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認知症にオキシトシン経鼻投与
◉アルツハイマー型認知症のマウスに、オキシトシンを鼻から投与する研究で、認知行動障害が改善されたとのこと。
【オキシトシン経鼻投与でアルツハイマー型認知症に関連する認知行動障害を改善 ~アルツハイマー型認知症の新たな治療薬開発へ一歩前進~】東京理科大学
研究の要旨とポイント
・アミロイドベータ(Aβ)投与により作製されたアルツハイマー型認知症モデルマウスを用いて、マウスの認知行動障害に対するオキシトシンの作用を調べました。
・オキシトシンの脳室内投与、および脳内への移行性を向上させた「誘導体化オキシトシン」の経鼻投与によって、マウスの認知行動障害が改善されました。
・「誘導体化オキシトシン」は、鼻腔内から脳内へ効率よく移行することが確認され、アルツハイマー型認知症の新たな治療薬となる可能性が示唆されました。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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自分のように、ボケる家系の人間としては、こういう研究はありがたいですね。自分がボケるであろう20年後には、実用的になってると嬉しいのですが。今でもボケてるじゃねぇかという、野暮はほっといて。オキシトシンは、末梢組織で働くホルモンとしての作用、中枢神経での神経伝達物質としての作用があるんだそうです。なるほど、認知症に関連性がありそうですね。もっとも一般的には、出産のさいに分娩を促す作用があり、コチラが有名なようですね。Wikipedia先生の記述を以下に、そのまま引き写しますね。
オキシトシン(Oxytocin, [ɒksɪˈtoʊsən], OXT)は、視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンである (Cys-Tyr-Ile-Gln-Asn-Cys-Pro-Leu-Gly)。1906年にヘンリー・ハレット・デールによって発見され、1952年に分子構造が決定された。
注射剤のアトニンは分娩時に用いられる。オキシトシン経鼻薬は欧州で授乳促進の適応がある。鼻投与での自閉症の主症状の社交性の改善に対しては、有効性を示す研究が少なく不明瞭であると考えられている。
自閉症の薬品としては、日本では認められていないようですが。社交性の改善に効果があるってのは、興味深いですね。これまたWikipedia先生によれば、金銭取引において相手との信頼関係を強める影響がある効果があるとか。ううむ、ビジネスマン、特に営業畑の人は、相手に投与したくなるでしょうね。マウスに経鼻投与でも効果があったということは、スプレーにして噴霧すれば、効果がありそ……あ、いや、。自分も吸い込んじゃってダメか。
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