やらかしを越えて
昨日、みょーさんの『第4回ちょっとだけコンテスト』の結果が発表されました!
“笑いの神が降りた”と言っていただけた私のやらかし。
笑ってもらって救われました。
といいますのも、やらかしエッセイに書いた時期は私にとっては“子育て暗黒期”だったのです。
フルタイムで働きながら(夜勤あり)
1歳になったばかりの息子と朝5時起きして7時に出発
帰りは18時
家事と育児を担いながら毎日イライラして働く私に
夫「そこまでして働く意味って何?」
と言われました。
正直、当時は日々の生活を切り盛りすることしか頭にありませんでした。
お金があれば、今息子にさせている寂しい思いもカバーできるはずと思っていたのです。
何がいけない?
他のお母さんだって同じじゃないの?
私だけダメな母親みたいに言われた気がしました。
もっと楽しく生きたいと思っていたのに。
息子と毎日笑って生きていけると思っていたのに。
現実は息子の笑顔を思い出すこともできないくらい日々のことに忙殺されていました。
幸福感のようなものは自分の中から無理やり作り出して必死に生きていた。
そんな時の『やらかし3連発』です。
あの日、車の中で爆笑しながら、気が付いたら泣いていました。
夫はそんな私をさすがに気の毒に思ったのか、仕事が早く終わった日は3人で近くのすき家に誘ってくれました。
「大人のご飯なんて適当でいいよ」が今も口癖です。
娘が生まれて1歳になる頃、フルタイムからパートに契約切り替えをしてもらいました。
私の家族と同居したことでお金の心配がなくなり、家事と子育てに集中する環境をみんなが相談して作ってくレたのだと思います。
その後、保育園を転園したことで私の生活は劇的に変わりました。
朝は家族がみんな出勤してから3人で準備ができるようになり
夕方もご飯の下拵えをしてから迎えに行けます。
時間と心に余裕を持てた頃、子供達には
「自分の気持ちを伝える練習を母ちゃんとしていこうね」
と伝えてきました。
もう一度、子供達のことを知りたかったし、沢山覚えておきたかったのです。
あの時オムイチで登園させてしまった息子は、4月から小学生。
自分で着替えることもできるし、私に自分のことをしっかり話せるようになりました。
吃音が少しでも改善できるようにと2年間通った言葉の教室も先日幼児コースを卒業し、春からは就学児コースになります。
しっかり見てきたつもりでしたが、あっという間でした。
スーツ姿のお母さんを見かけると、時々心がキューっとすることがあります。
息子が生まれて6年前に思い描いていた子育てができなかったという気持ちは、時々私の心を締め付けるのです。
子供達を送り届けた帰り道、久しぶりに朝マック。
帰って、今まで見て見ぬフリをしていたクローゼットを大幅に片づけました。
ゴミ袋5つ分。
処分したのは、子供達の小さくなった服がほとんど。
子供達と生きてきた証のように思っていて、なかなか捨てられず
いつの間にか積もりに積もってクローゼットに押し込んでしまっていた大量の赤ちゃん服。オモチャ。
一つ一つ見つけては笑ったり泣いたりしてサヨナラをしました。
発掘していくうちに、奥に入っていたカバンたちも出てきました。
左のカバン
Brooklyn!!!
多分、夫のカバンと一緒に買ったものだと思います。
片付けの山の中で大爆笑しました。
子供が生まれて、荷物が多くなり使えなかったカバン。
今なら余裕で使えます。
また春が来ました。
暗闇を抜けた先に、まだまだ希望が見えそうです。