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今週の日記|仕事とフィン活のはざまで
7月9日 スキがあふれる
雑感。この世界には2種類の人間が存在する。好きなものを前にしたとき、それを誰かに伝えずにはいられない人と、ひとまず自分の心の引き出しにしまっておき、ときどき取り出してはひとり眺めることに満足をおぼえる人と。
ちょっと信じがたいことだが、「ジャパネットたかた」の創業者である高田明氏は、ふだんはテンションも声も低いのだそうだ。じっさい確かめたわけではないので真偽の程はわからないが。
なんでも、ジャパネットでは「これは売れる」と惚れ込んだ商品しか扱わないため、カメラを前にするとその商品の魅力を伝えたいあまり声はうわずり、早口になってしまうらしい。「オタク」か。
つまるところ、このひとは自分が「いい」と思い込んだものを誰かに薦めることがなにより好きなのだろう。だが、それが「共感」を呼ぶ。テレビショッピングにもかかわらず、観ているひとはまるで対面で接客されているような気になってしまうのかもしれない。
モノを売る仕事にとって「接客スキル」以上に大切なのは、あるいは、苦笑いしながらもつい耳を傾けてしまう熱っぽさから立ち起こる「共感」だという気がする。雑感おわり。
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