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充電式エアブラシの使用感

 昨年秋のアマゾンセールで買って積んでいたガンバスターのビネットを崩し、ついでに一緒に買っていた充電式エアブラシでの塗装も試してみました。

マックスファクトリーのイナズマキックしてるガンバスター&RX-7
SOULPOWERの充電式エアブラシ

使用前

 去年、塗装ブース等やコンプレッサー等の、エアブラシ用設備を室内導入できない環境向けのイージーペインターの存在を知り、自作してミリタリープラモを塗ってみたのですが、調色できる以外の使用感がスプレーと大差ない割には掃除が非常に面倒で、二回くらいで辞めちゃったんですよね。
 セールの勢いで買っちゃったけどこれはどうだろう……

 奥行きが複雑なガンバスターは全部組まずにある程度ばらした状態で、形状が比較的シンプルなRX-7は全部組んでおきました。

 無風の晴天を待ち、天候に恵まれた日に充電済みエアブラシとキットとその他塗装用具もろもろを持って庭へレッツゴー。庭に降りる窓辺で新聞敷いて店を広げる様子を家族に奇異の目で見守られながら。

使用開始

※追記:使用した塗料の種類は全てラッカー塗料(クレオスのMr.カラー)です。
 エアブラシ自体初使用なので、ハンドピースの操作方法を説明書で読んで動かして「空気の出方これでいいの?」と思ってまた説明書を読んで弄って動かしての繰り返しで四苦八苦し、充電池をセットしてからカップに塗料を注ぐまでに30分。塗り始めてからも塗料が出なくて焦ったり(ダブルアクション式の押す→引くの操作感覚が中々掴めなかった)塗料が溢れたり(動作確認時に一回分解して締め直しが緩かった)でトラブル頻発。塗装に一時間ほど費やした後さらに分解洗浄を行い、作業初めてから片付けまでで二時間ほどかかりました。

 エアマスク用の使い捨てマスク付けてても結構シンナーを吸ってしまい、その日一日は他の工作は諦め身体を休ませました。特に洗浄用ツールクリーナーの臭いが強烈で、近くでテレビ観ていた家族からも苦言を呈される始末。

 そんなこんなで初めてのエアブラシ塗装を終えて乾燥中の状態がこちら↓

 ビネットの塗り分けは去年朽ちダグラムを筆塗りして苦労したのと、初エアブラシで塗り分けはハードル高く感じたので、ガンバスターはゴールド、RX-7はシルバーの単色塗りにしようと決め、まず下地にベースホワイト1000を噴いたのですが……あんまり白くなってませんね。ほんのり雪化粧。
 慎重を期して塗料の希釈が多すぎた、初作業で正しい噴きつけが出来てない、そもそも何回も薄く塗り重ねるもの、原因は色々あるでしょうが。

 その後も日を空けて2~3回ほどベースホワイトを吹き付け、ハンドピースの操作や噴きつけの距離感を自分なりに掴み後片付けも手早くなりましたが、肝心のベースホワイトの乗り具合はいまひとつな感じ。数回塗り重ねたあとの写真を撮り忘れたまま、諦めて金銀の本塗装を開始してしまったのできちんと比較できないんですが、白い事は白いけど下地を隠すほど真っ白とまでは……という感じ。

 ガンバスターは筆塗りでなんとか隅まで塗れるくらいまで組み立て、RX-7はあえて全部組んだ状態で塗りましたが、どちらも奥まった場所に塗料が届きにくく、もっと分解してそれこそ表面に対し真正面から噴きつけられるくらいじゃないと均一に塗れないと痛感。
 奥まった場所への塗り具合は
筆塗り>越えられない壁>エアブラシ>スプレー
といった感じ。

 そっか、ロボプラモは組んでからだと凹凸が激しくて上手く塗れないのか……

 じゃあこいつで試すか。
 メッサーシュミット、君は丁寧に穴埋めて筆塗りフルカラーにしようかなと思ってたけど、すまんな事情が変わった。

庭で塗装中
一回目の塗りが終わって乾燥中

 おお、全然違う! 全部作ってから色塗れるミリタリープラモはいいな!
 あとメッサーシュミットを塗る際、シルバーを作り過ぎて余った分を空き瓶で保管したのですが、おかげで二回目に塗る時は塗料の調整が省けて後片付け含めて30分以内に終わりました。好天を待つ日々の間に、調色作業は予め済ませた方がスムーズですね。

 それと、同じシルバー塗装する予定だったガンバスターのキックエフェクトとRX-7もメッサーシュミットのついでに噴きつけしたら、なんかいい感じに塗れました。ベースホワイトがいまいち乗らなかったのは隠ぺい力の関係……? ただやはり、RX-7のマント裏など隅や奥まった場所には届きにくい。

 何回かやってなんとなく気づいたのは、噴きつけた直後は塗料シャバシャバでいまいち色が乗ってないように見えても、しっかり乾かしてシンナーが揮発すると結構定着してるんですよね。一度にドバっと噴かず、時間をかけて薄く何回も繰り返す辛抱強さが肝心だなぁと。

筆塗りゴールドのガンバスターとシルバー噴きつけキックエフェクトを仮組。
キックエフェクトはクリアーカラーを重ね塗りしたい。

 本当は塗装全部終えてから記事にしたかったのですが、前述の通り作業が天候次第で、これから梅雨が差し迫り滞る可能性が高いのでここで区切ります。
 メッサーシュミットはシルバー塗装がちょうどよいメタリック下地になりそうなので、さらに手持ちのクリアー塗料等の重ね塗りや、迷彩模様(メタリックで迷彩というのも変だが)の練習台にしたいと思います。
 重ね塗りといえば、人物系のプラモで肌色セットもリベンジしたいですね。

使用後の感想

 この充電式エアブラシ、個人的にイージーペインターより継続して使えると思いました。
 いや実際は準備から塗装、片付けに至るまでイージーペインターの方が全面的に楽なんですけど、
イージーペインター:簡単と聞いていたが思ったより面倒(期待してたがマイナス評価)
充電式エアブラシ:面倒と聞いていたが思ったより簡単(不安だったがプラス評価)

 という落差で、エアブラシの方が好印象でモチベーションが続きそうです。自分で調節できるハンドピースの使い心地も良いし。
 一方で、塗料噴きつけの勢い調整が難しいと感じました。調べた所、たぶんちゃんとしたエアブラシならあるコンプレッサーのメーターによる空気圧管理ができず、感覚で調整するしかないのが原因。これはコンプレッサー使う本格的なエアブラシを体験しないとわからないです。一回模型スペースを訪ねて、実機を触ってみたいな……

 今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

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