「サンクチュアリ~聖域~」を全話見たので適当に語る
Netflixで話題となっていたドラマ「サンクチュアリ~聖域~」全8話を鑑賞。撮影には2年以上かかっていて、そもそも主人公含む力士役が1年以上かけて本当に力士らしい体形を作っていたらしい、ということで興味が湧いて見てみた。ちなみに肉体改造している間もギャラは支払われたらしい。太っ腹。
相撲ドラマというのは実際、非常にハードルが高い。なんでかといえばもちろん「力士を用意するのが大変だから」である。デブさえ用意すればいいんだろ、という問題ではないし、仮に集められたとしても演技ができるのかというハードルもある。何より、実際の相撲のシーン撮影をどうするか。国技館の協力を得られるならいいが、このドラマのように相撲界の暗部をあからさまに描くような内容だとするとそれが可能かどうか…しかしよくこれで協力してくれたな、と思った。……思ったのだが、調べていくと「相撲協会非公認」であるらしい。すなわちドラマ内の国技館はセットなのだ。これにはびっくりした。役者の体づくりの間に給料を払うことといい、どれだけ金をかけてんだ、と。
ちなみにむかし斉藤由貴が相撲部屋のおかみさんをやったドラマがあったな…と思って調べてみたら1992年の「まったナシ!」だった。古い。Wikipediaで「相撲を題材としたテレビドラマ」を見ると6本しかなくて、いかに撮影しづらい題材なのかというのがわかる。しかも、おかみさんとか学生相撲部のコーチとかばかりで、真正面から新弟子を主人公に据えたドラマがない。その点でも「サンクチュアリ~聖域~」は画期的だ。
正直言うといちいち副題つけずに「サンクチュアリ」だけでええやんと思うが、番宣の配信などで主人公猿桜を演じた一ノ瀬ワタルが毎回きっちりと「サンクチュアリ ~聖域~」と言っているのでそれに従ってみた。まあ何より未だに女性立ち入り禁止で、神聖なものとされる土俵を「聖域」として捉えてタイトルにしたのが面白い。正直副題がいるか?とも思ったが「サンクチュアリといえば聖域のこと」という認識が一般的には薄いのかもしれない。ゲームやマンガではよく使われる用語だが。
このへん、英語感覚が難しいところ。「ブラザー ~兄弟~」とかだったら「いや英訳入れなくてもわかるわ」と言われるところだろうが。
さて、ストーリーとしては悪ガキヤンキーの主人公・猿桜が、悪ガキのまま相撲界に飛び込み、その態度ゆえにボコボコにされたり逃げ出そうとしたりキャバクラの巨乳に翻弄されたりしながら段々と相撲に向き合っていくドラマである。最初に悪態をつきながらもその猿桜の相撲に惹かれていくヒロイン女記者に忽那汐里。猿桜をスカウトする親方にピエール瀧。温かく力士たちを見守るおかみさんに小雪。ピエール瀧を目の敵にしているライバル親方に松尾スズキ。といったキャストが脇を固めるわけだが、ピエール瀧の親方っぷりが非常によい。「ホントに昔強かったんだろうな」と感じさせる説得力とカリスマ感。
ちなみに部屋頭で元幕内力士でありながら現在は怪我で低迷している猿谷役は、本当に元力士。なお謎の過去を持つ巨漢・静内を演じるのも元力士だ。190cm・200キロという体躯で、よく見つけてきたなあという圧倒的なビジュアルの説得力を持っている。
このドラマの魅力は、主要キャスト3人による番宣動画でも多少語られている。
なにげに忽那汐里がだいぶイメージ違う。最後のあいさつで足ブラブラさせるあたりになんかお行儀キャラじゃないぜという感じが漂ってる。
ということであっという間に全8話を見終えたわけだが、正直いろいろと解決していない部分がある。ただそこに関してはネタバレになってしまうので、単なる自分用の備忘録として有料ゾーンに書いておくこととする。
なので別に買ってくれとかではなく、自分用に「結局あの部分どうなった?」「こうする気なのか?」という予想やメモを残しておくが、ネタバレはしないようにしておくというだけである。
ネタバレしたくない派。
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