【エヴァ考察第3章】前編:空白の14年間、破とQの間に何が起こったの?
【!】2021/05/04 シンエヴァ考察書き終わりました!さっそく読む【!】
新劇場版最終章シン・エヴァンゲリオンの公開に向けて、難解だと言われているQを中心に、エヴァの世界設定や前提条件、残っている疑問点など大枠を理解するシリーズ第3章の前編です。
こちらは
【第1章】エヴァという物語とは?旧作から概要や設定を今一度理解する
【第2章】アニメ版(旧作)と比較して新劇場版の世界設定を理解する
【第3章】前編:空白の14年間についての考察
後編:Qのストーリーと世界についての解説
【第4章】次回作シン・エヴァンゲリオンはどうなる?今分かっていることから予想する
の4部作です。
よかったら第1章と2章も読んでくださるともっと楽しんで頂けるかと思います。
また、【後編:Q本編の解説&考察】も同時公開しておりますので是非に〜!
(注意:全て憶測でしかありません。情報が少ないのでご了承ください。)
情報が少なすぎる中からなんとか分かっていることを組み立てているだけにすぎないので分からないことや情報が不確かなものには分かりませんと正直に申し上げております。
僕は、私はこう解釈してる!ってのがあればぜひお聞かせください。
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略式時系列と勢力図
まずはめちゃくちゃ略式で空白の14年間の出来事
破のラスト直後ネルフ職員幽閉
↓
ヴィレ発足
↓
ゼーレがサードインパクトを起こす
↓
人類がほとんどみんなインフィニティになる
↓
サードインパクト中断・インフィニティ活動停止
↓
初号機が宇宙へ送られる
↓
ネーメズィスシリーズが作られる
↓
Qへ
勢力とそれぞれの都合と不都合も整理しておきましょう。
ゼーレ↓
大本命のサードインパクト前にゲンドウが初号機の覚醒をさせてニアサードインパクトを起こしかけて激怒。(なんでサードインパクトが本命なのかは【第2章】にて解説しております)
ゲンドウ主導のインパクトが全て不都合。インパクトを起こす時は「ゼーレ主導」でないとダメ、ゼッタイ。
ゲンドウ↓
自分主導のインパクトを起こすにはまだ材料が揃っていない。その間ゼーレにインパクト起こされるのは全て不都合。ヴィレとかいう反ネルフ組織ができて厄介かと思いきや掌で転がしてゼーレを妨害してもらう。
ヴィレ↓
ゼーレネルフ殺しを目的に発足。破ラストの段階では“まだ発足中“
ゼーレとゲンドウが別勢力であることはあまり関係なく、インパクトを起こそうとしている同一の存在であるという認識。どちらがインパクトを起こそうとしてもとにかく止めに行かないといけない。忙しい。マリにのみ知識が一極集中しているため他は圧倒的に情報が足りてない。
カヲル(個人勢力なりかけ)↓
シンジが死ぬ、シンジに会えないことが絶対的不都合。シンジに会うためならゼーレに与えられた使命を全うしなくても全然構わない。
これだけは念頭に置いておきたいこと
「破のラストでリリスの魂は初号機の中に入った」
リリスを作業者としたインパクトを起こすためにはリリスが必要。基本ルールですね。
そのリリスに作業してもらうためには、リリスの肉体と魂が揃った完全な状態になっている必要があります。
リリスの魂は綾波の中に入っているので、インパクトを起こしたいのであればドグマにいるリリスの肉体まで連れて行って合体させなければいけません。
しかし、破のラストで綾波はシンジによりゼルエルのコアから引っ張り出され、初号機のコアの中に入り、そのままカヲルが投擲したカシウスの槍に貫かれたまま活動停止しています。
そのためこの時点でリリスの魂は初号機のコアにあり、インパクトを起こすためには初号機が必要になっています。
この後ガンガン使われる設定ですのでしっかり思い出せるようにしておきましょう。
サードインパクトまでの準備期間
インパクトは前回からの続きで始まる
破ラストのリツコのセリフ「セカンドインパクトの続き、サードインパクトが始まる。」
このことから、インパクトが起こされるたびに最初からやり直しなのではなく、毎回中断したところから続きが始まることがわかります。
(元々、生命やり直しのプログラムが中断されるなんてことはそうそう起こらないであろう前提)
セカンドインパクトでは
→海が赤くなる
ニアサードインパクトでは
→ドグマが割れる
サードインパクトでは
→おそらく割れたドグマから地下の黒き月がせり上がってきて地上に顔を出す。
大地は赤くコア化し、そこに触れていた人類はインフィニティへと強制進化が始まった。
月が網々になってやけに回転速度が早まる。
フォースインパクトでは
黒き月が完全に地上に出てきてどんどん上昇。多分このままだと月と合体とかするんじゃないだろうか。
Qラストではここで中断してしまったのでまた地上に落下してしまいました。
旧作で人類がひとつになるプロセスは、LCLとなりリリスのもとへ還っていくことでしたが今作においては人類の終着点はインフィニティであるエヴァに進化することなのかもしれませんね。人類総エヴァ計画。
セカンドインパクトはおそらく、リリスベースがトリガーでアダムスがインパクト作業者なので、厳密にいうとそれ以降のインパクトとは少し別物です。(それ以降はアダムベースがトリガーでリリスが作業者という逆になっている)
とはいえ、どちらが作業者になろうがインパクト初期段階で起こることは同じなので、分岐はもっと後の方の作業となります。
本来はここまで回数を分けて作業を行う必要もなく、ゼーレはセカンドインパクトの続きをサードインパクトの一回で全部完了させるつもりです。
Qでカヲル君の「リリスの結界は14年間誰の侵入も許していない。」という旨のセリフから読み解くに、ニアサードインパクト中断後、1年以内にはサードインパクトは起こされているとわかる。
破でカヲル君がプラグスーツを着て「時が来たね」と言いますので、本来は初号機がゼルエルを殲滅した直後に降下してサードインパクトを起こすつもりだったはずです。
しかしゼーレがサードインパクトを起こそうとしたほんの直前にタッチの差ぐらいでゲンドウが初号機を覚醒させ、ゲンドウ主導のインパクトが始まりかけました。
なので空白の14年間はゼーレが不穏分子の後始末をしてサードインパクトを開始するために、リリスの確保(初号機の凍結)と邪魔者のゲンドウを排除するところから始まります。
「約束の日」とは
旧作ではゼーレが仕切りに「約束の日」というワードを出してきます。この約束とはリリスとの契約、サードインパクトのことを指しています。
元々はカヲルによるサードインパクトの発動を願っていたのでリリスとの契約の日はカヲルがネルフに派遣された日だったんですね。カヲルはゼーレを裏切っちゃいましたが。
旧作でゲンドウもインパクトを始める時レイに対して「約束の時」と言っていますしね。
今作でゼーレは「契約の時」とも言っていますが、同義です。
なので破のラスト、カヲルの言う「さぁ、約束の時だ」はインパクトの時だと言う意味です。
まぁもしかしたら旧劇場版のラスト、精神世界でシンジは綾波とカヲルに「それでも、もう一度会いたいと思ったんだ。」と言って他人のいる世界を望んだことから、旧世界の記憶を引き継いだ今作カヲルは序のラストで「(また)会える時が楽しみだよ」と言い、破のラストでシンジに会いに来てくれたから「約束の時」と言ったのかもしれませんね。ダブルミーニング。
ゲンドウはいつ返り咲いたのか?
