女の友情
女はつくづく奇数では生きられない生き物だ。
男もそうなのかもしれないが、私は女なので、ここでは女と限定しておく。
大人数ではそうとも言えないが、3人となると途端に女は対抗心や劣等感を少なからず心に灯す。
自分よりも他の2人が仲がいいと胸にチクリとささる苛立ちを覚えるのだ。
ましてや、自分の知らない近況をもう1人が知っているとざわざわと不穏な気持ちが押し寄せる。
今日私はそんな気持ちで女友達と3人で食事をしていたわけだが、おそらく私以外の2人も時にそのような想いを抱いていたのだろう。
そして更に女の怖いところは、友達に恋人が出来た時である。
表面では祝福しながらも心のジェラシーは抑えられない。その相手が自分が望むものよりも上であるかどうか、それが友達を心から祝福出来るか出来ないかの線引きである。
今日会った友人の新しい恋人は、外資系の会社に務める日系アメリカ人で、5カ国語が話せる超ハイスペック男子だった。
もちろん今回は後者一択だ。