001.長年夢見ていた結婚が怖くなった話
俗にいうギリギリのZ世代、平凡な都内勤務のOL
私には今、付き合って1年と2か月になる、1つ年上の彼氏がいる
彼とはマッチングアプリで出会い、初めて会った時から意気投合
幾度にわたるデートやお泊りを経てお付き合いし、今年の夏から同棲開始
聖人のように優しい彼のおかげで、毎日本当に楽しく、きっと今人生でイチバン浮かれている
そんな私、超ラブラブな両親のもとに生まれたこともあり、小さいころから『結婚』に夢見ていた
父は昔から各地で単身赴任をしており家を空けていたが、毎週末家族が待つ家に帰宅し、買い物や外食など家族との時間を大切にする、大好きで自慢の人だ
母が父に対する愚痴をこぼす姿も見たことが無く
私にとってまさに理想的な夫婦像
自分も将来の伴侶と幸せな結婚生活を夢見て、顔、身長、性格など
あらゆる部分が父に似ている男性数名と付き合っては、お別れしてきた
(ここはいつか深堀しようと思うが、心から愛を捧げてきたかと言われれば、答えは"否"である)
そんな矢先、とある出来事をきっかけにマッチングアプリを始め
2人目に出会った男性、基現在の彼氏と、トントン拍子で結婚目前まで漕ぎ着けた
『何事もタイミング』という言葉は、強ち間違えではないんだなぁ、と実感した
優しくて誠実で、たくさんの愛と感謝を伝えてくれる彼から結婚の話が上がったのは
今から1か月ほど前のことである
元々、結婚前提でお付き合いを始めたこともあり
日頃から子供のこと、家のこと、仕事のことなど将来のビジョンを語り合う機会が多かった
”子供は2人ほしいけど、経済力的にも1人が無難だよね
もし子供が埋めなかったら養子を検討してもいいかも
ペットと暮らすのもいいね
老後のことを考えて、マンションに住む方がいいのかな"
なんて、まだまだ子供ながらにお互いの意見を出してはすり合わせてきた
大きく意見が割れることもなく、これまで同じ環境で育った親友のように、スムーズに話し合いが進んでいた
そんなある日、短期間ではあるが某SNSでつながっていた
とある元フォロワーのポストが偶然目に入った
要約するとこうだ
・夫が実はバツイチだった
・まだ前妻の連絡先を持っていた
・紆余曲折あり離婚することになった
あまりにも衝撃的だった
私の知る限り仲睦まじい、まさしく私の両親のようなラブラブ夫婦だったから
元フォロワーのポストを通じて、優しくて誠実で、愛情あふれる旦那さんに、勝手に自分の彼を重ねてしまっていた
こんな人でも、大事な人を裏切るし、別れることがあるのか
鳥肌が止まらない
もしかしたら、世の中そんな男性(女性もしかり)しかいないのか
私の彼氏も、何か秘密があるのではないか
結婚したら変わってしまうかもしれないのか
考え出したらキリがなかった
わたしは、両親のような結婚生活を送れるのだろうか
結婚しても家族を大事に、誠実に生きてくれるだろうか
私に飽きたり、不倫したりしないだろうか(ここは自分の努力も必要ではあるか)
ずっとずっと、今のままの大好きな彼でいてくれるのか
長年夢見ていた結婚が、急に怖くなった話