まず破ラストで二アサードインパクトが起きたことで国連軍がどないなっとんねん!と激怒してネルフを占拠しにきます。
使徒を倒して人類を守るために作られたはずのエヴァが、使徒に負けたからとかの理由ではなくエヴァのせいでインパクトが起こったのだとなると、やっぱりネルフは世界征服目的だったんか!という認識になってもおかしくないと思います。
多分二アサードが起きなかったとしても頃合いを見計らってゼーレにそそのかされてやってくるのでしょう。旧作劇場版で「ネルフがエヴァで世界征服を目論んでる」とか言われたみたいに。
つまりインパクトの準備が整ったタイミングでネルフは用済みだから消すというのはゼーレの計画の一部です。なのでゲンドウもこの時追い出される。というより、ネルフ職員を証人尋問へ差し出して自分は雲隠れ。
Q予告の中で冬月と一緒に放浪してるっぽいシーンがありましたね。冬月もご老体にキツイでしょうに。
結局のところいつ戻ってきたのかって確定できないけどサードインパクトも自分は関わってないように見せかけて事故的に中断に追い込んでいるはずなのでインパクトが開始される頃には戻ってきていたのだと思います。(サードインパクトが終わってからノコノコと姿を現すとは思えないしドグマ付近にいないとコア化した大地によりゲンドウ達もインフィニティにされる危険性がある上にゲンドウにはこの後カヲルを説得する大切なお仕事がある)
カヲルがネルフ総司令に
詳しくは全く描かれていないので憶測でしかないですが、Qの予告に指令服を着たカヲル君が一瞬映ります。(そして何故か濡れている)
ゼーレもニアサードインパクトが起こってしまったせいで、その後片付けをし、サードインパクトを起こすための準備期間が必要になりました。
反乱分子となりそうなネルフ職員を国連軍占拠によって幽閉→ゲンドウと冬月のいない間をカヲルをトップとして置き、ネルフを実質支配することにしたということでしょう。だから指令服を着てるんですね。
今作ゼーレはこの世界に実体がないので、ヒト型のアバターとしてカヲルを使用したということです。
そしてついにサードインパクトを起こす
サードインパクトの爆心地はドグマの中とされています。
Qでセントラルドグマの中に転がっている大量の頭蓋骨の中に国連軍の飛空挺の残骸らしきものも転がっていて、ここから推測するにサードインパクトはネルフ本部に襲撃してきた国連軍を一掃するために起こされた側面もあると思います。
ネルフを支配する実行役を国連軍に任せただけなので、役目を終えたら用済み。鬱陶しくなってきたからサードインパクトでインフィニティにして一掃。見ろ!人がゴミのようだ!
ヴィレの発足
サードインパクトが起きる直前ぐらいにマリと加持を中心としてヴィレ発足の動きがあったと推測しています。
破では日本に極秘入国したマリが学校の屋上で誰かと連絡をとっていますが、この入国命令を出したのはユーロネルフであると思います。
加持は元ユーロ勤務でかつゼーレのスパイでもありますので、ゼーレがどのタイミングでサードインパクトを起こそうとしているかの情報も握っており、ユーロへ横流しすることは可能でしょう。
加持とマリはそのタイミングに合わせて日本に着いているよう調整されていたということです。
マリが2号機に乗った時点で新型プラグスーツの支給も行われていることから、8号機の到着も間近だったのではないでしょうか。
国連軍が全世界のネルフ支部を同時多発的に占拠したとは考えられないので、日本の本部のみだと考えられ、そのためユーロ所属のマリは大破した2号機から脱出し、しばらくはヴィレの前身と推測される海洋研究所に身を隠していたかもしれません。
加持は元々フラフラした人なので、国連軍から逃げおおせるぐらいは簡単でしょう。(なげやり)
なのでこの2人と海洋研究所の職員らの協力によって、ネルフ職員の解放が行われ、加持はミサトを説得。リツコもゲンドウとの関係の精算を迫られたのでしょう。
この時からDSSチョーカーは作られていたと推測しています。(後述します)
加持からミサトへの説得は割とスムーズにいきそうですが、リツコは時間かかりそうですよね。
ゲンドウからチョーカー作る指示受けてそうですし。
加持にゲンドウの本当の目的を聞くまでは信じてたでしょうし、どこかでゲンドウの冷酷さを目の当たりにして疑いが確信に変わるイベントがリツコにはあったのだと思います。
ゼーレの本当の目的
そしてゼーレの計画はサードインパクトを行うだけではないはずです。
人類補完計画は建前。本音は別だと【第1章】と【第2章】で散々書いてきましたね。
そう、「神殺し」です。
ゼーレは人類を補完した結果できるインフィニティ達を使って神を殺しに行きたいのです。
その神殺しを実行するものがヴンダー。なので、ヴンダーとそのメインエンジンになるMark9はサードインパクト開始の時点ですでに出来上がっています。
となればその建造計画を加持が知らないはずはないので(ゲンドウには黙っていた可能性はある)ヴンダーの強奪も加持とマリのミッションのうちの1つとなります。
AAAヴンダーは箱舟
Qでヴィレが初号機を動力源にすることで飛んだヴンダー。それまではN2リアクターというものを使ってなんとか動いていたようです。
Qの冒頭までのヴィレはMark4ネーメズィスシリーズ(Q解説編で考えていきましょうね)から逃げまわる一方だったみたいですし初号機を手に入れるまでは飛ぶのもできなかったようです。初号機は覚醒により使徒としての力を手に入れて空飛べるようになってますのでその力を利用したのでしょう。
空白の14年間の間に初号機をトリガーとして起こったサードインパクトによってゲンドウ冬月とヴィレのメンバー以外のほとんどの地球の生物はほぼ死滅して地球に住めない状況になっています。
その状況をヴンダーに乗って生き延びた人達はさながらノアの方舟で洪水を逃れた物語に似ていると感じます。
AAAは「Autonomous Assault Ark」の略で戦闘用箱舟ということですからそのまんまですね〜。
司令部がLCLで満たされたり、ATフィールドが使えたり、アダムスの特徴である光の輪が2本ある(1本はアダムスの輪、もう1本は覚醒し使徒化した初号機の輪)のでヴンダーは戦艦型に改造されたエヴァという位置付けであることがわかります。
Qでのミサトのセリフ「神殺しの力、見極めるだけよ」から“神殺し”がヴンダーの異名です。それをキーワードに各勢力がヴンダーをどう使おうとしていたのかを考えてみます。
ゼーレ↓
元々はゼーレ製なので本来の目的はやはり方舟として使う予定だったのだと思います。
ただし人類を乗せる気はないので何を乗せるのか?それはインフィニティなんじゃないかと。
滅ぶ世界から方舟で生き残り、新しい生物として新生する。ゼーレはこの世界の神的存在だし、失敗作の人間を人工進化させたインフィニティは新生に等しいと言えます。神が堕落した人間に怒って洪水を起こし、選ばれた者だけが方舟に乗って洪水から生き延びるというストーリーもまんまノアの方舟の内容とそっくりです。
サタンのくせに方舟つくるとか傲慢の極み!と言いたいところですが当のゼーレさん達は自分らのこと、この世界では神だと思ってるんだから方舟作ったってまぁ…いいのかな…うーん
ゼーレはインフィニティ達と一緒にサタンである自身を追放した神を殺しに行きたいのでしょう。
ゲンドウ↓
基本的には神(ゼーレ)殺しです。しかしその実行力は別にヴィレでも構わないのかもしれません。
ゲンドウがヴンダーに乗って神殺し以外に何かしたいか。例えばユイと一緒に乗ってゼーレを亡き者にした後の世界を自身が神となって新生するとかですかね?それに方舟が必要かどうかというとそこまで必要なくね?というような気もしますが。
ヴィレ↓
ヴィレの乗組員はアスカとマリを除いて全員が生身のリリンなのでサードインパクトによりコア化してしまった大地にいるとコア化侵食されてしまうため海の上かヴンダーの中にいないと生きていけません。
(旧作でも「エヴァの中に乗っているのが一番安心」だとミサトも言っていますしね)
そういった意味では命綱ですし、ヴィレの目指すところもまた神(ゼーレネルフ)殺しです。ガフの扉を開けたいという意味ではなく、インパクトをとにかく阻止したい。インパクトを起こす存在を消したいという意味です。
今のところヴィレの手に渡ったヴンダーはだいぶ空気な状態ですね。全然うまく使いこなせていないしどちらかというとまだゲンドウの手の上で踊らされている感じです。
ヴィレが目指す神殺しを行うためにはヴンダーに乗ってインパクトの会場に行かなければならないのですが、実はそれが一番危険な行為であることにヴィレはまだ気づいていないのでしょう…。
妨害工作を防ぐためにゼーレも人員を用意
それがQ予告に出てくる「ついに集う、運命を仕組まれた子供達」の4人の影です。カヲルを含めたら5人ですね。
その中にはQ予告に出てきた綾波4姉妹が含まれていると思います。いやむしろ4人全員綾波姉妹なんじゃないでしょうかね…
一番背が高いのはマリかもな〜とも思っていましたがユーロネルフ側だとも思っているので、どうだかわかりませんが。
破ではゼーレのスパイをしている加持とつながっていたことからも、マリも最初はゼーレのチルドレンと偽って内部潜入していたとも考えられます。そうすればゼーレのことに詳しいのも何となく納得。
Q本編には1体しかアヤナミレイが出てこないため、他の姉妹3体は死んだ。と考えるのが妥当ですね。ネルフ内の綾波仮設テントみたいな住まいに、長女の着ていたものとおぼしき制服が放置されているため、生き残ったのはこの子だけだったのかもなぁ…
8号機考察から分かるマリの立場
マリの立ち位置について1つ疑問点があります。この後マリが乗ることになる8号機です。
【第2章】で“号機“表記→ネルフ製、“Mark“表記→ゼーレ製エヴァと書いたのを覚えていらっしゃいますでしょうか?
