幸せバカには敵わない
水曜日は家族や夫婦について書いています。
本編の前に。
どうやら、昨日お知らせしたスタバのレシート
噂ですが1/1000の確率とか言われたそうです。
運…使い果たしたかな?
先日、コメダ珈琲でおやつタイムをしていたら
マウンティングが返り討ちにあう場面を見た。
私の斜め後ろに若い男性が2人で座っていて
1人は自分の夢に向かって邁進し、リア充の限りを尽くしている私が勝手につけた名前“夢男さん“
もう1人は、何やら夢男さんの話を不満気に聞いている“不満募さん“
夢男さんは自分のことが大好きで、自分のためにしている努力をアピールしたいという気持ちが斜め前の私にも突き刺さるほどだった。
夢男さんの夢語りが一通り済んだ頃、いきなり不満募さんは切り込む。
「いや〜!いいねぇ!俺も1人になりたいよ!!ほら、俺!全然1人時間ないから!!」
不満を言っているのに随分明るいトーン。
どうやら不満募くんは新婚さんらしく、家では奥さんが待っているようだ。
そこから不満募くんは奥さんがいつも自分にベッタリで困るとか、この後帰ったら買い物に一緒に行くだと話していた。
おぉ。これ、マウンティングか!
夢男さん、どうする⁈注目していると
「わかるよ〜!!俺、女友達多いからそうゆう話聞くんだよね〜!!」
多分、夢男さんはなんの脈絡もない。
でも、無意識に全身全霊のマウンティングをかわした。
そしてたたみかけるように
「大丈夫だよ!今だけだって!!」
と締めくくった。気持ちの良い完全勝利である。
不満募さんはもう何も言わなかった。
せめてもの抵抗で「お前がなかなか帰してくれなかったって言えばもう少し居られるんだけど」と言ったけどバッサリ「あ、大丈夫!俺、この後予定あるから!!」と更なるパンチをくらっていた。
早く奥さんの待つ家に帰りなさいね。
このやり取り、どこかで見たことがあるなぁと思って浮かんだのはやはりこの人。
夫。今年41歳のバリバリ厨二病。
夫は夢男さんほど夢はないけど、他人の幸せに興味がなくて羨むようなことがない。
自分が楽しいことや満足なことができていればそれで満足である。
私はそれを“幸せバカ“と呼ぶ事にした。
バイト時代「モテたい!ただひたすらにモテたい!」と言っていた同じバイト先のMさんという方がいて、働いている女の子に手当たり次第声をかけて食事に誘ったりしていた。
そのMさんの目の上のたんこぶが、夫である。
夫は多分モテたいとか思ってなかったし、できれば早くバイトから帰ってゴロゴロしたいタイプの人間。
でも、その人当たりの良さや外見もあってかモテる。
夫と同じシフトになった女の子があからさまに嬉しそうだった。
どうにもうまくいかないMさんは夫に
「夫くんさ、どうしたらそんなにモテるわけ?みんなにいい顔するのって疲れない?」
とニヤニヤしながら声をかける場面に出くわした。
夫は顔色ひとつ変えず
「いや、モテたいとか思ってないです。気持ちよく仕事するために最低限ですよ」
と言ってその場を立ち去った。
最低限のことをしただけでモテる夫と、必要以上してもモテないMさんという物凄くわかりやすい構図が出来上がる。
夫にさっきのMさんは嫌味で言ったんじゃないんですか?と言ったらかなりビックリして
「え?俺のこと心配してくれたんじゃないの⁈」
と言っていた。そして
「モテるモテないは俺の幸せの基準じゃないんで」
と嫌味を言われたと気付いてちょっと不満そうに言い捨ててタバコ休憩に入った。
この人は、幸せバカなんだ。
人の幸せを羨んで妬んでいる人はこの幸せバカに絶対敵わない。
マウンティングには幸せバカで対応!
気の小さい私は夫のそうゆう姿が羨ましい。
それを言うと夫は
「俺はお前の漫画読むスピードが羨ましいよ」
としみじみしていた。