Kindleで小説同人誌をセルフ電子出版してみたい
創作BL小説を書きました。せっかくなので電子同人誌にしてみたいなあと思ってやってみたので、覚え書き兼、誰かの役に立てばと思ってNoteに残しておきます。
１．KDP（Kindle ダイレクト・パブリケーション）に登録
amazonアカウントがあれば登録できます。下の記事が参考になりました。
２．電子書籍用データを作る
本文データ（epub形式）
texやdocやdocxでもkindleに登録できますが、電子書籍リーダーで開くことができるepubファイルでデータを作成すると、実際にkindle端末でどうなるか確認しやすいです。
オンラインエディターのRomancerを使うと、無料でkindleストア登録用のepubファイルを作ることができます。
表紙、リンク付き目次、奥付などを組み込むこともできますし、ルビを振ることもできます。ルビはRomancer独自の形式で振られているようなので、wordや小説家になろうのエディターからコピーしてくる場合には注意が必要です。
自動保存機能がないことから、テキストエディタやwordで本文を作り、校正まで済ませた後にデータを流し込む形で利用する方が安全かもしれません。
表紙
イラスト表紙が作りたい場合には、スキマを利用するとフリーのイラストレーターさんに商用利用可能なイラストを依頼できます。
無料写真素材（商用利用可）を探すにはunsplashが便利です。
文字入れをしたい場合や、商用利用可能な素材を使ってデザイン表紙を作りたい場合には、オンライン上で画像編集できるCanvaが便利です。
プレビュー
epubファイルが完成したら、kindleプレビューアーをダウンロードして開いてみましょう。実際の端末での見え方を確認できます。
３．本の登録
表紙データ（JPEG)と本文データ（epub）が完成したら、いよいよ本をkindleに登録します。
こちらの記事が参考になりました。
レーティング
amazonのレーティングは例えば小説家になろうやpixivとは基準がやや異なります。アダルトビデオのように性描写そのものがメインのものはR18にあたりますが、性描写が含まれていてもそれがメインではない場合は、ボーイズラブ小説であればジャンルをボーイズラブノベルスにしてレーティングはつけないことが一般的のようです。
なおあらすじや表紙があからさまに性的なものである場合にはR18レーティングを求められることもあるようです。
KDPセレクト
登録するとkindle unlimitedに提供されるようになります。
ロイヤリティも通常の35%から70%に上がります（つまり、500円の書籍が一冊売れた場合、手元に入ってくる売り上げは175円→250円に上がります）。
ただし、amazonとの電子独占販売契約を結ぶことが利用条件です。規約を見る限りあくまで電子媒体での独占販売契約ですので、紙媒体での同人誌配布は制限されていませんが、BOOTHなどでのダウンロード販売や他電子書籍配信サイトへの登録は規約違反になります。
また、ムーンライトノベルズなどの無料閲覧サイトに本文を公開している場合も規約違反にあたるようです。
「KDPセレクト」に登録した場合、その本のコンテンツ（内容）をWeb 上で公開することは、出版者自身の Web サイトやブログなどであっても認められません。
ただし、本の内容の最大 10% を無料サンプルとして他の場所で提供することはできます。10% は、おおよそ Kindle 本の無料サンプルの長さに相当します。
※あくまで個人が規約を読んだ上での理解です。本記事を参考にされた場合に生じたいかなる不利益についても、本記事の執筆者は一切責任を取りません。必ずご自分で規約を一読し、不明な点があった場合には直接KDPヘルプセンターにお問い合わせください。
できました！
私の場合は趣味なので、収益よりは性癖の同じ人に届いて欲しいなあと思い、ムーンライトノベルズなどで公開したまま、KDPセレクトには登録しませんでした。ファンタジー、センチネルバース、強い受けと執着攻め、重いBLが好きな方はぜひどうぞ！
ここまでお読みいただきありがとうございました。