破で冬月がMark6建造を聞いた際「5号機以降の建造計画はなかったはずだぞ?」と言っていることから、零〜5号機までは使徒殲滅のみを目的に建造。それ以降はゼーレが目的を叶えるためネルフ製エヴァではない可能性がある。
6体目→Mark6
7体目→ネブカドネザルの鍵(詳しくは【第2章】にて説明)
8体目→8号機
9体目→Mark9
おかしいですね??8号機だけ号機表記です。
もしユーロが秘密裏に8号機を作っていたとしたら、ゼーレはそれを知らないのでMark9はMark8とか呼ばれてた可能性もあるわけです。
これって、ゼーレは8号機の建造を知っていたという裏付けになるんです。
つまり、マリのために8号機を建造したのはゼーレ主導の命令であると。
なのでマリもゼーレに用意されたチルドレンの1人としてサードインパクトに参加を予定していたがユーロネルフ側のスパイだったため8号機はヴィレ用として強奪されてしまう。と考えることもできます。
そうなると、どうしてゼーレ製なのに号機表記なんだろう?アダムスを素体に使っていないのか?という疑問も生まれてしまいますが…
ここからはまたお得意のMSフィールド(妄想フィールド)全開なのですが、
マリがゼーレに用意されたチルドレンと仮定して
マリはリリンであるため、サードインパクトが起こるとインフィニティ進化の対象となってしまう。そのためゼーレは反乱分子の足止め・監視程度の役割しか与える気がなかった。
要は早い段階で用済みになる駒でしかなかったのでアダムスを素体にした大切なMark表記エヴァに乗せるほどでもないとした。
まぁこんなぐらいしか思いつきません。
(しかしそれしきのことはダミーシステムでも使えば良いのでは?とも思う。もう少し重要な任務を8号機は担う予定だったのかもしれない。)
あまり関係はないかもしれませんが破でカヲルとマリに同時期に支給された新型プラグスーツはかなり似たデザインだと思いませんか?(あばらのあたり)
Qで登場したアヤナミレイや13号機に乗る際のシンジとカヲルのプラグスーツも同じようなかんじですので、このあばら骨プラグスーツ(ひどいネーミング)はゼーレ仕様なんじゃないかと思っています。
なのでゼーレのチルドレンに与えられるものであるという認識でいくと、こういう見方もできるのです。
破の後半でのゼルエル戦。ミサトがユーロに協力を要請する前に2号機はすでにマリが乗り込んでいたことから、マリは第10の使徒と戦うことを目的として日本へ極秘入国した。
そして第10の使徒が来たタイミングでカヲルが「時が来たね」と言う。(ゼーレは残り2体の使徒は自分たちで用意するつもり)
このことから、カヲルがサードインパクトを起こすために地球に降下するまでの間に、第10の使徒(ゼルエル)を殲滅しておけ。というのがゼーレからマリに下された命令である。
よってユーロネルフがゼーレ直轄の実行部隊だった…なんて可能性も大いにありますね。
ユーロにもゲンドウ的な役割を与えた人物がいたのかもしれません。(私の予想だとユーロもヴィレの前身であるため結局ゼーレを裏切ることになる)
むしろベタニアベース・タブハベース・ゴルゴダベースなど、イスラエルの地名を持った支部はみんなゼーレの計画を実行する機関であり、本来ゲンドウにやらせるべき作業を世界中に分散させていたとも考えられます。
まぁもしそうならゲンドウはゼーレに信用どころか全く期待されていないということになってしまうのですが。
ゼーレも旧作で学んだのかもしれませんね。作業や権限を1人に集中させるのは私的占有が起こって良くない。あらかじめ分散させて確実に進めるべきだと…
以上から、ユーロネルフこそがゼーレの本当の隠れ蓑で破までのユーロはゼーレの実行部隊として動いていた。(ゼーレも本音を言わずに作業だけさせていた可能性はある)
ユーロの中でもゼーレの目的に気づいている者はおり、それが加持やマリである。表向きはゼーレのいうことを聞いているが、ヴィレ発足の準備をしている。
マリは特に、ゼーレのチルドレンとして潜り込み、ゼーレからは表向き第10の使徒殲滅の手助けに行けと言われるが、本当はMark6によるサードインパクト発生のタイミングを作り出すために日本に送られた。マリはヴンダーの強奪とヴィレ発足、サードインパクトの阻止が目的なので好都合。と結論付けてみました。
(これならマリがシンジ達と本当に同年代という設定でも無理なくいけるかも)
0706作戦時に、パリのユーロネルフ支部内にはエヴァ用のパーツがたくさん格納されていたことから、これらは8号機用のパーツとして作られているとするとやはり8号機はユーロ製であると思われます。
破でのリツコのセリフ「5号機を失ったユーロとロシアがアジアを巻き込んであれこれ主張してるみたいだし」このセリフから8号機の建造に着手する動き?とちょっと勘ぐってみたりもしています。
よってサードインパクト時マリには8号機でゼーレになんらかの任務を与えられてはいましたが、マリは8号機に乗り込むと本来の目的(ヴィレの発足)のために行動を始めたのでしょう。
さて、ゼーレが想定する綾波4姉妹の使い道ですが
綾波1は初号機をリリスの元へ連れて行くためのパイロットに
綾波2はMark9へ
綾波3と綾波4は今のところ不明
マリは8号機に乗り、このあたりで復活したアスカを手助けし2号機を奪取。ドグマへサードインパクトを食い止めに行った。と一旦仮定します。
※仮定ですのでこの後に考察していきつつ解明していきましょう。
ゼーレが行うサードインパクトのシナリオ
基本的にはMark6をアダムスの肉体・パイロットのカヲルをアダムスの魂として1セットでトリガーとする予定です。そして綾波レイの中に入っているリリスの魂をリリスの肉体に戻して完全なリリス(作業者)として復活させる。
それで完璧なシナリオだったはずなのですが、冒頭で書いたとおりリリスの魂は初号機の中に入ってしまっています。そのため作業者としてリリスを復活させるために、初号機をドグマまで連れて行くことは必須となりました。
この時点でゼーレの本来の計画に少し陰りが見えています。
そして計画はのちに大きく狂い、ゼーレは工程の変更を余儀なくされます。
リリスとの契約内容守れてる?
