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いつのまにかカリスマの佐久間宣行氏

ご存じであろうか…というのが愚問になるほど有名になってしまった佐久間宣行氏についてご存じであろうか。

最近「ずるい仕事術」という本がバカ売れしてるらしく、それを読んでもないくせにこんなnoteを書き始めてしまった。読んでから書けと思われるだろうが、読まなくてもわかる。「面白いし役に立つことが書いてある」であろうことが。

というのも、ずるい仕事術以前の本は2冊読んでいるからである。
それが下記。

「できないことはやりません」


「普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる」

佐久間宣行氏というと、もともとはテレビ東京の深夜バラエティ「ゴッドタン」 のプロデューサーとして注目され、「マジ歌選手権」「キス我慢選手権」などの企画をヒットさせた。ただ、いくら人気企画といえ「テレビ東京」であることで一昔前まではほんとに知る人ぞ知る、くらいの知名度だった。

それがラジオ好きが高じてオールナイトニッポンZEROのパーソナリティに就任したあたりからすごく動きが激しくなってきた。ラジオは人気を安定して獲得し、 イベントチケットもあっという間にハケ、途中で「ずっと製作に携わるため」 にテレビ東京を退職し、現在フリーのプロデューサーとしてさらに活動の場を広げている。1年ごとに継続できるかどうかが話題にあがるオールナイトニッポンの枠で、もう4年目というところにも人気がうかがえる。

「ゴッドタン」を見ていてたまにその存在を認識していたが、やはりその人となりがよくわかるようになったのはラジオが始まってからだ。現在では「あちこちオードリー」などテレビ東京の番組はもちろん、ニッポン放送の開局55周年特別ドラマの総合演出も務めたり、いろんな番組のゲストに招かれたりと大活躍中。 ただ本人は「40代で娘もいる普通のおじさんがやるラジオ」と自ら紹介することでゆる~い雰囲気を醸し出し、失敗談などのエピソードトークを披露したりしているのだが、実際はめちゃくちゃ有能である。

というのも、「ゴッドタン」は深夜バラエティであることから大きな予算は見込めず、視聴率もスポンサーも期待できないことから長続きしないだろう、という状況でスタート。そこから「DVDを売ってマネタイズできれば存続できる」 という方向にかじを切り、実際にキス我慢選手権などのDVDが売れたことで15年以上続く長寿番組となった。DVDを売る、というのは言うだけなら簡単だが、DVDをどのくらいの予算で作って何枚売ればペイできるとか、経理的な部分まで見ることも必要になる。それも自分でやっていたらしい。
「番組のことをわかっている自分がやるのが早いと思った」みたいなことが書いてあったが、いやぁこれもなかなかできない。
※このあたりのことは「できないことはやりません」に書いてあったはず

番組を見ていると「自分が面白いと思っている人たちがちゃんと売れてほしい」 という思いを感じる。それはもちろんただ優しくするとか演出で面白く見せてあげるとかではなく、「この芸人はこう扱うとこんなに面白い」という参考書的なものだ。特にゴッドタンは通常の視聴率は深夜放送ということもあり1%台らしいが、業界視聴率が異様に高く、この番組で話題となってから他の番組にも呼ばれるようになってブレイク、 というのもよくある。三四郎、おかずクラブ、宮下草薙、EXITなどなど。

企画力や交渉力などももちろん高いレベルなのだと思うが、一番すごいなと思うのはエンタメに触れまくっている点。1975年生まれということで40代のおじさんなわけだが、これくらいになると「情報がアップデートされない」「若いアーティストは知らない」「話題作の映画もろくに見てない」という人も珍しくない。自分もそうで、たまにYoutubeで見て「King Gnuとか Vaundyとかいるんだなー」と知った程度。ただ友人と話をすると 「え?King Gnuって誰?」という奴も珍しくない。
そんな中において映画・舞台・音楽とあらゆるエンタメに触れまくっている佐久間氏は異常ですらある。もちろん本人は仕事のために無理矢理触れているわけではなく、ただ好きだから触れているのだろう。それがすごい。まさにエンタメモンスター。だって話題作はもちろんのこと配信も見てるしいろんなラジオも聞いてるし下手したらゲームまでやってるんだから。寝てんのか?
(なおまったくの余談だが「勇者ああああ」というゲーム番組をやっていたアルコ&ピースは二人ともろくにゲームしないらしい)

かつこれはもはや才能ではないかと思っているのが「褒めるのに躊躇がない」という部分だ。「〇〇見たんですよ、これめちゃくちゃ面白い」「こないだ番組に〇〇が来てくれてめちゃくちゃ面白かった」と、とにかく褒めまくる。多分面白くないものについては触れないだけだと思うが、辛口の批評するほうが権威ありそうに見える、みたいな部分がまったくない。

ということで単純に「面白いものが大好きでそれを見せる手腕にも長けた稀有な人」である。ただ「超敏腕」な雰囲気ではなく「ただ楽しいからやってる」「失敗もしちゃう普通のおじさん」でもある。
とはいえ、実はよく見てみると「早稲田卒」「高身長(183cm)」「イケメン (現在太ってその面影が薄いのだが「佐久間宣行 若いころ」で検索すると20代のイケメン画像が出てくる)」
と、めちゃくちゃ高スペックでもある。ちなみに、オードリー若林とトークした際に「奥さんと娘も美人」「会ったことねーだろ」という会話があったが、多分これも本当。根拠はない。

なおフリーになってからますます活躍の場が広がっていて普通にいろんな番組にゲストで呼ばれたりしてるが、そのうちテレビでも冠番組持つんじゃなかろうか。そんな佐久間宣行から目が離せない。いや別に離しててもいいか、自然と見るようになるだろうから。






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