日韓関係をこじれさせた宿痾
◉武藤正敏元在韓国特命全権大使による、韓国の市民団体についての解説と批判です。そもそも、朴槿恵元大統領の弾劾とロウソクデモの流れからして、イロイロと怪しい動きがあり。文在寅前大統領の誕生に至ったわけですが。もともと韓国は保守系政権も──いや保守系政権こそ、日本に対して厳しい態度で臨むことが多く、右も左も反日姿勢は共通しているという、韓国の根本的な問題がありました。
ヘッダーはウィキペディアのフォトギャラリーより、慰安婦少女像です。
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■歪められた日韓併合時代■
詳しくは、上記リンク先の全文を読んでいただくとして。日韓関係に関して言えば、実は金大中政権の頃が、最も良好だったんですよね。朴正煕政権や全斗煥政権の軍事独裁政権と批判されていた頃も、表面上はともかく裏ではプロレスを認識していましたからね。これらの政権の頃は、歴代大統領は日韓併合時代の教育を受けていましたから。金泳三大統領は就任式に日本人の恩師を招待し、金大中大統領は恩師に「先生、豊田です」と流暢の日本語で語りかけていました。
しかし、日韓併合時代を直接知らず、世間やマスコミが国民へのプロパガンダのために作った建前の歴史を信じ込んだ世代が、大統領になると日韓関係は悪化していったわけで。盧武鉉大統領や文在寅大統領はその、代表的な存在ですが。李明博大統領も天皇陛下を侮辱する発言を口にするなど、酷いものでした。そのような政権の反日姿勢を支えたのが、韓国の市民団体でした。正確には従北団体、北朝鮮の影響を強く受けた団体が多かったです。
■従北派に支配された韓国外交■
そもそも韓国の大統領は、朴正煕→全斗煥→盧泰愚→金大中→盧武鉉→李明博→朴槿恵→文在寅と、移り変わってきたのですが。実は、朴槿恵政権での外交部長官、日本だと外務大臣に相当する役職は、尹炳世氏が努めたのですが。この人物は路地に国連総長となる潘基文氏と並ぶ、盧武鉉大統領の外交ブレーンでした。1998年の金大中政権から2022年の文在寅政権までの24年間で、ソファの外交政策が実質19年間もまかり通っていたのです。
朝鮮戦争が終結したのが、1953年。もう70年前の昔です。朴正煕大統領という、毀誉褒貶はあれど間違いなく傑物であった人物が出現し、まずは経済復興ということで、日本やアメリカから莫大な資金を調達し、漢江の奇跡と韓国人が自画自賛する経済成長を成し遂げたわけですが。北朝鮮は逆に、共産党独裁政権の常で経済的にどんどん没落し、再び戦争を起こせる体力がなくなってしまいました。その結果、謀略と工作に注力することとなります。
■北朝鮮の工作員重視戦術■
北朝鮮は労働組合や、あるいは韓国の地域間対立──全羅道が歴史的に差別されてきた点を利用して、各種工作員を送り込んだ部分があります。文在寅政権では、光州事件を美化する動きがかなり激しかったですが。この光州事件もまた、北朝鮮の存在を指摘する人は多いです。韓国映画『タクシー運転手』のモデルになった人物が、朴正煕夫人が暗殺された文光世事件とも関わっていたのですから、疑問を持つのは当然ですよね?
しかし、文在寅政権では上記のような慰安婦批判を禁止する法律を作ろうとしたように、式典で「発砲命令者と軍が行った民間人虐殺など、国家暴力の真相を必ず明らかにしなければならない」と演説し、光州事件に対しても神格化と、批判的な言説を弾圧しようという動きがありました。そしてこのような韓国の動きと連動している疑惑があるのが、日本の左派。一般社団法人Colaboの賛同団体にも、韓国の市民団体が多数名前を連ねていますね。
ここら辺の問題の団体を一気に、問題を解明していこうというのが尹新大統領の動きですが。かなりの妨害と反撃が予想されますので。暴言や失言が多い大統領なだけに、足元をすくわれないか心配ですね。
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