そもそもこの時点でちゃんと決められた数の使徒倒せているんだろうか。ゼーレさんは時期尚早なのでは?と思ったんですが、
まずゲンドウの「我々はあと8体の使徒を倒さねばならん」のセリフは
1体目 序の最初のサキエルっぽいかわいいやつ
2体目 シャムシエル強化版っぽいやつ
を倒した後のセリフとなりますので、2体目以降から数えなければいけません。
3体目 私のアイドル、ラミエルっぽい子
4体目 破の序盤ベタニアベースでマリが倒した使徒
5体目 破の中盤アスカに倒された時計の針みたいなかわいい子
6体目 宇宙から降ってくるサハクィエルみたいな爆弾
7体目 3号機を乗っ取ったバルディエルみたいな菌
8体目 ゼルエルの進化系みたいなやつ
と、破のラストまででまだ6体しか倒せていませんのでリリスとの契約が果たせないはずです。
ゼーレは残りの2体をどうするつもりだったのか
その前にまず、破でカヲル君がプラグスーツを着て「時が来たね。」と言っているシーンから考えてみましょう。
この言葉は「インパクトを起こす時が来たね。」という意味です。
この時点では10体の生贄中まだ8体目と交戦中です。なのにもうインパクトの準備は整ったと言っているのです。つまりこれは「残り2体の使徒は自分達で用意できるから大丈夫」と言っていることになります。
その2体、考えられる仮説
9体目はMark6の中に潜ませておいた第12の使徒
10体目はMark6のパイロット渚カヲルを最後のシ者として、Mark6に槍を刺すことで使徒兼トリガーとして使い、即時インパクトを起こすつもりだったのではないでしょうか。
ゼーレはなぜ第12の使徒を用意できたのか?
推測ではありますが、3号機事件では唯一使徒の肉体(エヴァの機体)が残っていたため、これらは侵食型の第9の使徒の能力を有しています。
サンプルとして秘密裏にゼーレに回収された3号機の機体を使ってMark6を第12の使徒に仕立て上げた可能性があり(第12の使徒の鳴き声は第9の使徒に似ている)、3号機事件はあらかじめゼーレによって仕組まれていたものであるとわかります。
ゲンドウにとって不都合なサードインパクト
破のゼルエル戦で起こした初号機の覚醒で初号機はトリガーとして使えるようになりました。
でもゲンドウは初号機をインパクトのトリガーにしたくて覚醒させたわけではありません。
初号機覚醒の目的は、初号機を一旦使徒として認定させ、のちに本物のリリスを殺し初号機を実質リリスそのものにすげ替えることです。(ここはQ本編解説の方でしっかり説明いたします)
ゲンドウがトリガーとして使いたいのは13号機の方です。Qでフォースインパクトを利用し13号機を覚醒させる。その手順を踏んでからファイナル(フィフス)インパクトを起こさなければゲンドウの思惑を叶えることはできない。
だから初号機には誰も手を出してほしくない。ゼーレがリリス復活用にドグマへ初号機を連れて行くことも内心めちゃくちゃやめてほしいと思っています。
でも表向きはゼーレに協力しないといけないので、自分がやったと見えづらいように関係者へ根回しして妨害工作を行うためにネルフに返り咲き、ゲンドウがまず行ったこと。
それはMark6のパイロットになる予定のカヲルに交渉を持ちかけること。
内容は単純に「Mark6には乗らないでほしい」ってことだと思います。
カヲルは元々どこかのタイミングでゼーレを裏切る予定だったでしょうし、インパクトを起こすことは結果としてシンジを幸せにはしないのでゲンドウとは利害の一致でカヲルはボイコットを了承。サードインパクト開始の作業に一切参加しないことにします。
この根拠はQでカヲルがサードインパクトについてシンジに説明する際、終始自分が関わっていない出来事のような語り口調であることからです。
(カヲルはヴィレと協力関係にあった説もありますが、リツコもカヲルの存在を知らなかった発言をしていることからそれはないと思われる。あくまでカヲルは自分1人でシンジのために第4の勢力になったと考えます。)
カヲルのエゴ
カヲルにエゴがあるとすれば、シンジに会うまではどんな手を使っても死なないで生き延びることだったのではないかと思います。
「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」のセリフから、
本当はサードインパクトもトリガーになる直前に自分が死ぬなりなんなりしてインパクトを中断させてゼーレを裏切ろうと思ってたのでしょうし、その時はカシウスの槍も自分が手にしているのでインパクトはトリガーの意思が尊重されるシステムを利用した「これならシンジを幸せにできる!」って思ったカヲル独自のプランがあったのかもしれません。
しかしゲンドウに交渉された時、生きてシンジに会えるかもしれないという可能性に期待が膨らんだ。
自分が裏で立ち回っておけば状況も少しはマシになっていたのかもしれなくても、悪くいえばシンジに会えるまでの間起こっている出来事には深く関わろうとしない。なぜならそれに関わったことによって死んでしまったらシンジには会えないから。
ゲンドウからの交渉を了承した時からカヲルの14年間の目的はとにかく死なないことになったと思われます。まあ、うまく立ち回ろうとしたところでゼーレとゲンドウが必死で妨害してくるのでできなかったとも言える。
DSSチョーカーを作ったのはゲンドウ?
ヴィレが作ったのか、ゲンドウの指示で作られたのか?
DSSチョーカーは元々カヲル殲滅のために作られた。
Qでカヲルがシンジ君の首からチョーカーを外す際、「もとは僕を恐れたリリンが作ったもの」と言っています。
持ち主であるヴィレはカヲルの存在を知っていてトリガーになることを恐れているのか?ご本人に付けられなかったからその次にトリガーの可能性があるシンジに付けたのでしょうか?なんとなくそれは違う気がします。
最初はリツコが独自で作ったものかと思っていたのですが、Qラストでリツコが「誰のおかげかは分からないけどフォースインパクトは抑えられた」と言っています。
リツコはシンジが13号機に乗っていることは知っている。でも誰がインパクトを中断してくれたのかわかっていない。このことからリツコおよびヴィレはカヲルの存在を知らないのだろうかと思ってしまうのです。あくまでこれはチョーカーの製作者がリツコだけであると仮定した場合ですが。
序破カヲルとQカヲル別人説もあったりするので序破カヲルはどこかのタイミングで死んでいるためもういないという認識。新しく現れていたQカヲルの存在には気付いていないとすることもできるんですが、私は序破Qカヲルは全て同一人物だと思っているのでその体で進めさせていただきますね。
じゃあ「僕を恐れたリリン」とは。カヲルが生きていて困るのは誰、と考えるとやはりゲンドウなんですよね。
Qでフォースインパクトを起こすゲンドウの目的は13号機の覚醒とカヲルの排除です。
カヲルがトリガーになってインパクトが始まるということはゼーレの思惑が叶ってしまうのでゲンドウにとってカヲルは不安材料です。
ゼーレはサードインパクトをカヲルがトリガー、リリスとの接触はMark6でと考えているのでヴィレについたリツコが1人で考えついたものというより、トリガーになってもらっては困るゲンドウがリツコに指示して作らせた説が濃厚かと思います。
ネルフに返り咲いたと思ったらトリガー候補とかいうのが司令の座に居座ってて「初めましてお父さん」とか言ってきたらそりゃ焦ってDSSチョーカー作りたくもなるんじゃないですかね。
実質、ゼーレによる「お前もういらない」宣言ですからね。
なのでタイミングとしてはリツコにはその存在を伝えずに開発指示を出し、ヴィレ発足の前から作り始めていた。んでいざサードインパクトが始まって、ネルフ職員はヴィレの発足へ。リツコもチョーカーを持ってヴィレ側についてしまったためカヲルに使用することは叶わず。しかしカヲル本人への交渉は成功したのでまぁ次に使えばいっか。といったかんじではないでしょうか。
誰がMark6を自律型に改造した?利用したリリンとは誰?
QでMark6を見たシンジにカヲルは「自律型に改造されリリンに利用された機体」と説明します。この利用したリリンは誰のことを指すのでしょう?
