ラベン博士に関する考察/レジェンズアルセウス


ラベン博士に関する考察


先日発売された「ポケモンレジェンズ アルセウス」
こちらに出てくるラベン博士に関しての考察をまとめてみます。

今回は主に、彼の出身地に関して考えていこうと思います。
まず、結論から言うと「ラベン博士は現実におけるインドにあたる地方の出身なのではないか?」と考えております。

その考えの根拠について、以下にまとめていきます。

なお、レジェンズアルセウス、および他シリーズ作品のネタバレにあたる部分が含まれます。
お気をつけください。


出身地を推測するための根拠


・依頼を受けられる看板の文字
・ヒスイ図鑑の説明文
・ラベンの名前の由来

主に上記のものが推測を進めていく材料となります。
ひとつずつ解説してゆきましょう。


・依頼を受けられる看板の文字

こちらはギンガ団本部の博士の研究室にある黒板の事です。
よく見てみると、そこに書かれている文字はガラル文字であることが分かります。
ちなみにガラル文字を解読してらっしゃる方曰く、書かれている言葉の内容自体は未解読だそうです。(ただのダミー文章の可能性も高いです)

・ヒスイ図鑑の説明文

No.057のライチュウの図鑑説明は以下の文章です。
「放つ電撃は10万ボルトを凌ぎ 我が故郷に棲むダイオウドウをも 一撃で気絶する威力なり。」
こちらは赤・緑の図鑑説明である「電撃は10万ボルトに達することもあり ヘタに触るとインド象でも気絶する。」という文章のセルフオマージュかと思われます。

また、説明文の中に出てくるダイオウドウはソード・シールドから登場したポケモンで、図鑑説明は以下となっています。
「緑の皮膚は水にも強い。昔ほかの土地からやってきて人といっしょに働いた。」

これらをまとめると、ダイオウドウの原産地(インド)が故郷にあたると推測できます。

・ラベンの名前の由来

ラベン博士の名前の由来は「ラベンダー」だと考えられています。
こちらは、まずヒスイ地方(シンオウ地方)のモデルになっている北海道が、ラベンダー栽培で有名なことが由来の一つと思われます。
そしてラベンダーの原産地として有名な国のひとつがインドであり、彼のルーツを推測する上での材料になりうるかと思います。


結論


上記の要素などをもととして、私は「ラベン博士は現実におけるインドにあたる地方の出身なのではないか」と考えた次第です。
この説の補強として、博士には黒板のガラル文字や第一声の「Wake up!!」など、ガラル(イギリス)に由来する要素が多く見られます。
これはインドにはイギリスの植民地であった歴史があり、これを踏まえての要素なのではないかと考えられます。

もしこの考察が当たっていれば、今後インドがモデルとなった地方が出てくる可能性もあり、楽しみですね。






反証


ここまでラベン博士がインドにあたる地方の出身なのではないか?という考察の根拠を書き連ねてきましたが、正直「インドに由来をもつキャラクターが居て、今後インドがモデルの地方が出てきたら面白いな」という希望的観測が元になっている部分が多々あります。笑
そのため、自分で自分に反論する様でお恥ずかしいのですが、以下には反証も書かせていただきたいと思います。

また、先にこの反証の結論をお書きすると「ラベン博士の出身地はガラル地方ではないか」というものです。
その根拠についていかに記載してゆきます。


・図鑑内における故郷の言及

先にも書いたライチュウの図鑑説明のように、ラベン博士が「我が故郷」について言及している説明文が他にも存在します。
それがこちらです。

No.090のロゼリアの図鑑説明。
「美麗なれど猛毒たたえし棘有す。我が故郷では決闘の申し出にこれを相手に送る、古き習わし伝わる。」

私が調べた限りでは、作中でこのような描写がなされたことはなく、このような文化をもつ地方は見つかりませんでした。(もしあったらすみません)
そのため、「まだ出てきていないインドがモデルの地方にある文化だ」と考えることもできますが、こちらは「イギリスのバラ戦争がモチーフになっている」と考える方が幾分筋が通るかと思われます。
*バラ戦争は1455年から85年まで行われたイギリスの内戦です。
(もちろん深い意味のある文章ではなく、特にモチーフが無い可能性も大いにあります)

