛くてカッコよくて終始最強で最高なんです。
監督に抜擢されたジーン君は冴えない見た目の映画オタクで、彼には映画しかない。映画が彼の全て。なんかキラキラした感じのパリーピーポー的な要素は一切皆無なんです。
それしかない人が映画に向き合って、こだわって、突き詰めて、囚われて、映画を作る姿を映画館で観客として見ている感じです。
創作することの狂気性、0から何かを作り出す苦しみ。1人では絶対に作れないのに、監督の立場で突き通さなければならないエゴがあって、わがままを通してスタッフを巻き込んで、良いものをつくりださなければならない責任がある。
こうやって生み出されている物語を受け取らせてもらっていることに感謝と尊敬と畏怖を感じさせられました。
泣くようなシーンでもないのに何故か涙が流れる。そんなシーンがいくつもありました。
自分でもなんで涙が流れるのか説明できないんですけど、なんか泣いちゃうんです。感動するシーンとかじゃないはずなのに。
説明したいけど、できないことが悔しい。書きたいことはいっぱいあるのに、全然言葉にできない。
映画の中で、ジーン君が、撮る映画について自分が撮る意味を考えて、自分が決めた自分にとっての唯一無二もののために、切り捨てたそれ以外のものについて描くシーンを後から追加するんです。かなり、無茶をして。
この過去に捨てたもののシーンはそうとしか生きれなかった者には観てて凄い、眩しいというか、捨てたことを後悔はしてないけど、ああは生きれないなという思いを感じるもので、ジーン君にとっての覚悟なんだなぁと思う場面でした。
私は物語を創作したりするわけじゃないけど、創作に限らず、何か自分がそうあることでしか生きられなかったものがある人にすごくくる物語だと思います。何かを捨てて生きているという自覚と生きていくという覚悟があると自分のエゴと責任について改めて考えさせられる。そんな作品でした。
ああクソ、もっと面白いのになぁーーー。感想が下手すぎる!
観て欲しいに尽きますね。