まずゼーレはカヲルをパイロットとしてMark6に乗せる気でしたし、そもそもこの世界に生きる人ではないのでリリンではない。
リリンであるヴィレもインパクトを阻止する側なので違う。
パイロットを乗せるはずのMark6からパイロット不在にさせ細工を施すとなると、先程の話の流れからもカヲルが指すリリンはゲンドウであることは確定です。(というかカヲルが指すリリンは皮肉もこもってますが大抵ゲンドウのことです)
リリスの魂を入れた初号機を使われたくない&サードインパクトを妨害したいゲンドウはMark6のエントリープラグにダミープラグを使用。
ドグマに投下された際、ゼーレはMark6の中にカヲルがいないことに気づく。カヲルがいなければトリガーが不在になりインパクトが起こせない。
そういった目的でMark6を利用しました。
ゲンドウはカヲルの代わりに綾波シリーズをMark6のパイロットにした可能性も考えてみる。
ゲンドウはリリスまで到達したMark6がいざインパクトを始めようとしたらなぜかトリガーになれなくてどうして?!とゼーレに思わせることが目的です。綾波シリーズも魂が無い存在でトリガーにはなれないのでゲンドウ的には使っても構わないんです。
ダミープラグにはレイの情報だけでなくコアにクローン体を入れてあるぐらいなので、綾波4姉妹=ダミープラグと同等と考えることもできるかもしれない。
でもそうなるとちょっと矛盾点が出てくる。
魂がないと槍が抜けない
Qで13号機に乗った直後にシンジがアヤナミレイに対して言ったこと「それ(槍を抜くだけ)ならあちらのパイロットでもいいんじゃないの?」
それにカヲルはこう答える。「リリンの模造品じゃ無理だ。魂の場所が違うからね」と。槍1本を抜くのに、1つの魂がないといけないよ。とも。
カヲルとシンジの目的はインパクトのトリガーになることではなく、槍を手にすること。
つまり、綾波シリーズでは魂の場所が違うから槍を抜けないよ。と言っている。
となると綾波シリーズをパイロットとしてMark6に入れたらサードインパクト開始のための槍を扱えなくなってしまうのでは?という懸念が生まれる。
ドグマにいたMark6はリリスと同化するために自分から槍を刺しているように見えますからね。魂のないパイロットだとこれができないってわけです。
さすがに槍が抜けないとゼーレに怪しまれてしまいますから。
ということでMark6にはダミープラグを使って自律型へ改造したで確定。綾波シリーズには外の邪魔者を排除させる目的で使っていたと位置付けます。
ということで、これでゲンドウの裏工作は完了です。
ゲンドウはエヴァには乗れませんから、カヲルの説得とMark6にダミープラグを仕込むぐらいがゼーレに自分がやったとバレずにできることの限界です。これ以上介入するとゼーレに裏切り者として認定されてしまいます。
そのためこの後のインパクト中断作業はもうヴィレの方々に頑張っていただくしかないんです。
なのでサードインパクト後半戦はゼーレVSヴィレとなります。
ゲンドウはヴィレを利用しすぎ
しかしゲンドウがあまりにもヴィレを思った通りに利用しすぎているように感じるのでヴィレの発足準備を黙認していたか、ヴィレが作られること自体がゲンドウのシナリオのうちであるとすら感じます。
発足の第一人者加持の動きを読むぐらいはできそうですからね。
破で冬月の「加持リョウジ首席監察官。信用に足る男かね?」の質問に無言で答えないところがアヤシイ。
初号機覚醒後、即宇宙行きを予定していたならまだしも、いずれゼーレにネルフを占拠されるなんて予測できることだしこのままだとゲンドウはゼーレに対抗する武力を取り上げられてしまうことになるので黙認していたと結論付けます。
余談:ゲンドウは代表的なリリンそのもの
この物語の主要人物のチルドレン全員がリリンではなくなっているというのにゲンドウだけは終始一貫してリリンのままです。(ゲンドウはチルドレンでは無いが)
これはカヲルが指す「リリン」がほぼ全てゲンドウのことを言っていることからも明らかです。これには「まだリリンしてんのwwww」といった侮蔑の意味も込められているような気もしますけど。
ゲンドウは「肉体の無い魂=死んだわけじゃない」という考えが頭では分かっているはずなのにリリンであるが故に心が追いつかないでいる。「肉体の無い魂=死んだも同然」という人として当たり前に思う概念から抜け出せないのです。
旧作もリリンのまま補完に巻き込まれていますので旧作からの記憶の保持は不可能でしょう。ゲンドウはどんな世界に生まれても何度も同じことを繰り返す。一番変わらないのはこの人なんですよね。
ユイはゼーレに所属している時点で肉体への執着がないも同然ですのでゲンドウこそさっさとヒト(リリン)を捨てた方がユイの考えを理解できて幸せだと思うんですけどね。ゲンドウはリリンのまま人としての倫理観を捨てているだけなので、いざヒトを捨てようとした時に今までの人間関係のしっぺ返しがくる。
どんなに世界が変わっても、人の魂がもつその人の性格ってのは変わらないということを一番体現しているキャラクターだと言えます。
私もアダムベースが好きすぎるから早くリリン辞めたいわ。
サードインパクト時のゼーレの人員配置
サードインパクトを安全に遂行するために、ゼーレに運命を仕組まれた子供達4人はどのような配置になったのでしょう?
先程仮置きした綾波4姉妹の使い道ですが
綾波1は初号機をリリスの元へ連れて行くためのパイロットに
綾波2はMark9へ
綾波3と綾波4は今のところ不明
でしたね。
綾波1の場合
リリスの魂(綾波)は初号機の中にあるが綾波の肉体は失われている。
リリスの肉体へ魂(綾波)をドッキングさせるには、一旦初号機の中からリリスの魂を取り出してどこかに入れなければならない。
本物の綾波をサルベージするのはまた手間がかかるだろうから、別の肉体を用意してそれに魂だけ移し替え、それをリリスの肉体にぶっこむ方が楽じゃないかと予想します。
なんでそんな周りくどいことをするのかというと、初号機を丸々リリスにドッキングさせるのは初号機側の意思がインパクトの主導権を握ってしまうため、旧作と同じくまたシンジに最終決定権が委ねられてしまう恐れがあるからです。あくまでゼーレは自分達が主導権を握りたくてやっているわけですので。
それに初号機にはシンジと綾波とユイというかなりの人数が入っていて、シンクロ率争いをしていると思われます。現にQでシンジは多分初号機のシンクロを綾波に取られている。
そのため、初号機にはパイロットを入れたところでそいつはシンクロできないと仮定。
なので初号機はパイロット不在のまま、カシウスの槍が刺さった状態で連れてこられているとも仮定する。
よって、先に述べた「綾波1は初号機をリリスの元へ連れて行くためのパイロットに」は→「初号機はパイロット無し、綾波1はリリスドッキング用の器」へ変更
これなら、ちょんぎられたリリスの首が綾波顔になっているのも納得がいく。
綾波2
は変わらずそのままMark9へ。
綾波3と4は?
この2人はヴィレの妨害役に当てられたと思います。
となると2体の綾波は何の機体に乗ったのか?
ここでまずエヴァの機体ナンバーを書き出してみましょう。
…その前に9体のアダムスがどう使われたかも整理。
(予想なのであしからず。アダムスの使用用途については【後編:Q本編解説】の方でもうちょっと深く考察します)
1体目 Mark6
2体目 Mark9(ヴンダーの動力源)
3体目 ネブカドネザルの鍵(理由は【第2章】にて解説)
4体目 序破Qカヲル君
5体目 ヴンダー本体
6体目 13号機
7体目 多分「特報2」で出てきた次回作シンのカヲル君
8体目 ?
9体目 ?
