freedom dictionary 204特集伊藤桂司の原画4作品が美術手帖 online store OIL・freedom dictionary storeより 発売中。追記:アート作品を購入するとはどういうことか?

Prospect-Refuge Theory プロスペクト・リフュージュ・リロン
金額(税抜売価)¥700,000

ステートメント: 
一見平穏に見える現実世界の中にも、狂気やサイケデリアが静かに潜んでいる。この日常空間に、異世界がぽっかりと口を開けている。ふと感じた、その微細な違和感のような気配をクローズアップしてサンプリング。停止した時間の中に永遠に記録するシリーズ作品。

Florida フロリダ
金額(税抜売価)¥450,000

ステートメント:
一見平穏に見える現実世界の中にも、狂気やサイケデリアが静かに潜んでいる。この日常空間に、異世界がぽっかりと口を開けている。ふと感じた、その微細な違和感のような気配をクローズアップしてサンプリング。停止した時間の中に永遠に記録するシリーズ作品。

Hunter ハンター
金額(税抜売価)¥300,000

ステートメント:
“HUNTER (Portraito of Frank Smith)”
害獣駆除に人生を捧げた男フランク・スミスの肖像。
「害獣といっても生き物であることに変わりはないんだ」と、彼は、倒した動物には敬意を表し、亡骸が無駄にならないよう肉は燻製にして食べ、毛皮や骨も大切に利用した。2009年秋、依頼のあった駆除に向かったまま行方不明に。(アメリカの狩猟専門誌『GREAT HUNTER』に掲載された実話より)

Good Morning Jelly グッドモーニング ゼリー
金額(税抜売価)¥400,000

ステートメント:
一見平穏に見える現実世界の中にも、狂気やサイケデリアが静かに潜んでいる。この日常空間に、異世界がぽっかりと口を開けている。ふと感じた、その微細な違和感のような気配をクローズアップしてサンプリング。停止した時間の中に永遠に記録するシリーズ作品。

伊藤桂司・プロフィール
1958年、東京生まれ。主に、広告、雑誌、音楽関係などの分野でグラフィック・ワーク、アートディレクション、映像を手掛ける。
2001年度東京ADC賞受賞。ロッテルダム映画祭、「Active Wire」(ソウル:Haja Center)、「CLOSE UP of JAPAN展」(ブラジル:サンパウロ美術館)、「Buzz Club-News from Japan」(ニューヨーク:P.S.1 / MoMA)、「四次元を探しに/ダリから現代へ」(諸橋近代美術館)、「KITTY EX.展」(森美術館)、「AFTER311(hiromiyoshii roppongi)、MBE(原宿Batsu Art Gallery、福岡Konya Galleryを巡回)、「Art Stage Singapore 2014」(G/P galleryより出品)など数々の国内外展示に参加。個展多数
021年には、山梨Gallery Traxにて個展“TRANQUILO”を開催。
グラフィックワークでは、テイ・トウワ、キリンジ、木村カエラ、スチャダラパー、THE BAWDIES、PES from RIP SLYME、高野寛、ohana、オレンジペコー、ボニー・ピンク、愛知万博EXPO2005世界公式ポスター、コカコーラ・コーポレイトカレンダー、NHKの番組タイトル&セットデザイン、イギリスのクラヴェンデール・キャンペーンヴィジュアル、SoftBank キャンペーン、KEIJI ITO × graniph Collaboration他、活動は多岐に渡る。
作品集は『FUTURE DAYS』『MOTORWAY』(共に青心社)、『LA SUPER GRANDE』(ERECT LAB.)、『NEW WORLD』(UFB)、『DAYS OF PAST FUTURE』(Alex Besikianとの共著)他多数。
京都芸術大学・大学院教授。UFG代表。

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instagram: keijiitokeijiito
022年秋 PARCEL(日本橋馬喰町)にて個展開催予定

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どのような方が購入するのかとても興味があります。
とクールに構えたのですが、
アート・ディールに詳しい方のアドバイスでは、やはり現状高額な作品がネット通販で動くことは稀だとか・日本の通販事情ではせいぜい10万円程度のものが流通すればよいほうとか・・そこで私の場合を考えてみた。
一、もし欲しい作品に出会ったとして購入する資金はあるのか?
たぶん無い。では、どこかでお金を借りたり、ローンを組んだりしてでも欲しいのか?気長に貯まるまで待つなら欲しい作品は購入されている・・・
ふ〜む、今回の価格帯30万から70万を俯瞰してみると、日々の暮らしをつつがなくやり過ごすための生活必需品辺りが近いかもしれない。
外せないのは音響機器・映画を見るモニター・洗濯機・冷蔵庫・電気炊飯器・ベッド・ソファ・食事のテーブルや椅子・・
これら生活必需品を整列すると、すでに私にはアート作品購入資金がないことが明確になる。借りるしかないがそれは私のスタイルではない。
生活コストをはるかに超える収入を確保できる方々のみがアート購入者予備軍だということだ。
または、空っぽの家に食べるものも我慢してアート作品だけが飾られた環境で育った方なら、この予備軍とは異なるオルタナ系アート購入者部門を設立できるかもしれない。
ふ〜む、現状では私はペットは飼えないが、アートと暮らす感じに近いのがペットではないか?人によっては肉親や恋人や愛人より大切にするというから・・といって、そのペットは幸せかというと、それは飼い主の傲慢な欲望に過ぎなく本来の愛のあり方とは違う場合もあるから、一概にはいえない。アート作品と暮らすということはつまりそういうことだ。えっ?どういうことだ?だからお金に余裕があるからといって勢いで選んだアートを購入して部屋に飾っても、できちゃった婚やなりゆき婚のように、熱が冷めたら離婚ということになる。アート作品は口答えも陰口も浮気もしないのだから悪いのは選んだ貴方だ。反省しなさい。はい。なかでもタチが悪いのは、買う買う、といいながら作家に擦り寄るエセ・アート愛好家の存在だ。作家に限らずそんなせこい輩とは誰も友人にはならない。思わず私的体験を呟いたが、急激に光が射したアート界の影の部分であり・・つい私の生きる土台の脆さを晒してしまったわ(笑)。
つまり現状では、アート作品を個人の喜びのために買っているのではなく、世間で通用する信用=アートがお金になって流通しているのですね。
まとめます。
日々の暮らしにアートを取り込むことは、
ペットや人生のパートナーと暮らすことの延長線上にあるとお思います。
ですから生きる理由を明快にしている人がアート作品を購入するとアートも幸せだと思うのです。生きる理由ですか?私も今からなんですが・・・
人類の歴史を学ぶようにアートの歴史を学ぶことで、その作品の真価がいくぶん理解できるかもしれません。自分自身が今どこにいるのか?何を考えて生きているのか?自分が自分であるための試金石というか、日々の暮らしの中からアートの飾り場所がはっきりするように、心の置き場所もすっきりするといいわねなんてね・・・結局、好きな人と暮らせるならあとはなんにもいらない境地でアート作品と対峙したいと思います。
チャオ!


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