独立したので今の気持ちを書き残す
はじめに
2024年9月16日。
30歳の誕生日に会社を退職、独立した。
正確には11月まで前職の残案件に業務委託で入っているので、自分の中での本当の意味での独立は12月からになる。
とはいっても、
当分メインはフリーランスでアプリ開発に入るので、働き方は正社員とたいして変わらないかもしれない。
それにIT業界はフリーランスが大量にいるから独立自体全然珍しいことじゃない。
でも、妻子がいる中で勢いで独立できるフェーズじゃなかった自分にとって「正社員をやめて個人で生きていく」のはかなり勇気がいった。
少なくともこれが自分の人生の大きな転換点になると思う。
5年前は新卒で入った赤い銀行で一生骨を埋めるって本気で思ってたから、当時の自分に
「将来エンジニアに転職して個人でサービス運営して独立してる」
って言ったら、絶対信じてもらえないだろう
きっとこれからの5年も自分が全く想像してない自分になってるはずで、そう思うとなんか面白くて、
「今の独立した気持ちを残しておけば、5年後見返したときめっちゃ笑えるんじゃね?」
とふと思って、良い機会なので筆不精の自分も頑張って書いてみようと思った。
それにこれから人生に迷走することが何度もあるだろうから、
そんな時に初心を思い返すきっかけになったらなって思う。
だから変に整理せず、
あえて今のありのままの気持ちを書いておこうと思う。
黒歴史にならない程度に。
なんで独立しようと思ったか
個人サービスに力を入れたい
正社員でいる必要がなくなった
ハードシングス多すぎた
ざっくりこのあたりだと思う。
おおよそ独立したいって言ってる人にありがちな理由だし、自分もその一人だと思ってる。
1. 個人サービスに力を入れたい
親バカだけど
今個人で開発・運営してる家事アプリ「CAJICO」は我ながら良いサービスだと思う。
それにまだまだ伸びしろがあると思ってる。
今はまだスマホアプリって枠組みだけど、
CAJICOの「家事・育児の不満をなくす」っていう目的は、共働き家庭が増えてる今すごくアツいテーマだし、国が女性の社会進出とか育児支援を推進してる割にまだまだ解決できていない現状を見ても、すごく社会的意義があるサービスだと思う。
実際自分も子どもが生まれて、仕事と育児の両立がいかに無理ゲーかを痛感してる。
でもここまで大きな社会問題を1アプリで解決できるはずもなく、やるためにはスマホアプリの枠を超え、リアルなサービスとして展開していく必要があるし、そこにはどうしてもマンパワーが必要になるから、正社員やりながら片手間には実現できない。
当分はアプリユーザーを増やして世間に認知させることに注力するけど、いずれはもっとおっきな事業にグロースさせたい。
自分の頑張り次第で、
いつかはマネーフォワードやクックパッドみたいな誰もが知ってるサービスになる可能性を秘めてるって想像するとすごくワクワクする。
2. 正社員でいる必要がなくなった
これは今自分が必要なものが正社員じゃなくても手に入れられると思ったから。
正社員のメリットは
成果に関係なく安定した給料を貰える
その会社の事業にコミットできる
あたりなのかなと思ってる。
(後者はベンチャーとかスタートアップ特有かも)
そのうえで、
前者は何社か企業と面接した時に「職に困ることはないな」って正直思えたし、
後者は業務委託オンリーならそうだけど、自分にはCAJICOみたいに作りたいサービスがあるから、そっちで熱量高くコミットしていけばいいと思った。
3. ハードシングス多すぎた
これは野暮なので詳細を書くのは控える。
前職(特に社長)にはすごくお世話になったし貴重な経験をさせてもらったし、むしろ申し訳なく思ってる。
一つ言えるのは
業務委託エンジニアのみの受託案件に入ることはもうないと思う
これからどうしていきたいか
正社員は日中必ず拘束されるけど、
独立すると1週間を自由にスケジュールできるようになる。
その分しっかり計画を立てないと、
しょうもない日銭稼ぎエンジニアで終わるので、自分なりにやりたいことは整理してきっちり行動していきたい。
とはいえ、
まだどうするか迷ってることもあるので、
現状の考えをありのまま書いていく。
1. 子どもとの時間を増やす
