ヒズボラのナスララ師死亡か
きちんとまとめて書こうと思ううちに時間が経ち、思いつくままとりいそぎ
。
今、イスラエル空軍によるバンカーバスター攻撃でナスララ氏死亡の情報が駆け巡っている。
イスラエルのメディアとCNNなどがナスララ師死亡の可能性が高いとの情報を出している。。。ヒズボラの組織がイスラエルの諜報機関に食い破られていたということか、、油断があったのか、率直に言って、驚いている。
上の動画で扱っているのだが、ヒズボラの幹部が、偽電話を受けて、電話を取るために移動させられて、そこにイスラエル空軍が発射したミサイルが直撃し、殺害されるという事件が少し前にあった。このときヒズボラの内部の連絡網はイスラエルの8200部隊(サイバー攻撃、通信傍受、画像解析、などが任務)とかモサド(対外情報機関)に食い破られて、組織内の連絡を安全に行う手段を失っているのではないかと思ったが、、その後、ポケベルの爆発(消去法でポケベルはイスラエルで製造・組み立てされたのだと私は判断している)。。
ポケベル爆発はインド生まれでノルウェー国籍のリンドンホセという男が関与していて、アメリカに妻と出国したという情報が出ている。アメリカで新しい名前、パスポートをもらって生活するんだろう。イスラエル情報機関はこれまで重要なパレスチナ人のイスラエル内通者に、アメリカ国籍を与えてきたからな。イスラエルのサイトにホセの名前があった(今は削除)ようなので、イスラエルのハイテク企業との取引を夢見て、そこをイスラエル情報機関にからめとられたのだろうか。。
この男は生きたまま皮を剥がれても文句が言えないことをしたよな。。
ヒズボラ幹部は、イスラエルの電子的監視網の中にとらわれていることをどうしてもっと早く気が付かなかったのか。。ヒズボラ組織中枢に内通者がいるとは考えもしなかったが、内通者もいたんだろうな。。ナスララ師が死亡した場合、後継者は従弟という話がでているが、組織再建は険しい道のりになるだろう。
2006年の第二次レバノン戦争でヒズボラをなめていたイスラエル国防軍は手痛い打撃を受けた。両軍の大将は、ヒズボラはナスララ師、イスラエル側はオルメルト首相。この時からイスラエル側の復讐戦は始まっていたのだが、レバノン国家の経済破綻、ヒズボラに対する経済制裁、油断もあり、イスラエルにやられたんだな。。借りは返された。今回はヒズボラの負けだ。ただ戦いは続く。
*ちなみに、第二次レバノン戦争のとき、イスラエル側はヒズボラに関する情報をあまり持っていなかった。というのもヒズボラに対する情報活動に予算、人員を割いていなかった(これは昔、イスラエル人新聞記者にきいた)。対するヒズボラはヘブライ語(イスラエルの公用語)を話せる要員を準備しイスラエル軍前線兵士が規律に反して家族や恋人と電話しているのを傍受していた。イスラエル軍の妨害電波のなか、最前線の兵士とも連絡が取れるように有線ケーブルを地中に埋めていた。最終的にはイスラエル軍はレバノン南部からは撤退することになった。間違いなくヒズボラはイスラエル軍の不敗神話、モサド万能神話を過去に打ち砕いてきた組織だ。
イスラエルは、復讐戦に向けて、あの時から対ヒズボラに予算と人を割いてきたわけだ。
*第二次レバノン戦争のときのイスラエル軍の現場の混乱ぶりのドキュメンタリーはYoutubeで観ることができるので、興味のある方はぜひみてくださ。
テヘランでハマスのハニヤ殺害、ベイルートのイラン外交施設爆撃、さらにナスララ殺害となれば、、イランは怒り心頭だろうが、イランとして大きな報復には動かないだろう。臥薪嘗胆で、核兵器開発に邁進するだろう。こんだけやられたらイランとしては何が何でも核武装しかない。(イランが核武装すれば、サウジアラビア、エジプト、トルコが続き、イスラエルの軍事的優位が終わる。。)
アメリカのバイデンはアメリカがヒズボラをテロ指定しているもんだからイスラエルが殺害しても文句が言えない。アメリカも「テロリスト」認定して殺しまくっているからな。。