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(2022:その10) ようきぐらし

論達第4号を配付した後の最初の神殿講話の原稿です。

天理教会長もいちゃんのお話 (2022年) | もいちゃん | 宗教学 | Kindleストア | Amazon
から抜粋しています。
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本日は、 ようきぐらし について思う所をお話したいと思います。(かしわ手)

 天理教の立教の御宣言は、天保9年10月26日に親神様が中山みき様に天啓を下され、
「我は元の神・実の神である。この屋敷にいんねんあり。このたび、世界一れつをたすけるために天降った。みきを神のやしろに貰い受けたい」
と仰られたことから始まります。

また、親神様は人間を創造された目的は、人間が互いに陽気に暮らすのを見て、共に楽しみたいからであると教えられています。

つまるところ、我々人間は互いに陽気に暮らすことを目的としてこの世に生まれてきているということです。

ただ、人間が悪い心づかい(8つのほこり:おしい、ほしい、にくい、かわい、うらみ、腹立ち、よく、こうまん+うそ と ついしょう)をしてしまって、心を汚して、陽気な心づかいができなく苦しんでいるを見ているのが忍びないと、親神様が中山みき様を通じて、そういった過度なあしきこころづかいを戒めることができれば心が陽気に勇んで日々を暮らすことができると教えらえています。

その上で、そういった心づかいを払う方法として、朝夕のおつとめを教えられています。

あしきをはろうて たすけたまえ てんりおうのみこと

と唱えるおつとめを教えられています。

これは、『自分のあしきこころづかいを払いますので、親神様どうか宜しくお導きください。』と自己反省してお願いをするものです。

また、そのように親神様の望まれる心が自分自身の中で作れたらならば、今度は周囲の人の助かりを願う行動をしないさいと教えられています。

その手段として、病気平癒を祈願するおさずけをとりつぎなさいとも教えられています。

このおさずけも、

あしきはらい たすけたまえ てんりおうのみこと

と唱えますので、
『自分とこの病気で苦しまれている方のあしきこころづかいを払いますので、どうかおたすけてください。』
と神様にお願い・祈願するものです。

つまりどれもようきぐらしができる心づかいになるように日々努力しますと自己反省・研鑽することが、天理教の信仰の本質ではないかと思います。

このように、信仰の目的は【ようきぐらしができるような心づかいになること】であり、これらを達成する【手段】として、【おつとめ、おさずけ、ひのきしん】が天理教経典に記載されています。

また、親神様だけを信じて、おすがりすれば、それで問題ないとの信仰の考え方もありますが、親神様は【人間がようきぐらしをすることを見て共に楽しみたい】とは言われていますが、自分(親神様)を拝むのが人間が生きている意味だとは一言も言われていません。

この為、まずは身近なところからようきぐらしができるような心づかいをしていくことが一番の目的であると考えられます。

論達第4号発布を受けての11月の本部月次祭の神殿講話では、本部員の増野正俊氏(中山正善二代真柱様の長女よしのさんの夫)は【ようきぐらしの実践】と【人の助かりを願うこと】が大事であると申されました。

この11月の本部月次祭は殿内で参拝させてもらいましたが、神殿講話を聴きながら正にその通りだと思いました。

【ようきぐらしの実践】と【人の助かりを願う】為の手段として、おつとめ、おさずけ、ひのきしんをすることは大いに結構なことかと思います。

ただ、それだけで終わるのではなく、一般的に周囲の方といい人間関係を築いていったり、周囲の方にちょっとやさしいことをして助かっていただけるような具体的な行動をとることなども、とても大事なことだと思います。


【ようきぐらしの実践という目的】と【その他の手段】を混同して、手段が目的とならないように十分注意する必要があるのではないかと思います。

そうしないと、信仰の本質を見誤ると思うのです。

【ようきぐらし】とは決して、自分自身が【楽】をすることではなく、周囲の方と切磋琢磨しながら、物事を【たのしむ】こころになることだと思います。

人間は社会的動物ですから、お互いが互いに助け合って生きていくことが、一番心が満たされるようになっています。

この為、一番身近なところから、一歩だけ人の立場に立って物事を考えられるようになると親神様が望まれるようきぐらしができる心づかいができてくるのではないかと思います。

私自身は、そういった心づかいで日々周囲の方のたすかりを願いながら過ごしていかなければいけないなと思って日々反省している毎日です。

皆さんと共に陽気に生きて行けるように頑張ってきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。

以上つたない話ではございましたが、御清聴ありがとうございました。(かしわ手)

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