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ライゾマティクス展 @東京都現代美術館

現在、清澄白河の東京都現代美術館に開催中のライゾマティクス展に2週間ぐらい前に行ってきました。

ライゾマティクス展

ライゾマティクス。
いま、世間ではどこまで認知があるのかわからないけど、日本のデジタルアートってパッと思いつくのがチームラボだと思うんです。
俺の主観ではチームラボはどっちかというと大衆寄り、エンタメ要素の強い作品を展開しているイメージ。
一方ライゾマティクスは、、なんだろうな…アカデミックなイメージが強くて、実験精神が強く、もちろんPerfumeや外タレのPVを作ったりなどの商業活動もしているんだけどエンタメ要素は弱い印象かなあ。

にしても若い子も多いし、なんかオシャレな人が多かったのがこの展覧会の印象。
清澄白河周辺はオシャレなカフェの激戦区だからアート観てブラブラしながらカフェして、それをお気に入りの服を身にまとって行うのがオツなのかも?

ライゾマティクス展 (10)

個人的にはライゾマティクスのネーミングやロゴ、格好いいな、と
(ロゴとかもこだわっているというか。実はチームラボのロゴ、好きじゃないっす…。この辺りのセンスが割と作品にも反映されている気はします)

まず良かったところ。
作品点数が少ない!
冗談抜きで!
メインの大がかりな作品は3つ前後+細々とした作品紹介の展示だから、駆け足で雰囲気だけ掴む感じなら10分もかからず外にでれると思う。

ライゾマティクス展 (2)

実は動画作品のような、時間をかけて鑑賞するの好きじゃないんです。
でもメディアアートってぱっと見の作品の方が少ないからどんどんスルーしちゃうと観るものがない気がして割と入ってすぐの作品もベンチに座りながらじっくり観ました。

ライゾマティクス展 (3)

そこで感じたのはテクノロジー、まあ主にプログラミングを手段に色々な機器(デバイス)を制御することで作者の意図するイメージを鑑賞する構造だと思うんだけど、、俺って作品解説をしてくれる音声機器を使わない人なので正直言って何を表現したいのか、詳細なディテールに関してはわからない。

ライゾマティクス展 (4)

ただ、日本のアートの価値観に
「わからないけど、なんとなくすごいよね、この作品」
というゾーンにはガッチリハマっていると思いました。

時間軸を使って、例えば3分の鑑賞を要する作品を創るとした場合、2次元の絵画と見方は異なって、時間という奥行きが作品に内包するわけだけど、そうするとストーリー性であったり構成であったりといった積み重ねの鑑賞軸が生まれるけど、、うーん、なんだろうな。

ライゾマティクス展 (7)

暴論だけど花火という鑑賞物は数秒の時間軸を持つ作品だけど、その数秒に対して例えば花火が爆発する前のひょろひょろと空高く昇っていく花火玉に対し
「アレは味が合ってとても素敵だよな」
と思わないのと同じでライゾマティクスの時間軸を用いた作品はもしかしたらそういうものなのかもしれない(そこまでその時間経過に対し意味はないといえばいいのか)

テクノロジーという手段を持って、ただ「イリュージョン」を数分かけて見せるっていう点においては先ほどの花火のそれと近いのかな?と思いました。

ライゾマティクス展 (8)

あと最後に。
音のこだわりがすごかった。
ライゾマティクスの御大、真鍋氏は音楽に対し精通してそう…。
多分、しっかり展示会場で音のチューニングはかなりしたんだろうな、と想像します。

てな感じで、なんかわからないけどすごいイリュージョンを見たい方は是非東京都現代美術館へGO!

ライゾマティクス展 (1)


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