繋がっていく、「片隅」と「片隅」。
こんにちは、茂木淳二です。
最初のエントリーから、気付けば二週間。最初はもっと早いペースで綴っていこうと考えていたものの、気付けばこんなにブランクが。
普段やっていない事に取り組むには、やはり相応のエナジーが必要とされるのだなぁ…と痛感することしきり。
とはいえ、やると決めたことでありますし、自分にとっての一つのステップと位置付けて始めたことですから、ぼちぼちと続けていきますので、どれだけの方にこの稚拙な文章が届くのかはわかりませんが、今後とも何卒宜しくお願い致します。
さて、前回…即ち最初のエントリーで記したとおり、今回は毎週水曜日にニコニコ生放送で配信を行っている「オトナのオアソビ。」という番組の過去の内容の中から、今年の八月にゲストとしてお迎えをした、たちばなことねさんとのトークを振り返りたいと思います。
…っと、その前に、まず「オトナのオアソビ。って何なのよ?」というところから説明しなきゃいけませんね。
「オトナのオアソビ。」というニコ生配信は、毎週水曜日の24時頃からオイラこと茂木淳二と、トークの相方であるMDさんという二人で、特にな~んの生産性もないトークを繰り広げるという、どこにでもある雑談配信であります。実に身も蓋もない表現ですが、漠然とした事実ですからしょうがない。
そんな週に一度のアラフォーの一般人のトークに、映画「この世界の片隅に」で刈谷さん役を演じられたたちばなさんを唐突にお呼びして、鼎談をしながらふんわりと作品の良さを伝えていこう!という内容でありました。
たちばなさんをお呼びした経緯は、簡潔明瞭に表現すると「縁」。
昨年、映画「この世界の片隅に」のファンミーティングに参加させていただいた際に、たちばなさんとお会いしたのが最初のきっかけ。
その時は「キャストの方と一緒に時間を共有できるなんて!」という一過性の感動だけで終わるものと思っていたのですが…
生きていると不思議なことは起きるもので、その後も何度か直接お会いする機会に恵まれ、更にそれがきっかけとなって、たちばなさんが出演される朗読劇を鑑賞させていただいたりして。
そんな感じで不思議とご縁が続いていく中で、今年のお盆を前に、封切から絶え間なく上映が続く(この文章を綴っている今日もまだ続いているのです。本当にすごいこと。)映画作品の良さをあらためて配信を通じて伝えていきたいな…と思ったとき。
「毎週音声配信を定期でやっている中で、いつもどおりのトークの中で作品を伝えるだけじゃなくて、ちょっとした付加価値をつけたら、普段より沢山の人に届いたりするんじゃないかな?」
というアイデアが頭の中で浮かんできたのです。
その時に浮かんだ付加価値。それが、いわゆる「中の人」をお呼びするということ。
偶然ご縁が繋がったたちばなさんをトークゲストにお迎えして、作品の良さをふんわりと一緒に語って伝えたいという形を具現化しようと思い、配信へのゲストオファーをさせていただいたのです。
そして、アイデアが形となって結実したのが八月一日の夜。映画「この世界の片隅に」封切から「628日目から、629日目へ」と繋がる時間のことでした。
リアルタイムでの聴取、またはタイムシフトでの聴取で実際にお聴きいただいた方には、どういう内容だったのかはまだ記憶の中に留めていただけているのではないかな…と思っているのですが。
聴いてないよ!という方には、どんなトークだったの?という事をお伝えしなければ当然この文章を綴っている意味がありませんので、しっかり書き起こしをしよう!と思っていたのです…しかし。しかし。
いままでの文中に「ふんわり」という表現を、敢えて二度使っております。
実はここが何気ないようでとても重要なトコロだったりしまして。
配信の中では、ネタバレになるような話は殆ど言っておりません。
たちばなさん、MDさん、そしてオイラ。この三人で「核心には迫らないんだけれども、しっかりと作品の良さを伝える配信にしたい」というのが、配信当日の隠されたテーマでした。
「映画というものは、ご覧になった方の中で何らかの感想や感情を持っていただいた時に、一つの作品として成立するのだと思っています」
映画「この世界の片隅に」を作られた片渕須直監督が、舞台挨拶で時折仰る言葉。
この言葉を自分なりに反芻していった時に、ひとつの作品を伝えるにあたって、ネタバレをしてしまうことは
「始めてその作品に触れる人にとって、ひとつの楽しみを奪ってしまう行為になってしまうのではないか」
という思考にオイラは至ったのです。
故に、たちばなさんをお迎えしてのゲストトーク回でも、ネタバレ要素はなるべく排して、あくまでも三人が感じた作品の素晴らしさを各人の視点から「ふんわりと」語っていこう、という形にさせていただきました。
振り返りといいながら、敢えて抽象的な文章の内容とさせていただいているのも、「内容がふんわりとしているトークを、そのまま起こしたら実際こんな感じでふんわりとしていた」感を文字で体感していただきたいから、という思いからです。
今後のエントリーでは「核心に触れる」事は出てくると思います。それは内容次第だと思いますし、今文章にしていこうと考えているものごとの中で、必然的に避けて通れない場所もあると思いますので。
でも今回は、あの時の雰囲気を文字でもそのまま出したいと思って「ふんわりと」させていただきました。
映画「この世界の片隅に」は明日以降も上映が続いていく予定です。
そして、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」も、残念ながら公開延期とはなりましたが、片渕監督をはじめ、スタッフの方が情熱をたっぷりと注ぎ込んで作っておられる最中です。
まだ作品に触れたことがない方にも、既にご覧になった方にも。
今回のエントリーをきっかけに、はじめて、また或いは再度触れてみていただけると良いのではないかな…と思って、散文的ではありますが、綴らせていただきました。
このエントリーをご覧になってくださった方とも、これを通じてひとつの「縁」が出来るのではないかな…という思いを込めて。
ご覧になってくださった方と、オイラとの「縁」はどんなモノになっていくのか。それもまた楽しみの一つじゃないかな、なんて考えております。
次回のエントリーは、木曜日を予定しております。
Twitterを通じて呟きもする予定ですが、次回は「告知」です。
内容を見ていただいて「マジかよおい!」となるような、でも事実である告知です。
どうぞ「楽しみに」お待ちください。
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