ハマスの指導者シンワルの最期 その4

ハマスのシンワルが殺害されたあと、ハマスがどうなるか心配していたが、各グループがトップからの指示がない状態で(ハマスの生き残っている幹部たちも各小グループに連絡をとる手段はほぼ失った状態と思われる)、飢えと医療が受けられない極限状態の中で、イスラエル軍と戦っているようだ。

レバノンとガザでのイスラエル兵の戦死者(負傷兵を含まず)の合計が1000名を超えた時にイスラエル世論が停戦に向けた反応するかもしれないが(イスラエルは敵を解体出来ると思っている以上、今の段階で相手を利するような停戦はしないだろうし、ネタニヤフも戦争している方が、停戦するより政治的負担が少ないと計算しているふしがある)、今はハマスもヒズボラも死力を尽くして戦い、イスラエル兵の犠牲を増やして、イスラエル世論、国際世論が変わるのを待つしかない。
食料はなんとか調達可能であろうが、ガザにいるハマスの残存部隊が新たに爆発物、弾薬、小火器を入手するのは恐らく無理だ。爆発物、弾薬の備蓄があとどのくらい持つのかが重要になってくる。

イスラエル国防軍(IDF)がハマスのシンワル殺害後に、ハマスはイスラエル国防軍の大佐を路肩の仕掛け爆弾(IED)で殺害している。仕掛け爆弾が戦車をどの程度直撃したかわからないが、大佐はどうも戦車から身を乗り出していたようだ。

(ちなみにこのIDFの大佐はイスラム教徒の一派とされるドルーズ派のようだ。葬儀の映像を見ると、円柱形の帽子を被っている人たちがちらほらいるのでわかる。
一般的なイスラム教からは異端とされている。イスラエル社会の中では、エチオピア系ユダヤ人(黒人のユダヤ人)と並んで、被差別階級である。)


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