《A版》ウォシュレットを議論する
モグゆく A版 (2007.12 - 2010.12)
Ameba Blogにて投稿のブログより
僕はトイレのウォシュレットをほとんど使わない。
初めて使った時の衝撃と、気づかぬ間にボタンを押してしまった時の襲撃で、ウォシュレットとはそれ以降あまり縁がなくなってしまった。だけど今回、そのウォシュレットについて友人・玉葱君が意を決して言及した事で僕らは議論を始めた。
玉葱「…ウォシュレットってさ、どこを狙う?」
え?意味がわからない。
モグ「そりゃ肛門でないかい?」
玉葱「いや、そうなんだけどさ、穴を狙うのか、それとも穴付近を狙うのか…。」
穴?穴付近?
モグ「穴なのではないかい?」
玉葱「そうだよね、でもどこまで狙えばいいのか、微妙なとこで悩むよね。」
そんな深刻な顔で話す必要あるのか、この内容?
モグ「うーん…そんなの考えた事なかったな。」
でも、こんなに真剣に考える人間もいるんだ、何も考えずに生きてくのはダメなのかもしれないな。
モグ「今度、意識して使ってみるよ。」
―そして、しばしの沈黙―
玉葱「あと、ウォシュレットって、使うと元気にならない?」
元気になる?
玉葱「ウォシュレット使うと俺、なんかアソコ、元気になっちゃうんだよね。」
なんだそのカミングアウト。
玉葱「ならない?」
モグ「いや、ならないけど。」
玉葱「悩むな、お尻のためにはウォシュレット使ったほうが綺麗になりそうだし、でも使うと元気になっちゃうし。」
そしてウォシュレットについての議論は明確な答えが出ぬまま終わりを迎えたのだけど、玉葱君の表情は心持ち、議論をする前よりも晴れやかだった。
たぶん、玉葱君は議論という名のカミングアウトで少し気持ちがスッキリしたのだろう。それだけでも、今回真剣に議論して良かったと思うのだった。
【Writone】
“ウォシュレットを議論する”をオーディオブックでどうぞ。
https://www.writone.jp/listener/LCcm9KjZgHlg5WlQOdtF/episodes?audioId=DNwlGhxXQ2Oj41u9iWg6