相変わらずのマイペースボーイ
月曜日、子育てのお話を公開しています。
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息子、月に一度の言葉の教室での話。
吃音について保健師さんに相談した時
「自治体で行なっている幼児向けの言葉の教室に行ってみませんか」
と声をかけていただいた。
少しでも息子にとって良い方向に進むならと昨年度から通っている。
就学に向けて、最近では他の子と2人1組で参加することが増えた。
息子は、第一子ということもあってか常に自分のペースを大事にしている。
他の子が自分より出来ているとかそうゆうことがあまり関係ない。
そして、自分の大事にしているペースを乱されることはとても嫌がる。
「僕が!僕が!」と前に出ることがなく、集団行動を最も苦手としてこの5年間生きてきた。
ペアで訓練を受ける同い年の子はどちらかというと「僕が!僕が!」タイプ。
息子が話している途中から食い込んできたり、カードなどを使う訓練では息子を押し退けて勝とうとする。
すごい闘争心と向上心。
机の端っこまで追いやられた息子は、そのままの位置で訓練を受けている。
息子に「嫌だったから相手にちゃんと言うのも大事なことだよ」と話すと
「嫌ではないかな。すごいなーって」
尊敬しちゃったよ…
極め付けに
「息子くんはさ、あの子が勝って笑ってたら良いと思うんだよね〜」
と言う。
確かにその子は自分が勝てないと泣き出したり怒ったりしていた。息子にとっては自分が勝つことより相手が怒らずにその場が過ぎれば良しらしい。
優しいのか?
前回、言葉を話すという訓練の一環としてかるたをすることになった。
相手の子は始まる前からエンジン全開。ワイルドスピードのスタートラインでブインブイン吹かしてる車みたい。
息子は、ひたすら自分が手に持っているかるたを見て文章を読んでいた。
結果は、勿論相手の圧勝である。
バーン!!と音を立てて札を取る相手の子を見て息子は拍手。
先生や相手の子のお母さんが色々声をかけてくれたけれど
「わー!◯◯くんすごいねー!息子くんもこのくらい取れたんだ!」
もう圧巻の負け方をしているのに全然ポジティブ。
ふと、この前の運動会を思い出した。
負けたことが悔しくてあんなに泣いていたのに。あれは、何だった?
息子に「かるたも運動会も負けたら悔しいのは一緒じゃないの?」と聞いてみたら
「え?運動会はいっぱい練習したのに負けちゃったから悲しかった。かるたは練習してないし、勝つためにやってないもん」
ナイス。
息子って、多分私が長年悩んできたことのほとんどを5歳にして解決している気がする。
自分が練習をして自信を持ってやったことは最高の結果を出したいと思った息子。
だから結果が思うようにいかなかったことに悔しさを感じた。
確かに今回、かるたは勝ち負けが目的ではなかった。
息子は、自分が持っていた札の文章をしっかり読んでいた。何なら相手の子も怒らないでその場が無事済んだ。それでOKらしい。
相変わらず最強の思考回路である。
訓練の帰り道「今日はどうだった?」と聞くと
「楽しかったよ!コメダ珈琲が一番嬉しかった!」
えっと…訓練前に行ったモーニングのことだね。そこじゃないよ?
私が困惑していると
「だって母ちゃんと2人で隣に座ってお話できたから!」
とニコニコする息子。
お前、いい奴だな。
息子と一緒に生きるこの世の中は、本当に平和だなと思った。
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