移住までの道のり(前編)
東京から福岡へ移住した私たち。
2023年夏に移住を決意してから5回ほど行き来して引越しの日を迎えました。
特に引越し直前のタイミングでは予期せぬことも起こり心が折れそうになった事も…
1.移住相談センターについて
福岡県に移住することは決めたものの、何から始めたら良いのか、何を頼りにすれば良いのか分からなかった私たち。
そんな時に友人から東京の有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」を教えてもらいました。
この支援センターは、全国への移住の相談やセミナーの開催、資料を提供している場所。
43都道府県1政令都市の専属の相談員さんが常駐されているので、直接お話しして情報をいただけるため、とても助かりました。
ふるさと回帰支援センターについてはこちら
2.移住先を探す旅。1年に3回福岡へ。
先述の「ふるさと回帰支援センター」では様々な自治体の雰囲気や利便性、移住支援などの情報を教えていただきました。
そのうえで私たちがお店を開くこと、陶芸の窯を持つことを目標としていることを相談したところ候補として上がったのが、福岡市、糸島市、うきは市、柳川市、久留米市、那珂川市、でした。
さすがに一度の旅では回りきれないので3回に分けて上記の地域を訪問し、単なる旅行とは違う目線で、スーパーや病院が近くにあるか、災害のリスクは少ないか、自治体からの移住支援はあるかなど、実際に暮らすという目線で街を歩いてみました。
3.良い物件との出会い
私たちの中での希望条件の順序は
①店舗、住居、陶芸の工房が全て備わった場所
②店舗兼住居+近くに陶芸の工房
③店舗、住宅、工房、全て別々の場所だが近くにある
ということ。
最初に訪れた時はひとまず様々な土地を歩いてみて、二度目は「ふるさと回帰支援センター」の相談員の方にご紹介いただいた個人の不動産仲介の方を訪ねることにしました。
その方は一般の賃貸物件のほか、店舗用の物件も取り扱っていて、普通の不動産情報では掲載されていない様な趣のある古民家、マンションなど面白い物件を多数ご紹介されていらっしゃいました。
2023年11月、その方に会いに福岡を訪れた時に、第一希望に近い物件があると案内してくださいました。
その物件は福岡の都市部からも車や公共機関で15〜20分以内、福岡市内で住居はもちろん店舗も出来るおおよそ200坪の平屋の古民家。
周りの家とも離れていて部屋数も多く庭も広かったので陶芸の工房も作れるとのこと。しかも賃貸可。
こんな条件ぴったりな物件が初日から登場するなんて思ってもみませんでした。
2泊3日の滞在期間中に他の物件(主に居住のみの物件)も多数内見させていただきましたが、やはり初日に見たあの物件を越えるものは出て来ず、この物件で進める方向で東京に帰りました。
4.振り出しに戻る
幸いこの物件は、大家さんが直接仲介の方に依頼した物件だったので不動産サイト等には掲載されておらず、焦らずに仲介の方と条件を詰めるやりとりをする事ができました。
東京に戻ってきてからの私たちは、友人や周りの人たちに好条件の物件が出てきた事を誇らしげに話していました(笑)
家賃の希望を伝えたり、一部屋を店舗とする場合のリフォーム代の見積もりを取ったり、2023年内の引越し、遅くとも2024年1月の引越しを目標に準備を進めていました。
しかし、1ヶ月ほどやりとりや準備を進めて12月の中旬頃、仲介の方から連絡がありました。
「この物件は難しいかもしれません」と。
賃貸物件の場合、建物の屋根の補修等(雨漏りなど)は大家さん負担でされた上で賃貸に出す事が決まっているそうなのですが(※借り手の了承が得られれば特約の場合もあり)、私たちが準備を進めていた物件の大家さんは屋根の補修工事を借り手側の私たちに負担してほしいという事を仰っているそうで、その金額はもちろん予算オーバー。
初めてのお店で、しかも移住も兼ねていたので、まだその土地のことを十分に把握していないなかでのこの金額はかなりリスクのあるものでした。
仲介の方も、この物件はリスクがあるので見送った方が良いと思います、と正直に伝えてくださり、この物件は残念ながら見送り、目標としていた2023年内での引越しは諦めることに。
私は年内での引越しを目標に既に仕事を辞めていたので金銭面的にも不安が募っていきました。
(後編につづく)
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