ブサイクは寿命が縮まる?
◉米アリゾナ州立大学の研究ですが、高校の卒業アルバムの顔写真を使った調査で、魅力度が最も低いグループに属していた人々は、他グループに比較して卒業後の寿命が有意に短くなっている、とのこと。魅力度が最も低いグループ、つまりブサイクってことですね。身も蓋もない言い方をすると。身長に恵まれない人とか、体重が豊富な人とか、そういう政治的に正しい言い換え、辞めんか~い!
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■人は見た目が9割か?■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。人間なんて、見た目で判断されるものなんですよね。ただ、研究を見ると、美男美女が寿命が伸びているわけではないので、得をしてるわけではなく。ブサイクは損をしてる、という悲しい現実だけが残りますね。こういう事実を知ると、もへもへ氏や小倉秀夫弁護士が、色めき立ちそうですが。けっきょく、やれチー牛だのとブサイクな男性に過剰な攻撃を仕掛けてくる女性陣とか、ブスにブスブス言うバカ男たちとか、ストレスを加えて、それが長い目で見ると、寿命に統計的な差が生まれるのでしょう。
怖いのは、学業成績やIQ、家庭環境、成人後の収入、健康状態と関係なく、ブサイクであるということは寿命を縮めると。ブサイクに「他のことで頑張って、見返してやれ!」という人がいますが。勉強を頑張っても、ビジネスで成功しても、それは寿命とは関係ないということですね。ううむ、書いててなんかだんだん、辛くなってきました。なんですかね、東大に合格しましたとか、年収1億円を超えましたよりも、整形手術のほうがその人の人生を、救ってくれる可能性。そう考えると、整形大国の韓国を笑うのは、ちょっと違うような気もします。
■整形手術は心を救う?■
まぁ、記事にもあるように、サンプルも少なく、地域も限定的ですから。でも、ひとつの重要な調査ですね。こういう調査は、それこそ〝政治的な正しさ〟から、内容が抹殺されることがありますからね。でも、事実は事実として認定すべきでしょうし、その原因に美醜の差別があるなら、改善するための論拠として、むしろきちんと論じるべきでしょう。そもそも、美醜の価値は時代によって、代わりますからね。長い黒髪・細い眉・一重の細い目・白い肌の平安美人と、アフロ・太眉・二重の大きな目・ガングロの平成渋谷のヤマンバギャルでは、価値観的には真逆ですから。
整形手術ということに関しては、今も賛否があります。儒教道徳に「身体髪膚、之を父母に受く。敢て毀傷せざるは、孝の始めなり。」という考えがあり、それが入れ墨への忌避や整形手術への忌避、同時に中華の苛烈な身体刑ともつながっているのですが。欧米では、日本人は歯科矯正しないので、歯並びが汚いと嘲笑し、メガネを弱さの象徴的に扱うことも。個人的には、緒方恵理原作・長浜幸子作画の『美スマイル!』という作品が、整形ということについて、とても考えさせる内容でした。長らく入手困難だったのですが、いまはKindle版で入手できるのは、ありがたいですね。オススメです。
■美人は得でブスは損?■
女性の美醜や文化に関しては、嫌味な京都人のステレオタイプな喋り方をするのに京都嫌いな井上章一氏の、『美人論』や『ヤマトタケルの日本史 女になった英雄たち』や『パンツが見える。 羞恥心の現代史』などなど、魅力的な本があります。美人論は、「美人は性格が悪い」という言説が、どうやって生まれたかを、歴史的な経緯から丁寧に調べた力作で、その結論は、目からウロコでした。ネタバレしたくないので、理由は書きませんが。ブスを励ますために美人を貶めても、救いにはならないんだなぁと。ここらへんは、先に書いたこととも重なりますが。整形がすべてを解決する、とは思いませんが。救われる人も多いんだろうなと、思う次第です。
個人的には、永井豪先生との対談本である、『けっこう仮面が顔を隠す理由: 現代マンガにみる美人の研究』が衝撃的でした。この中で、宮崎大学の、美人とブスの結婚率の研究について、言及されているのですが。人間の本質として、非常に考えさせられました。こちらは絶版になり、Kindle版も出ていませんので、入手困難ですが。漫画論としても非常に素晴らしく、また天才と呼ばれる永井豪先生の、昨話術の一端も垣間見えて、とても勉強になりました。もし古書店で見かけたら、迷わず買うことをオススメします。
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