と思いつく限りあげてみたのですが残り2体がどうにも思いつきません。
そしてやっとここでエヴァのナンバーも整理です。
(出来上がったものがエヴァの形をしていなくても素体を使った以上は機体数に換算されると考えます。)
11と12が全く用途不明なのでどうしたもんか…と言った感じです。
こうしてみるとアダムス9体の使用用途で2体がまだわかっていないことと密接な関わりがあるのがわかります。
(13号機はアダムスじゃないの?なんで“号機“表記なの?という疑問には【後編:Q本編解説】の方でお答えいたします)
破で冬月がMark6建造現場を見学した際「5号機以降の建造計画はなかったはずだぞ?」と言っていることから、5号機以降はネルフ製エヴァではないと仮定してみると、11と12もMark表記のエヴァなのではないでしょうか?
そうすると用途不明の2体のアダムスもこれに使われたということにできます。
11と12のナンバーを持つエヴァがQに出てこないことと、アヤナミレイは1体しか残っていないことから、他の綾波姉妹達は今はもういない。撃破されてしまったと考える方が自然です。
それにQで全身がコアのエヴァを目の当たりにしたマリとアスカはあまり驚いていないどころか、一度見たことがあるような反応をしていたので、アダムス製エヴァ2体に綾波姉妹を2体使用、8号機と2号機と交戦し撃破される。その際に全身がコアのエヴァがいることをマリとアスカは目撃した。と考えられます。
Qラストでアスカがアヤナミレイを見て「綾波タイプの初期ロットか」と言っているので、ついでにここで綾波クローン達も目にしているのでしょう。
ということで、変更点を反映してみたい。
初号機はパイロット無し、破のラストでカシウスの槍が刺さった状態のままドグマへ連れてこられる
綾波1はリリスドッキング用の器
綾波2はMark9へ
綾波3は(仮称)Mark11へ
綾波4も(仮称)Mark12へ
2号機には復活したアスカ、8号機にはマリが搭乗し綾波シリーズと交戦。これを撃破しドグマへサードインパクト阻止しに行く。
綾波シリーズはMark9に乗っている子だけ生き残り、Qでのアヤナミレイへ
となりました。
カヲルをどこかに使えるかと考えてみても、いかんせん綾波姉妹の数が多すぎて人員過剰なので、やっぱりカヲルは待機になってしまいます。
それに、カヲルがちょっとでもドグマ付近にいようものならゼーレによってトリガーに使われそうなので、ゲンドウがMark6にダミープラグを使う小細工程度では妨害ができないと思われます。
でも待機中何やってたんでしょうね?
ヴィレの持つヴンダーが長い間メインエンジン不在だった理由
アヤナミレイが乗ったMark9だけが生き残ったことでヴィレはヴンダーを強奪することはできても動力源は手に入れることができませんでした。まぁゼーレ製のエヴァなんてリリンからしたら怪しくて仕方ないでしょうから、奪ったところで使い道に困ります。
それにQではそのMark9が自律稼働してヴンダーを奪還しようとしてきますので、ヴィレがMark9まで奪えたとしても動力源に使った瞬間に自律稼働開始してゼーレの元に戻ろうとするはずです。
よってヴィレは長い間動力源不在のまま、現行ある技術を駆使してなんとかヴンダーを動かさざるを得なくなります。(サードインパクトで人類の大半は死滅したから文明も止まり人手不足資源不足で技術の進歩が著しく遅くなっているのよね)
足止めは成功、サードインパクトが起こされる
地上では国連軍VS Markシリーズのエヴァ VS 2号機・8号機の戦闘が繰り広げられ、ヴィレも発足。ヴンダーの強奪などが行われている中、
ドグマに投下されたMark6はリリスの肉体と邂逅。
Mark6の槍の持ち方的に自らコアに刺したと見れますので、リリスに刺さっていたロンギヌスの槍を一旦抜いて、今度はリリスと共に自身に刺します。
しかしMark6にはダミープラグが入れられたことでインパクトがうまい具合に開始されません。
整理しておくと、ダミープラグが入ったMark6は、一応擬似的な魂が入っているので使徒としては作動しますし槍も扱えます。そのため生贄として捧げることはできるのですが、擬似的な魂程度ではトリガーにはなれません。
しかも実際は槍が刺さっても第12の使徒は活動を停止しただけで死んだわけではなかったようです。Qでリリスと一緒に刺さっていたところから槍を抜いたと同時に活動し始めたので。(正確にいうとMark6の方が使徒として殲滅されたということになり、中に入っている第12の使徒が槍によって封印されていた。つまりカヲルをパイロットにしていれば1つの肉体に使徒が2つ入っているということになります。)
この時点でまだ9体しか使徒を殲滅できていないのでリリスとの契約に満たず、インパクトが始まりません。
第12の使徒はなぜ倒せていなかった?
Mark6は元々アダムスですから、第12の使徒を入れて、1つの肉体に使徒が2つ入っている状態です。
リリスへの生贄はアダムスの方が捧げられたため、Mark6内には第12の使徒だけが生き残りました。第12の使徒はMark6の顔(バイザー内)に潜んでいたので、コアにロンギヌスの槍を刺したアダムスの方が優先し殲滅されたと仮定。ただし、肉体はMark6を本拠地としているのでロンギヌスの槍の効果で活動停止(休止状態)までは追い込まれたということです。
むしろ倒さずに仮死状態にしておくことはゲンドウがフォースインパクトを起こす際に必要だったからかもしれません。
結局サードインパクトのトリガーは誰?
インパクトが始まらないことを怪しんだゼーレはリリスの魂取り出し用に連れてきていた初号機に目をつけます。
覚醒して実質使徒みたいなもんになってる初号機を10体目の使徒として使うことにしました。そう、正体不明になっていた第11の使徒として認定させることで。
つまり初号機を使徒兼トリガーにしてリリスに捧げ、サードインパクトを開始したということです。
(Qでアスカの「第12の使徒がまだ生き残ってる!」というセリフから、実際には第12の使徒もちゃんとリリスに捧げられていたが実はなんとか生き残っていたなんてこともありえる。その場合、初号機は使徒としては使われず、ただリリスの魂を取り出すだけで済んでいる可能性も。)
基本的に旧作と同じように、本当に望んでいた形ではないけど今しかチャンスはないから初号機を使って別の形で実行したサードインパクト。
今作も同じようなかんじでゼーレは初号機に目をつけた流れは変わらないと思います。
Qでアスカも「ガキシンジ!またサードインパクトを起こすつもり?!」と言っていますので、ニアサードインパクト時にいなかったアスカの認識ではサードインパクトのトリガーとなったのも初号機であるということなんでしょう。
エヴァの“覚醒”とは、アダムベースの力を手に入れることでもありますが、使徒認定を受けると言った方が正しいのかもしれませんね。(覚醒の条件は使徒のコアを摂取ですからね)
ここで勘違いしてはいけないのですが、「シンジと初号機」がセットでトリガーです。
トリガーになる条件はさっき整理した通り、元々アダムベースであるか、アダムの力を手に入れている(覚醒している)ことが必要ですね。
ただ、もっと掘り下げると元々アダムベースの使徒達には魂(意思)があるのでそれ単体でトリガーとなることができます。
しかしアダムスの場合、エヴァの形にしてしまうとパイロット(魂の部分を担ってくれる存在)が乗っていなければならなくなります。これはコピー素体を使っている他のエヴァにも同じことが言えます。
(コアにダイレクトエントリーしてる人はこの場合使うことができない)
初号機の中に入っている綾波はリリスとして使われてしまうので、この時初号機の魂の部分を担ったのはシンジであると推測。(眠っているのでシンジに悪意はありません)
このあたり、カシウスの槍を抜いたのが先なのか、結局初号機から綾波をサルベージしたのか、そのまま初号機をリリスにドボンさせたのかはいまいちはっきりしていないので分かりません。カシウスの槍の機能もまだよく分かっていませんしね。
しかしなんらかの方法で初号機からリリスの魂を取り出して綾波クローンに移し替える作業を行い、リリスに還元することでインパクトが始まったと思います。リリスの首は綾波の顔になってましたからね。
これはゲンドウにとっては最悪の事態です。なんとしてでもリリスの魂を初号機に戻さなくてはならないです。
インパクトが始まってしまった後に遅れて2号機と8号機はドグマに来たと思われます。
ついでにドグマ内には飛空挺もあったため国連軍も何事かと入って来たのでしょう。
しかし運悪くインフィニティへの進化が始まってしまい、エヴァおよびヴンダーに乗り込んでいない人達は強制進化へ…
この時点でインパクト作業はかなり進んでいたのでしょうね。
ゲンドウにとっての頼みの綱はもうアスカとマリだけになっているはずです。
2号機か8号機どちらかがリリスの首を切り落として再度くっつかないように司令塔前まで放り投げた。リリスの体勢は首を取り戻そうとして動いている風にもみれますよね。
リリスが形象崩壊するとリリスベースの生き物であるリリンも滅んでしまうでしょうから、即座に初号機に刺さっていたはずのカシウスの槍を刺して形象崩壊を防いだ。というかんじではないでしょうか?
