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電車の中で化粧する人を見るのは「坊さんが屁をこいた」をしているような感覚になってしまう

「電車の中で化粧する人を見かけますか?」というアンケートがあって、
①「全く見ない」
②「時々見かける」
③「しょっちゅう見る」
から一つ答えを選ぶとしたら。

私は、③「しょっちゅう見る」だ。

毎朝の通勤電車でいつも乗る場所の座席に座っている若い女性が必ず化粧しているのだ。目を集中的に。

昔は、私の認識では電車の中で化粧をするのは「おばさん」だった。
公衆の面前であることも一向にお構いなしでベース作りからメイクアップまで仕上げて変身してしまう過程を人に見られても気にしない人。つまり、きれいにしようとしてるけどあんまり周りにお構いない人・・・と思っていた。
人前でリップクリームをこちょっとるぐらいは身だしなみの範疇に入ると思うけどファンデーションとかアイシャドウはアカンやろ・・・、と思っていたのだ。
まあその辺の感覚は人それぞれですが。

電車の中での限られた時間でメイクを仕上げる訳だから一心不乱で周りのことなど全く関心ないのでこちら側としては妙に安心してガンガン熱い視線で見ることができた。
ところが!時代は変わった。
この頃電車内で化粧する人の多くは若い女性ではありませんか!
女子高生であったりもする。
流石にファンデーションから・・・という輩はいないけど、若い人に多いのが電車内での目の周りの変身。
これは、私にはドキドキハラハラもんで見てられない。
ほんなら見るな!、だけど気になり過ぎて視線が自然に引き寄せられてしまう。
ほぼ不可抗力。

女子高生らしき人に多く見られるのが電車内で目を二皮にする術。
目のすぐ上にテープだとかリキッドを塗って二又爪楊枝のような即席二重瞼作り器具で瞼をひょいと二皮にする。
そんな作業を揺れる車内でするものだから他人事であっても
「あっ!危ないっ!目ぇ突くやんっ・・・」
と、心静かではいられない。
だからついついジーっと見てしまうことになる。

二皮作り作業でなくても目の周りの化粧を電車内でしている人を見かけると「余計なお世話」と分かっていても心配で仕方ない。
スマホのカメラを鏡代わりにして目を大きく開けて白目がちにして瞼の目の際キリキリの所にアイラインを入れる作業。
これもお願いだから電車でやるのはやめて~
目に入りそうやん、目に入りそうやん、と心配していたら私も何だか同じように目を大きく明けて白目がちになってジーっと見てしまう。
ところが一昔前の電車内化粧人と違って今の若い人はこちらの熱い視線を敏感に察知し、ハッと不意にこちらに視線を返してくることがある。
これで目がバッチリ合えば本当気にまずい。
気の強い彼女たちは
「何見てんねんっ」
という言葉を視線に込める。
気の弱い私は
「見られるようなことを公衆の面前でするからやん」と言いたいところを
「・・・すんません。」という感じで目をそらす。
しかし、彼女たちが目の作業に戻るとこちらもまた彼女の化粧具合いを見てしまう。
これは、まるで『ぼんさんが屁をこいた』をしている心境だ。
(『だーるまさんが転んだ』ともいうらしいが。)
そうです。子どもの頃よくやった遊びの『ぼんさんが屁をこいた』。
相手が見てない間にジロジロ見て、こっちを見られた時には見てへんよ顔。
電車の中でお化粧している人を見ると、ついつい心の中で
「ぼんさんが屁をこいた」と唱えながら見てるわけです。

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    【ぼんさんが屁をこいた】の遊び方
オニが塀の方を向き、「ぼんさんが屁をこいた」と言います。そのセリフの間に他の子たちはスタートラインからオニに近付きます。
「ぼんさんが屁をこいた」と言い終わってオニが振り向いた時は、静止していなくてはいけません。もし、オニが振り向いている時に動いてしまうと、動いた子はオニにつかまります。これを繰り返し、一番早くオニのところに着いた人がオニにでんをする途端にみんな一斉にオニから逃げます。
オニはでんされてから10数えて「ストップ」と言います。その後オニは10歩移動できるのでほかの人にタッチすると今度はその人がオニになる・・・




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