いきなり仕事外のことだけど、
正社員で働いててずっともどかしかったことをまずは解決したい。
今娘は1歳だけど、まじで可愛い。
もう何しても可愛い。
泣いても可愛いし、
髪引っ張られても可愛いし、
笑うと死ぬほど可愛い。
子ども産まれる前までは、
赤ちゃんが可愛いなんて1ミリも思ったことない人間だったから自分でも驚いてる。
きっとこんな時間はそう長くないはずで、
このゴールデンタイムに子どもより仕事を優先するのは世界一のアホだと思った。
それに在宅だからより感じたけど、ワンオペはまじできつい。
多分自分がリモートじゃなかったらもっと育児を軽視してたと思う。
日中常にハイテンションで子どもの面倒をみてるうちの奥さんを心から尊敬してるし、まじですごいと思う。
その分2人で無理なく育児ができなきゃだめだと思った。
てか家事アプリを運営してる身で育児が疎かになってるなんて笑えないので、ここはちゃんとコミットしていきたい。
2. サービス開発をする
今リリースしているCAJICOについては冒頭で話した通りだけど、他にも作りたいアプリやサービスがまだまだある。
やりたい分野は自分の趣味と関連して「旅行・スポーツ・温泉」あたり。
けどやりたいことと得意なことは違うわけで。
CAJICOを通して、自分は家族系の分野で一定のニーズを掴めた実感があるから、まずはこのドメインで実績を積んでいきたい。
うちはお金の管理をしっかりするために、自作の家計簿アプリを使って運用してるから、それを一般化してリリースしてみたいなとも思ってる。
これからのCAJICOの成長とか、新しいサービスとか。
やっぱ開発のことを考えるのは本当楽しい。
3. 個人でいくか法人成りするか
個人事業主が法人成りする理由は色々あると思うからまだ決めれていないし、今決める必要もないと思ってる。
少なくとも直近はしなくていいと思ってる。
よくある「年商1,000万超えたらマイクロ法人作ろー!」みたいな節税系の話も、正直その額の税金を節税することよりも、法人作ることの面倒くささが勝ってしまってる。
今は税金対策より売上を伸ばすことに力を入れたい。
(こういうのカッコつけすぎて将来見返してめっちゃ笑えそう)
それに自分は「VCから資金調達して一気に走り抜けるぞー!」的なスタートアップ気質でもないから、一歩づつ自分の足で着実に成長していきたいなと今のところ思ってる。
ただ、個人だと一部の法人名義が必要なサービスとかツールが使えないから、そこら辺がどうしても必要になったら法人立てるかもしれない。
地味に広告とかアフィリエイトって個人NGな媒体多いし。
あと、CAJICOがこれからもっとスケールしていって、いろんな会社と業務提携できるようになったら、個人よりも法人の方が何かと都合が良い気もする(小並)
4. 人を雇うか、1人でやるか
当分は個人でやるつもりでいる。
人を雇うパターンは
自分にない能力を他人に依頼する
自分で出来るけどリソース的に他人に依頼する
ってざっくりあるけど、
前者は簡単そうに見えて、人間力ないと爆死することを痛いほど経験してきた。
自分が知らない技術を人に任せるのは本当にリスクが多い。
自分はまだ前者で回せる実力がないことをわかってるから、やるなら後者。
でも最初から人雇って急ぐ必要もないから、まずはサービスが安定するまで全部一人でやってそこから考えるで良いのかなと思った。
あと、雇う時に正社員にするか業務委託にするかも。
自社サービスをやる上ではできるだけコミット力ある社員を採用したいけど、自社に従業員を抱えることはその家族の生活を背負うことになるわけで、怖くて簡単にはできなそう。
そもそも採用できないだろうけど。
まあこのあたりはまだまだ未来のことだと思うから、その時に目一杯悩むことにする。
まとめると
ひたすらワガママに生きようと思う。
20代は組織の一員として、
やる意味とかモヤモヤしながらも色々飲み込んでやってきた。
もちろんそこで得た気付きや経験も多いけど、
やりたいことが無限にある中で、それら全部をやってる時間もない。
独立したての今の考えなんてきっとすごく浅はかで、これからコロコロ考えが変わるんだろうけど、
常に自分の頭で考え続けて
自分なりの金ピカを追い求めていきたい。