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め
2016年11月1日 22:29
木漏れ日が落とすまだら模様がくすぐったそうに揺れている。公園のベンチに腰を掛けて、ぼんやりとそれを眺めていた。 持ってきたサンドイッチはとっくに食べてしまって、パンくずも鳥たちにあげてしまったから、私はすることもなく休日を持て余していた。 さんぽ中の誰かの犬が短く吠えると、それに反応した鳥たちがいっせいに飛び立っていった。巻き起こる風に木々がざわめいて、思わず顔を上げると、月があった
2015年10月26日 21:54
がたたん。ごととん。がたたん。ごととん。 その日私は地下鉄の中でうたた寝をしていました。通学している高校からこの地下鉄の駅までは歩いて15分ほどなのですが、11月の木枯らしが私の身体を冷やすのには十分過ぎるほどの時間で、暖かい車内に凍え切った足を踏み入れた瞬間、固まっていた節々が和らぐのを感じました。それと同時に気も緩んでしまったのか、いけないと思いつつ泥にどっぷりとつかるような眠気が私の