ラジオCM、音で考える?文字で考える?
久々に広告に関してのnote。
と言いながら最近すっかりラジオCMから遠ざかっている。
一時期仕事が忙しかったのもあるし、マジック・ザ・ギャザリングアリーナにうつつを抜かしていたのもあるし、けっこう自信のあったものが軒並み落選したことも大きい。
倍率や受賞作のクオリティを考えたら当然ではあるのだが、それでもやはり「こ、これはイケるのでは?!」と思ったものがかすりもしない、というのはまあまあ残念なものだ。
自分がラジオCMを考えるときは、とりあえず前年の受賞作をざーっと見て感じをつかむことが多い。コミカルなのがいいのかな、とか全体的にロジックがしっかりしたのが受賞してるな、とかそういう「雰囲気」を見るのだ。そうして雰囲気を見たうえで落選しているので参考テクニックとかでは全くない。
なおこれを書いている現在ではBSNのラジオCMコンテストが作品受付中である。
これには過去2回ほど応募したことがある。いずれも全く受賞に絡んでいないのでえらそうに言えることは何もないが、企業ごとに副賞があったりするのがうれしい。
昨年のグランプリ受賞作は、えくぼさんのコレ。(音声が聞けます)
https://www.ohbsn.com/radio/cmgp/images/cmgp2019_gp.wav
いや~、これ発表された時はまいったね。全然思いつきもしない方向性。
己の頭の固さを思い知らされたというか。
と言いながら実は音声は今回初めて聞いた。いつも基本的には受賞作は文字で確認するからだ。応募するときは文字で応募するため、「原稿の雰囲気」は文字の方がつかみやすい。もちろん最終的に音になることを想定して書かないといけないので音声も聞いたほうがいいのは間違いないのだが、どうしても文字でだいたい確認してしまう。
音声だとどうしても聞ける場面が限られるためだ。イヤフォンがないとか、会社の休憩時間に見てるとか。「ここから先は動画で!」と言われると途端にアクセスするのが面倒になるのと似ている(?)。
あと、言っちゃあなんだが「あれ?原稿だと面白かったのに…」ということもちらほらある。文字から想像していたのと違うのが出てくるともったいなく感じてしまう。もちろん書いた人が思っていた以上に演出で面白くしてくれた、というパターンもあるだろうが、それは書いた人じゃないのでわからない。こういうのはポンポン受賞している人でないとなかなか言えないな。
ということで、「音で考えるか、文字で考えるか」でいうと自分は文字。もちろん音を想像しながら考えるのだが、音声を流しながらとかではない。一応時間が怪しいなと思ったら声に出して計ったりもするが、ラジオCMあるあるとして「結構規定の時間関係ねえ」説があるので、計らないこともある。どっちかというと受賞した時はもれなく計ってない。だからといって計らないほうがいいとは言えないのだが。
実務であればともかく、公募では文字原稿までしか携われないので、「音にしたら面白くなったはずなのに!」は通じない。演出は「思った以上にしてくれたらラッキー」程度に捉えてやるしかないのだ。
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