出窓レイアウト製作記(23) 山モジュール 勾配の設計
部屋を片付けたら出窓の一角が空いたんで、ここにレイアウトを敷設できないかと突然思い付きました。
といっても鉄道模型は中学生の頃ハマって以来なので半世紀ぶり?
いろいろと調べながらまったりやりたいと思います。
出窓レイアウト製作記 第23回
山モジュール 勾配の設計
駅モジュールの地下鉄部分の工事が終わったので、それに続く山モジュールの地下鉄部分を作ります。
山モジュールは地下の直線とカーブで徐々に登っていき、カーブが終わったところで勾配も終わり、トンネルを抜けて地上に出る配置です。勾配が急なので曲線部分でもちょっとは登ってほしいのですが、計算がなかなか大変。
まずは勾配を算出します。
山モジュールの地下鉄部分も駅モジュールと同じく、KATOのユニトラックを使います。
使う線路は、左下の駅モジュールの地下鉄接続部分から順番に左回りで
1.複線スラブ軌道6.2cm
2.複線スラブ軌道6.2cm
3.直線2.9cm
4.直線4.5cm(曲線R282-15°)
5.6番ポイント(右)
ここまでが直線
6.R183ー45°
7.R150-45°
8.R150-45°
9.R183-45°
ここが曲線
です。
緩和傾斜の考え方
最初と最後の線路の1/2の長さで全体の傾斜を算出し、最初と最後のレールでなだらかにつないで緩和傾斜を付けることにします。
各線路の走行長さは
1.(緩和傾斜)複線スラブ軌道6.2cmの1/2で3.1cm
2.複線スラブ軌道6.2cm 計9.3cm
3.直線2.9cm 計12.2cm
4.直線4.5cm 計16.7 cm
5.6番ポイント(右)18.6cm 計35.3cm
(直線部分の長さ 35.3mm)
6.R183ー45° 14.37cm 計49 .67 cm
7.8.R150-45°×2 23.55cm 計73.22cm
9.(緩和傾斜)R183-45° 14.37cmの1/2で7.18cm 計80.4cm
(曲線部分の長さ 45.1mm)
トータル80.4cmの走行で6cmを登るので、全部同じ勾配だと7.5%の勾配となります。
(傾斜のぶんだけ平面図上の長さと走行長さに差ができますが、7.5%なので誤差のうちでしょう)
この間にはポイントあり急カーブありの難所となりますので、実際に走行テストをしながら慎重に進めます。
そこで、スタイロフォームをカットして走行テストができるようにします。
まず、線路をきちんと置いて、外形をマジックでなぞります。ユニトラックの外形(幅25mm)をなぞってから、さらにその外側1cmのところに切断用の線を引きます。
線路をいったん外して、スタイロフォームをカッターで切断して取り外します。1枚目のスタイロフォームの厚さ3cmに合わせてカッターの刃を出して上から切れ目を入れて、2,3cmずつバキバキと割っていきます。
これでスタイロフォームに深さ3cmの溝が掘れました。さっそく線路を仮置きして走行テスト。直線と曲線のつなぎ目部分の高さを変えて、走行の様子を見ます。
ポイントは問題なさそうですが、急カーブ+急勾配はきつそう(動画は急カーブの勾配をかなり緩くしたもの)。
つなぎ目の高さをいろいろ変えて走行テストをした結果、つなぎ目高さ3.5cmぐらいがちょうどいいぐらいでした。
つなぎ目高さは35mm、そこから計算して直線部分の勾配9.9%、カーブ部分は5.5%に決定。
これを基に、直線部分、曲線の内側、曲線の外側の路盤を支える側壁を計算します。
直線部分
曲線の内側
曲線の外側
設計が出来たので次回からようやく勾配を作ります。