優先順位〜トイレ編〜
唯我独尊の宇宙人母は変なところがデリケート。
家族がトイレに入ったあと暫くトイレを使用出来ないのだ。
その辺りは個人の嗜好というか、許容範囲の部分なので別にいい。いいのだが、
出かけている時に公衆トイレに並んで使用することは出来るのに、家だと家族であるのにも関わらず嫌がる。というのが何だかなぁと思うところである。
それは恐らく我が家の確固たるヒエラルキーが彼女の中で存在していて、自分より格下の人間が先にトイレを使用することが許せないというのが一番の理由だろう。
最悪なのは、母が出掛けていて帰ってきたタイミングで誰かがトイレに入っていた時である。不機嫌になられたところで理不尽な話だ。
あんたの帰ってくるタイミングなど知るか!とブチ切れたくなるが、黙って消臭スプレーを振りまき、軽く清掃をして、他に付け入る隙を与えないように部屋の整理を始める。
(それでもごく僅かな隙を狙って、例えばゴミ箱の位置などにもケチを付け始めるので効果は薄い。)
一度不機嫌になれば、暫くブツブツと身体の不調を嘆きながら大袈裟に音を立てて家事を始めるので誰も寛ぐことは出来ない。全員中腰で嫌味に対応出来るようにスタンバイしなければならないのだ。
というわけで、我が家はトイレに行くのにもひと苦労なわけである。