酒飲み男子へ、スパイスなら結局カレーへと行き着くわけです#03
こんにちは、Yas之助です。
先日、妻が海外出張でしばらくいなかった時、勇気を出して近所の焼き鳥居酒屋に行ってまいりました。
そんな高級なところではなく、焼き鳥をメインとした大衆居酒屋みたいなところなのですが、それでも気軽に行けるところでしたので、よし、今日は行くぞ!と、ろくちゃんをお散歩し、餌を上げた後、そぉっと出かけました。
実は前も一人でそこに行ったことがあるのですが、非常にお腹が空いている状態で行くと、もうね、頼む品数がすごい多くなってしまうのです。初回の注文で5品くらい。
結局トータルで5000円近くかかってしまい、まぁ後悔はしてないのですが、冷静に一人で5000円てやばいなと。
私はね、理想で言えば、2品くらい頼んで、2杯くらい飲んで2000円くらいで颯爽と会計をするようなスマートな一人飲みをしてみたいのです。
しかし空腹とは人の判断を狂わせる諸悪の根源でして、頭でわかっていても、メニュー表の美味しそうな唐揚げを見てしまうと、つい頼んでしまう。
そうか、空腹が良くないなら、事前になんか食べちゃえば良いんだ!
ということで、松屋へGO!牛丼並を食べることに。
これ圧倒的にコストも安いし、空腹も解消できる。
素晴らしい戦略でした。
その後居酒屋へ行きました私は、とりあえず生という呪文とともに、串5本盛り合わせ、塩味を頼み、完全に戦略勝ちをしたのです。
こちら、お通しの枝豆でーす。おかわり無料なのでお声がけくださーい!
はーい、なんて返事をし、早速来たビールを吸収しながら枝豆をポリポリ。
ポケットを探ると、あーミスった。airPods忘れてきてしまった…くそ、自分の世界に入れない。
しかしたまには居酒屋のガヤガヤに耳を傾けてみてもいいか。
(盗み聞きではない。自然の葉音に耳を傾けるのと同じこと)
後ろではママ会が開かれており、離婚する旦那様について、話題的に旦那様をフルボッコされているようでして、その内容より、あぁー久しぶりにこういうガヤガヤした世の中が戻ってきたのかなーと、少し嬉しい気持ちになりながら串盛りを待っておりました。
提供される頃にはまんまとビールが無くなっており、二杯目を注文。
今のところ二杯の一品。完璧じゃないですか。
さて、焼き鳥を複数人で食べる際、串から予め外してシェアしやすいようにしますか?それともそのまま食べますか?
これはもう揉みに揉まれまくった話題かと思いますが、私は未だどっちにしようかと悩んでいます。
(とか書いている瞬間に答え出ましたが)
外したほうがみんなで食べやすいことは間違いないのですが、それってもはや焼き鳥じゃないよね?ともなるわけです。串職人からしたら、そのまま食べてくれよ…という気持ちもわかる。
また一緒に食べている方のスタイルもわからないというのも悩み。
最初に聞けば良いんだけどね。外して食べますか?って。
けど、どうしようかと悩んでいるうちに、目上の方が率先して外し始めると、あーやってしまった、気が使えない若造になってしまったと個人的に気まずい感じになってしまう。
今思ったのは、ダブルスタンダードで良いと思いました。
焼き鳥は串のまま食べるのが本来の姿ではありますが、
大衆居酒屋のような、あくまで焼き鳥はメニューの一つの場合は、「外しちゃって大丈夫ですか?」と聞いてから、外してシェアする
もし焼き鳥をメインとし、自信を持って提供している居酒屋であれば、頼むときに、「せっかくなので、一人一本食べましょうか。」とジャブを入れておいて、そのまま食べる
が一番波風立たないかなと。はい、こうしたいと思います。
なんてことはこの時考えておらず、多分kindleで漫画でも読んでいたのですが、串も半分ほど平らげたあたりで、店員さん
枝豆おかわりしますか?
あぁそいうえば無料だったな…じゃ、お願いしまーす。
とおかわり。枝豆はダイエットにも良さそうだしね!これでカロリー0になってくれないことは知ってる。知ってるけどなってくれ。物理法則にそろそろ歯向かってくれ。
さて、串盛り合わせもラスト一本となり、ビールも飲み干した。
ラストかな~と考えていた時、
あ、枝豆がまだある…どうしよう…えだまめ…まぁ残しても良いんだろうけど…ん~…
すみませーん!ハイボールください!
やられた、と思いました。
まんまとお店の策略に引っかかってしまった。
枝豆を無料にするという代償の代わりに、お客から本当なら頼まなかった500円のハイボールを注文させた。
トータルで見たら圧倒的にプラスですよね。
すごい良い気分になりました。
本当にそういう策略があったのかどうかは知りませんが、もしそう考えていたのだとしたら、私は本当にその通りに行動してしまった。
きっとお客さんはこのサービスに対して、こう行動するだろう、が見事に当たるというのは、当てられた側としても、何か嬉しい気持ちになります。
(もちろんここでは誰にも注文を強要されていませんしね。私が、勝手に注文しただけです)
お会計、2500円。
まんまと最後の500円取られてしまった!