形象崩壊を塞き止めるためにカシウスの槍をぶっさしたのはアスカじゃないかな〜と思ってます。なぜかアスカがカシウスの槍を持ってるフィギュアが出てるの、繋がりありそうな。
結局リリスの体内に魂が一緒にあると、いつまたゼーレがインパクト起こすかわかったもんではないので、これまたなんらかの方法で初号機の中に戻したと思うんですよね。
形象崩壊を防ぐために槍を刺すのと、リリスから魂を取り出すの、前後関係はどっちか分かりかねますが。
首を切り落とす→リリスから魂を取り出す→リリスが形象崩壊しそうになる→槍を刺して止める。が自然な流れですかね。
でも初号機からカシウスの槍を抜くと初号機はまた動き出しちゃうと思うのですが、ここでまた目ざとくMark9に乗ったアヤナミレイが初号機を確保したのかもしれません。初号機はパイロットが同化してしまっているので暴走したりはしないでしょうし。
リリスの結界も発動したり2号機8号機の活動限界もありそうですから。マリとアスカは撤退せざるを得ず、初号機の確保はできなかった。
このへんでの外の様子はどれがどの順番で起こったのかが不明瞭なので、ドグマの中で起こったことぐらいしか推測できなくて大変申し訳ないです。何か分かったらまた追記します。
別の説
リリスが契約破棄しインパクト作業をボイコット。インフィニティとかいうわけわからない生命体を量産したことに怒ったゼーレによってリリスがボコされたから首千切れてる説もあり。
でもリリスが契約を守らないなんてあんのかね?いう疑問が沸くので私はこの説を採用していません。
旧作にも前例のない新設定を語られない空白の14年間に持ってこられると永久に解き明かせない謎になりそうなので。
リリスに契約破棄されたというのならQでのゼーレはリリスのこともっと信用してないだろうしフォースインパクトの計画もなんとかリリスに頼らんでもよくなる方法かリリスを無理やり従わせるようなこと考えようとしそうなので。初号機がリリスになってでもインパクトの作業はそれに頼らざるを得ないことを黙認しているあたり、ゼーレはリリスに恨みはないと思います。
そもそも槍はなぜ2本刺さっているのか?
Mark6は下半身がすでにリリスと同化しかかっており、槍を自身のコアに刺した格好になっている。(手の向き的に、槍を抜こうとしてるより刺してるように見える)
人為的なインパクトの開始にはロンギヌスの槍が必要であるため、元々リリスに刺さっていたものをMark6が一旦抜き、また自身に刺してアンチATフィールドを展開させた。
アスカは「第12の使徒がまだ生き残ってる!」と言っているので、アスカがMark6を倒したという意味ではなく、勝手に死んだという意味にも聞こえる。
もう一本のリリスの方に刺さっている槍は元々カシウスの槍だったと思われる。
ドグマへと降下して行くMark6は槍などを手にしていないため、初号機はカシウスの槍が刺さり活動停止したまま連れてこられているはずです。
首を落とされてほぼ死んだも同然になったリリスの形象崩壊を食い止めるために刺さっているので、そのためQで13号機がリリスの槍を抜いた瞬間にリリスは形象崩壊して消えてしまった。
じゃあ形象崩壊されると困るのは誰?→多分ゼーレとヴィレ。
ゼーレはサードインパクトでは運良くリリスの魂を持っている初号機をトリガーにすることができたからリリスの躯に魂を還しやすい環境だった。でもリリスの首は落とされてインパクトは中断してしまった。
次のインパクトにむけてリリスが形象崩壊してしまうとインパクトの作業者がいなくなってしまい、また初号機リリスとして使うために奪還するにも手間がかかるから困る。
ゲンドウは元々初号機をリリスとして使用する気だからあんまり困らないはず。(リリスの中に魂がある状態で死なれるのは困る)
ヴィレはリリスの魂が初号機に入っていたことを知らない。サードインパクト中は一時的にでもリリスの肉体に魂が戻っているのでリリスが形象崩壊することはリリスの死を意味する。
リリスの死はリリスベースの生き物全ての死につながるので生かしておかなければならない。
基本的にゲンドウは命令などの誘導や知略を巡らせることはできても、自分はエヴァに乗れないのでその実行はエヴァパイロットにさせることになる。Mark6を止めること・リリスを生かしておくことがゲンドウの策の一つであったとしても、自分の策略だとゼーレに悟られないようにヴィレにやらせている可能性が高い。
なぜカヲルは槍の種類を勘違いしていたのか
そもそもサードインパクトのトリガー役をボイコットしたカヲルは惨劇の場に居合わせていなかった可能性も高い。
なので破のラストで自分が初号機に向けて投擲したカシウスがそのままサードインパクトの会場で形状が変化しない程度に使われたと思い込んでいたのだと思われる。
(サードインパクト後ドグマはリリスの強力な結界で入ることができなかったので確認のしようもない)
カシウスの槍について
破のラストでシンジが引き起こしたニアサードインパクトを止めるためにカヲルが乗ったエヴァMark6が初号機に刺したものがカシウスの槍と言われています。
カヲルの提案した槍で世界をやり直す。カシウスとロンギヌスをセットで使うと世界の修復も可能だそうです。その意味は「破壊と創造」。破壊に使う槍と創造(再生)に使う槍が必要になることから、破壊がロンギヌス、創造がカシウスにあたるのでしょう。
破ラストでカシウスの槍は覚醒した初号機に刺されニアサードインパクトを止めたことから、ロンギヌスの槍と同じ機能を持っているようです。
ということはそれぞれを単独で使うとエヴァなどの活動を停止させる働きをするが、対の2本で使用すると別の機能を持つと想像できます。
Qでカヲルが「おかしい…2本とも形状が変化して揃っている(2本ともロンギヌスになっている)」と言っています。「変化して」の部分がミソで、一説によるとロンギヌスにエネルギーが満タンになった状態がカシウス、エネルギーが満タンでない状態がロンギヌスで形態変化しているのではというのもあります。
誰かが槍を差し替えたのか、それともエネルギーを抜き取ったのか、それすらもまだわかっていませんが、サードインパクトを止める際に使った時はまだカシウスの形状をしていたのでしょう。
不完全な状態だと破壊しかできないけど、完全な状態のものには再生の能力が使えるようになるって認識で良いのかな?
なぜカシウスの槍はロンギヌスの槍になっていたのか?
