秘密基地、復活
年明け早々、私の心を躍らせた”家庭内秘密基地”。
それまでカフェで物書きをするのが大好きだった私に、家で書くことの楽しさを発見させてくれた場所だった。
同じ部屋内で夫から死角を作り、自分だけの場所を確保する配置になっている。
その時の記事がコチラ
ところが、しばらくすると息子から
「並んで宿題やろうよ!」
と進言され、渋々机の位置を息子の机と並べて配置した。
夫から丸見えの作業机は居心地が悪く、自然と机から脚が遠のく。
机のレイアウトを変えてみたり、カッティングシートを使って楽しくなりそうな色にしてみたけれど…やっぱり居心地は以前より悪くなった。
春休みに入り、宿題を始めた息子。
私が隣で作業をしていると、作業の様子を見ていたり、私の机にあるお菓子を狙ったり…
そもそも興味のないことへの集中力が皆無な息子は、私が隣にいることでより集中できない状態になってしまった。
これは、チャンス!!
息子に「母ちゃんが隣にいるとなかなか集中できてないみたいだね」と言うと「実はそうなんだ…」と打ち明けた。
息子はとにかく私がキーボードを打つのを見るのが好きで、宿題中でも私が物書きを始めるとついこちらに意識が言ってしまうことを分かっていたらしい。
息子に「前みたいな配置にして、宿題が終わってから見るようにしたら?」と言うと「うん!そうする!」とニッコリ。
やったーーーー!!!
早速机の位置を戻す作業に入った。こうゆう時の仕事は早い。
30分ほどで無事配置換えが完了。
机には私の好きや便利を詰めこんだ。
ライトは母から譲り受けたもの。
温かみのある光が目にも心にも優しい。
ここでじっくり物書きをするために、ステンレス製の大きめカップを購入した。
素敵なカフェは沢山ある。
でも便利で安心な場所はここしかない。
今日も帰宅してすぐ秘密基地に座る。
夕方はあまり飲まないコーヒーも淹れて、先日見つけたコスパ最強のビスケットを食べながらこのエッセイを仕上げた。
1回の台所からは祖母が夕飯を作る音と匂い。
最高の組み合わせ。
ここで今度はどんなエッセイを書こうか。
お気に入りの場所で、誰かの心がほぐれる楽しいエッセイが書けますように。