今冬は節電要請なし
◉こういう発表をすると、またぞろ反原発派が「原発がなくても電力は足りている」と騒ぎ出すんですが。あの人達、そのために天然ガスなどに莫大な燃料費がかかっていることを、何度言っても記憶できませんので。電力会社は、イロイロと問題はあっても、東日本大震災後、かなり頑張っています。エネルギー政策に関しては、政府はかなり頑張って、ガソリンの高騰とかも他国よりも抑えていますから。打てる手は後は、東日本の原発再稼働だけでしょう。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、発電所のイメージで生成したそうです。
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西日本は、九州電力の川内原発に玄海原発、四国電力の伊方原発、関西電力の大飯・高浜・美浜原発と、再稼働した原発のおかげで、この夏も値上がりを抑えていますが。東日本は、古いタイプの原発が多く、なかなか再稼働が進まない状況です。柏崎刈羽原子力発電所や東海原子力発電所が再稼働できれば、東京はだいぶ違うのですが。東北の東通原発、北海道の泊原発の再稼働で、全国的な状況は変わるでしょう。来年の夏と冬の電力事情を考えれば、今年の内に筋道を付けて再稼働に動ければいいのですが……。
火力発電自体は、老朽化したものは建て替えが必要で、原発が再稼働しても、バックアップ的に多くの火力発電が必要でしょうし。九州電力は石炭火力発電所にアンモニア混焼実験を始めるなど、研究も奨めています。新型の火力発電所は、コンパウンドサイクル発電で、効率化も進んでいますし。たとえ核融合発電が実現しても、火力発電も水力発電も、まだ100年ぐらいのスパンで発電の主力であり続けるので。
本題からは外れますが火力発電に関して、ちょっと興味深い記事を資源エネルギー庁のサイトで見かけたので、コチラもついでにご紹介。石炭から水素を取り出して、クリーンなエネルギーとして利用するというもの。現在の石炭火力発電とは、また違う発電方法になりますが、興味深いです。石炭液化の研究は、それこそ自分が餓鬼の頃の石油ショックの昔から、ずっと研究されてきたのですが。それとはまた違う、炭化水素ではなく水素のみを取り出す研究のようです。
利用されるのは褐炭で、水分や不純物の多い石炭の一種です。石炭は炭素の含有量から、以下のように分類されます。イギリスやドイツなどのような無煙炭は、日本ではほとんど取れず、瀝青炭が多いです。品質な一団落ちる石炭ですが、それでも褐炭よりはだいぶ上質な方で、瀝青炭は燃料の他にコークス製造の原料に利用されます。日本では一般に、無煙炭から褐炭までを石炭と呼びます。
・無煙炭(anthracite)
・半無煙炭(semianthracite)
・瀝青炭(bituminous coal)
・亜瀝青炭(subbituminous coal)
・褐炭(brown coal)
・亜炭(lignite)
・泥炭(peat)
世界の石炭の可採埋蔵量1万0350億トンの内、低品質石炭は約3分も1を占めるので。これを利用できれば、かなりのプラスに。かつては利用できなかったシェールオイルやシェールガスが、技術革新で採算ラインに乗るようになったように。褐炭や亜炭が利用できるようになれば、化石燃料の埋蔵量は一気に増えます。石炭から水素を取り出したら出てくる二酸化炭素も、炭化水素に利用する研究が進んでいますし。技術の発展に期待しましょう。
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