いい気持ちのまま、ろくちゃんの元へと帰っていきましたとさ。
ドライカレーが食べたい
たまにあるのです。カレーじゃなくて、ドライカレーが食べたい。
夏が近づくと、ドライカレーでビールを飲みたい。
以前こちらのレシピで作ったことがあるのです。
ナスたっぷりというところが夏らしい。
ドライカレーってお店では頼まないんですよね。
カレー屋行ったらカレーを食べたい。
夏限定!ドライカレー!と書いてあっても、バターチキンとかを結局頼んでしまう。
そういうポジションなのですが、もし+200円とかでドライカレー(小)を付けてくれるなら絶対に頼みたい。あまりそういうオプション見たことないけども。
さて、せっかくここではスパイスを使っているので、レシピのカレー粉やガラムマサラというところを、オリジナルスパイスブレンドに置き換えて作っていこう。
呑みクック開始!
今回はナスたっぷり、そして妻の置き土産のホールトマト缶の残りも使っていく。
作成のお供にはジムビーム・ハイボールをチョイス。ジムビームの味はとても好きなのです。
まずやることは、とにかく刻む。
何遍も言うが、切った食材をこうやって並べるといかにも料理できる雰囲気が出る。
ぜひとも料理を始めた人は、こうやって切った食材をバッドにいれたりしてまとめてみることをオススメします。
料理は苦行になってしまってはいけない。
料理を食べることは楽しみでも、作ってる最中が苦行では続かないか、義務感でやっていくしかなくなってしまう。
作りながら呑んだり、動画を観たり、料理が楽しい!と思える振る舞いをしてみることは、あなたが料理を極める上でとても重要なのだと思います。
さて、スタータースパイスですが、いつもどおり
を、多めのオリーブオイルでじっくりと香りを出していく。
ここでだんだんと香りが立ち込め始めると、あー、スパイス使ってるなーと感じ始めます。
ここににんにくと生姜のみじん切りをバッサァと投入。
一気に食欲をそそる匂いが立ち籠める。
これ、あとここにネギのみじん切り入れて塩足してごま油入れたらスパイスねぎ塩タレにならないかしら。いつかやってみよう。
玉ねぎ投入。今回はかなり粗目のみじん切りに。
最後まで形がある程度残っていてほしいが、それなりに炒めていきたいので、片鱗は大きく。
周りが焦げ始めますが、適度に水を足して、焦げをこそぎ取るように炒めていく。
母は言った。玉ねぎをどれだけちゃんと炒めたかによってカレーの味が決まる。と。
つまりは根気よく炒めなさいということ。
家訓でしょうかね、これ。こんなかっこよくは言ってないか。
トマトを入れる。クックパッドのレシピ的には後半、ラスト近くに投入していたが、カレーメソッド的には、トマトをしっかりと炒め、水分を飛ばすことで酸味が取れ、美味しくなると書いてあったので、今回はトマトのフレッシュさより、メソッド的美味しさを優先させました。
水分が無限に出てきますが、右のように、片方に寄せても戻ってこないくらいの粘性になったらまぁ良しとしましょう。
さて、ここでメインのスパイスを投入
これを一旦フライパンで炒っていく。弱火で炒りながら、煙がちょっと出てくるくらいでストップ。
先程の鍋に投入し、ネリネリしていく。粉っっぽさが消え、油がにじみ出てきたらOK。
これはパット見食べ物には見えないですよね。ただ美味い茶色い塊なんだ。
ひき肉をドバッと入れ、さらにネリネリする。
正直色的にちゃんとひき肉に火が通っているのかが全然わからないから、十分すぎるくらいに炒める。
ここで水、コンソメ等を追加、所望の粘性にまるまで調整する。
この「所望」という言葉、私はよく使うのですが、あまり聞かない言葉ですよね。
これなぜかと言うと、大学4年、研究室時代、同期がシリコンをフローティング・ゾーン法、通称Fz法で作成していた際、研究の発表時に「所望のシリコンを作成するために、今回はFz法を採用しました!」と言っており、みんなでイジって真似をしていたらなんとなく口についてしまいました。
ちなみに私の研究室は量子コンピュータの研究を行っており、シリコンやダイヤモンドなどの個体に不純物を注入、そこにトラップされた電子のスピンを磁気等で操作し、演算をしよう!を目標に研究を行っておりました。
今やIBMなどが商業化に向けてどんどんと開発を進めており、もしかしたら近い将来にセールスマン巡回問題などが解決できる日も来るかもしれないですね。
ここでようやくなすと人参を1cm各くらいに切り、フライパンで火を通す。
人参の火の通りを目安に。
それをこれにぶちこむ。
最後にピーマンを投入し、予熱で火を通して完成!!
米を2合炊きましたが、完食しました。
案の定濃い味でしたが、それがご飯泥棒となりました。
今回はスタータースパイスを最後まで取り除かずにいたので、食べたときにカルダモンやシナモンが口の中に入り、凄い事になりましたが、私はもう嫌じゃなくなりました。
ときにカルダモンを噛むと、一気に気品高い香りが鼻を突き抜けます。
フェンネルシードは噛むたびに爽やかな味がし、アクセントとなります。
こうやって、ベースのカレーの中にたまに強烈な刺激を求める場合には、ホールスパイスを残しておくと良いかもしれません。
苦手な方は取り除くか、ホールではなく、パウダータイプを使い、味を均一化することを推奨します。
以上、ありがとうございました!