一旦整理すると、
ロンギヌスの槍時系列
破のラストまではドグマの中でリリスの肉体に刺さったまま→サードインパクトを起こす際おそらくMark6によって槍が一旦抜かれる→インパクトにはロンギヌスの槍が材料として必要。Mark6はリリスと同化するために槍を自身のコアに刺す。→しかしなぜかインパクトが始まらない。カヲルが参加していないからパイロット不在のエヴァではインパクト開始しない。→Mark6は槍を刺したまま使徒として処理される→第12の使徒の動きを封じるために放置
カシウスの槍時系列
破ラストでMark6が初号機に槍を投擲→サードインパクトを起こそうとする時はまだ初号機に刺したまま→初号機からリリスの魂(レイ)を抜き取って肉体の方へ戻すために槍を抜く→レイの魂は一旦リリスの肉体に還る→Mark6が上手くインパクトを起こせず、代わりに覚醒している初号機をトリガーにしてサードインパクト開始→ヴィレの妨害によりリリスは首切られる→リリス形象崩壊寸前で再度カシウスの槍を刺して塞き止める。
多分こう使われたであろうと予想してみました。
ここでリリスは強い結界を張って14年間誰の侵入も許さなかったみたいなのでカシウスの槍をロンギヌスにすげ替える作業を行うことはできなかったと仮定。
カシウスの槍はエネルギー満タンになったロンギヌスの槍が形状変化したものである説を元に、エネルギーが何かに使われたからロンギヌスに戻ってしまったと予想します。
エネルギーは何に使われたのか?
仮説①リリスの形象崩壊を食い止めるのに予想外にパワーを使ってしまった
仮説②リリスが結界を展開するためのエネルギーになった
仮説③リリスの中に戻ってしまったレイの魂をもう一度初号機に移すためにエネルギーを使ったので形象崩壊を止めようとした時にはすでにロンギヌスの形状になっていた
仮説④カヲルを欺くために破ラストの時点でロンギヌスを擬態させてカシウスにしていた
の4つが想像できましたが、なんとなーくマリやアスカは2本ともロンギヌスになったことを見ているからQでシンジが槍を抜こうとすることを全力で止めようとしたのではないかな〜と思っています。
リリスが結界を展開してドグマから人を追い出す時に形状変化したとしたらその場にいたカヲル以外の人達は2本のロンギヌスの槍が刺さっているという共通認識になるのかと。
まぁこればかりはカシウスの槍の機能や性質が全然明かされていないので正解はわかりません。なんにせよ私は誰かが侵入して槍を入れ替えたというのは無いなと思っています。
ゲンドウはヴィレを駆使したりあの手この手でサードインパクトを中断させることには成功したけどまたゼーレになんかされたら困るから初号機は宇宙に放出。
ゼーレにはヴィレ対策って伝えているって流れがしっくりくるような気がします。
そしてそれから13年も待つことになります。
なぜ13年も待たなきゃいけなくなったのか?
初号機を宇宙へ放出したのはいいものの、サードインパクトで人類はほぼ死滅。生き残った人はほぼ全員ヴィレ側についているため、ゼーレとゲンドウには初号機を取りに行く“人手”が圧倒的に足りません。
なのでヴィレの技術力が宇宙に行けるまで待つしかなくなったというわけです。
ゲンドウからしたらゼーレの手に渡るぐらいならヴンダーの使い方もよくわかってなさそうなヴィレに保護してもらってる方が安全なんですね。ヴィレは気づいてないでしょうが結構ゲンドウの掌で転がされてますからね。
初号機はこの間、Mark4ネーメズィスシリーズの衛星基地としての役割をさせられます。
どうせ宇宙に行くなら役立ってもらおうとゼーレがやったのかもしれませんし。Mark表記エヴァはゼーレ製の証みたいなものなので。ただしMark4にはアダムス使ってないと思います。(この辺は【後編:Q本編解説編】にて)
Qで死滅した世界をシンジに見せたカヲル君は「すべてのきっかけは君なんだよ」と言いました。世界中にネーメズィスシリーズをばら撒いてしまったきっかけはシンジ、とも言えるかもしれません。
Mark4ネーメズィスシリーズが地球では散々ヴィレの妨害を行いますので、その恨みの累積でQでのアスカはシンジへガラス越しの一発をくらわせているのでしょう。
そしてゲンドウはサードインパクト後、ゼーレに今まで色々秘密にされていたことに対してさすがに1回は詰問したんじゃないでしょうか。
それをゼーレは13年間ずーっと黙秘権を行使したことでQにて冬月に「ゼーレは未だに沈黙を守ったままか」と言われる。
ゲンドウとゼーレは決裂
今作のゼーレとゲンドウの仲は比較的良好なんて書かれ方もあるかもしれませんが、ゼーレは旧作からのゲンドウを知っているんですよ。散々いうことを聞かなかったことを。
だから今作ゼーレは最初から一切ゲンドウを信用していません。
それはゲンドウに開示していない死海文書外典があったり、ネルフ他支部に作業を分担させていたことから明らかです。日本支部の君たちはただ淡々と使徒を倒してくれればいいから。っといったかんじの割り切ったビジネスの関係ですね。
ゲンドウへの信用がゼロスタートどころかマイナスまで落ちてからのスタートです。まぁ一度信頼を墜とした人って向こうからの誠意でもない限りもう一度信用してみようなんて思いますでしょうか。当のゲンドウは記憶消されてそうですから悪いとも思ってなさそうです。
本当の不仲って、何も情報共有しない、何も教えないことだと私は思うんです。
ゼーレとゲンドウの関係は破ラストで初号機覚醒に伴うニアサードインパクト発生の時点ですでに決裂しています。
それ以降はお互いにさらに信用することができなくなっているので相談などない。
本当はサードインパクトでゲンドウもろとも消すつもりだったのに他支部の作業者は消えてしまいゲンドウだけがしぶとく生き残ってしまったからQでは仕方なく仕事をさせているように見えます。
今後互いに互いのインパクトを乗っ取るか全力で阻止しなければならないので自分の情報を与えるのは命取りになる。
旧作でのケンカが無くなっただけで、今作の関係の方が仲悪いと思います。(本当に仲悪い人ってケンカなんてしないで関わらないようにすると思うので)
そのあとの13年間それぞれが何をやっていたかというと
ヴィレ↓
ネーメズィスシリーズからひたすら逃げ回りながら宇宙行きの準備
ゼーレ↓
ヴィレ対策にネーメズィスシリーズ作ったらあとは真面目になんもしてない。しいて言うなら1回ゲンドウと口喧嘩してから冷戦状態
ゲンドウ↓
多分せっせと13号機作ってるかなんもしてない
カヲル↓
24時間365日14年間ひたすらシンジのことを考えながらピアノの練習
生き残ったアヤナミレイ↓
ひたすら命令を待ち続ける
ってかんじでしょうか。結構ヒマしてたんですね〜。
さて、インパクトの概要まではなんとなく想像で書くことができましたが、地上にたくさんの十字架が立っていることや口みたいなのがあること、月が網々な上に雲とか水がありそうで異常に自転速度が速いことの理由が全然分かりません。どの順番で起こったのかも不明ですしね。
でもフォースインパクトが起こっても、この続きから作業が始まってしまうためサードインパクトで地上がどうなっていったのかは再現されないと思います。非常に残念です。
このあたりでまた思いついたことがあれば追記していきますね。
─────────────────────────────────────
有り合わせの情報から多大に妄想を膨らませてなんとなーく辻褄が合うように考察してみましたが、いかがでしたでしょうか?
次回作シン・エヴァンゲリオンで少しでも情報が出てくるか、この14年間についてなんらかの形で補完されるとありがたいな〜ってかんじですね。
長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。
同時公開している【後編:Q本編の解説】も読んでいただけますと幸いです。
よろしければ「自分はこう解釈してる!」というのがあれば共有してくださるとありがたいです。
第3章 前編のポイント!
POINT①ゼーレは各国にゲンドウ以外の駒を持っている!
ゲンドウへの信用ゼロ!ユーロは特にゼーレ第2支社兼ヴィレ発足準備委員会となっているかもよ!
POINT②初号機の中にリリスの魂(綾波)が入っていることが最重要ポイント!
インパクトを起こすためには初号機が近くにいなければならない状況になっている!
POINT②Mark6を自律型に改造してサードインパクトを妨害したのはゲンドウ
カヲルが指す「リリン」とはほとんどがゲンドウのこと!ゼーレとゲンドウの仲はすでに決裂!ゲンドウはとにかくゼーレ式インパクトが嫌!
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