・ラベンの名前の由来

ラベンダーの原産国としてインドが有名であるというのは事実ですが、出身地の根拠とするには弱いかもしれません。
また、ラベンダーには「イングリッシュラベンダー」と呼ばれる品種があり、むしろガラル(イギリス)出身であることを裏付けるのではないかと思います。
また、反証という部分に焦点を当てれば
・ラベンダーは広い地域で栽培されている。インドのみを原産国としてピックアップするほど自明な生産量の差などは見出せない。
・北海道に持ち込まれたラベンダーの種子はフランスのもの
などいろいろ見出せます。

これらのことから、インドがモデルの地方出身とするのは根拠に欠けるのでは?という反証になります。
同時に、ガラルに由来を持つ人物なのでは?という別の説を提示しました。

ここから、少し話を派生させます。

・子孫について

レェンズアルセウスには、既存のキャラクターの先祖と思われるキャラクターが出てきます。
(ウォロ→シロナ、シマボシ→アカギ、デンボク→ナナカマド…など)
ラベン博士は明確に子孫だと思われるキャラクターは特定されていませんが、ここまでの考察で少しだけ推測していくことができます。

まず、容姿(褐色の肌、髭、服装、眉の形)、ガラルに由来を持つ人物という点から、ソード・シールドに出てくる「ローズ、ピオニー兄弟」「ダンデ、ホップ兄弟」が思い当たります。
先祖と子孫の関係にあたるとされているキャラクターは、おおよそ「容姿、手持ちのポケモン、名前、立場」などに共通点を持ちます。これらを合わせて考えてみましょう。

まず、博士には手持ちのポケモンというものはいませんが、上でも書いた様に「故郷のポケモン」として言及のあるポケモンは以下の2体です。(他にも言及しているポケモンがいるかもしれませんが、把握できていないのでここではこちらの2体としています。)
・ダイオウドウ
・ロゼリア(正確には「故郷にロゼリアに纏わる習わしがある」ですが、ロゼリアが生息していると考えるのが自然なのでここにまとめます)

上記で挙げた人物の中で、ローズ、ピオニーはダイオウドウを相棒として手持ちに入れています。
また、ロゼリアはバラをモチーフとしており、こちらの2人とは名前にも共通点がみられます。

ただ、顔立ちや最初にポケモンをくれる、博士という立ち位置からはダンデ、ホップ兄弟と通ずるものがあります。

これらの事を踏まえると、「ローズ、ピオニー兄弟」「ダンデ、ホップ兄弟」のどちらかが子孫にあたるようにも思えますし、少し飛躍した考えをするなら、どちらも実は親戚であったと考えることも可能です。

ただ、個人的にはこれらの要素をすべて合わせた「ガラルに由来を持つ人物」としてラベン博士を描いているのかなと解釈しました。
明確に「このキャラクターの先祖だ」というのではなく、強いて言えば「ルーツになっている」という感じでしょうか。
このルーツになっているという解釈だと、ラベン博士がインドにあたる地方の出身という説とも共存できます。笑


まとめ


なんだか長くなってしまいましたが、以上がラベン博士に関しての考察になります。
今回は
「インドをモデルとする地方があり、その地方の出身」という説
「ガラル地方出身、かつ明確に子孫であるとされるキャラクターは居ないがそのルーツではある」という説
というものを書いてきました。

調べたりない部分や、かなり都合よく解釈してしまっている部分も多いのであくまで妄想の域を出ませんが…
レジェンズアルセウスではまだ回収しきれていない伏線や、主人公やノボリの件などもあるため、ぜひDLCで色々と追加してもらえたらいいなぁと思っています。
たのしみ!


長々と読んでくださってありがとうございました。よきヒスイライフを!





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