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双極性Ⅱ型気分障害コラム 躁状態のエピソード(その30)活動的になる

本文ではさらっと書いていますが、活動的な状態が軽躁状態かどうかの鑑別はなかなか難しい問題です。
軽躁状態とは、かなり精力的に動けますし、アグレッシブであり、うつ状態の時とは別人格です。
少なくとも本人にとってはとてもいい状態です。
ですので、なかなか周囲を含めて本人自身もいいとか悪いとかは言いにくい状態です。

そういう状態が抗うつ薬を飲まない状態で長期間続き、睡眠も十分にとれて、対人関係も良好であるならば、それは本当にうつが寛快して、本来の自分に戻ったのかもしれません。

でも、どれか一つでも当てはまるものがあれば、それは軽躁状態を疑うべきです。
そうしないと近い将来必ずひどいうつが来ます。

私は昨年の6月29日に不思議な体験をして以来、仕事は以前に比べて1.5倍は捌けています。
判断力も精神力も胆力も1.5倍な感じです。
また、精神科のお薬は全く飲んでいません。
アルコールも付き合い以外は殆ど飲んでいません。
カフェインも飲めなくなりました。
気分の多少の波はあっても比較的に安定しています。
睡眠も6~7時間は取れています。
対人関係も良好ではないかと自分では勝手に思っています。
物事に対しては、いいことは良い。悪いことは悪いと思うようになり、比較的周囲に流されなくなりました。

さて、これは軽躁状態なのでしょうか?

それとも、

うつを経験していた時の状態を卒業して、次のステップへと行ったのでしょうか?

もしそうであるならば、20年間苦しんだうつは私にとっては、自分の昇華させるために必要であると神様から与えられた宿題だったのでしょうか?

この状態がどういうことを意味しているのかはわかりませんが、少なくとも1年前を区切りに自分の感覚が全く変わりました。

本文は、以下から抜粋しています。
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(その30)活動的になる
 
筆者の場合、(その29)のような極端な早朝覚醒がありましたから、朝の5時過ぎには会社に行っていました。
早朝から仕事をバリバリとしていました。
うつ病の治療を開始する前の筆者と比べて、とても仕事が出来る状態だったと思います。
声も大きく、他部署や業者との調整や会議も精力的にやり、人格が変わったような状態でした。
筆者としてはこれが本来の自分の姿だと思っていますから、躁状態だとは全く思っていませんでした。
今までの自分はうつ病での病気の自分で、本来の自分は仕事がバリバリできる能力のある人間だと思っていました。
更にうつ病と思っているので、維持療法として抗うつ薬をずっと飲みつづけていました。
結局、その抗うつ薬が気分をずっと持ち上げすぎていて躁状態になり、仕事をバリバリとやっていたのだと思います。
 
そういう状態が1年ほど続きましたが、反動でまた酷いうつ状態になって1年休職しました。

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