ハマスの指導者シンワルの最期 その2
シンワルの最期の動きをみたとき頭をよぎったのは
「死ぬときはたとえどぶの中でも前のめりに死にたい」だ。
(なんか元極道の画家(故人)が、死ぬときは、背中向けてじゃなくて、前向いて倒れたい、と言っていたのを覚えているが、シンワルはそれを体現した男だな。)
すごい生き様だ。私はそう思った。
そうすると、イスラエル軍がシンワルの最期の動画を公開したのは、勇み足になり、後悔する可能性があると思った、、イスラエルとしては宿敵を殺害して、うれしくてうれしくてしょうがないのだろうけど、やはり動画の公開は失敗になる可能性が高い。。。
ただ、彼の最期の場面と亡き骸の動画が公開されて、ガザ、ヨルダン川西岸地区はもちろん、アラブ世界がどう反応するのかは自信がなかった。。
時間が経過して、いろいろな反応が出てきたが、どうも私と同じ評価のようだ。最後まで「大義」のために闘った男ということらしい。二名の護衛、シンワル自身も防弾チョッキ、手りゅう弾、自動小銃で武装していた。負傷した体で、降伏を良しとせず、イスラエル兵に手りゅう弾を投げた。彼のレガシーは語り継がれ、次のリーダーもいずれ自分もほぼ確実に殺される覚悟をもって組織を、運動を引っ張っていくだろう(サダムフセインのように、命乞いはしなかった)。
ネタニヤフたちイスラエル政府およびイスラエル軍は、人質を人間の盾にして、地下の洞窟にこもっている臆病者という宣伝戦を行っていたが、実際には、彼はわずか二名の護衛とともに地上にいた。
(Middle East Eyeは資本が欧米に拠点を置いたアラブ系のメディア)
(ILTVはイスラエルのメディア)。
シンワルの遺体の画像を、負傷した頭部をぼかしただけで公開しているので、載せておきます。
いま、公開情報で分かっているシンワルの最後の状況が下の動画にまとめられています。