推しが時代錯誤な企画に巻き込まれたらファンはもっと怒っていい
これまたちょっと今更なんですが、番組を見た時に抱いた思いがやっぱりもやもやと消化しきれなくて、やっと書いています。
フジテレビで放送された「567↑8」という番組内での一企画「なるほど…ザイケメン」について。
この1年でSnowManにがっつりハマって、向井康二くんと深澤辰哉くんが出ているのでこの番組を見たのですが、本当に本当に時代遅れすぎる内容で見ているのがしんどかった。
この企画は、巷で「イケメン〇〇」と紹介されている人が本当にイケメンか?と投げかける内容で、つまりは素人の容姿いじりをするもの。今時容姿いじりなんてありえないし、見ていて不愉快でしかなかった。ゲストの2人がコメントに困っている姿を見るのもかわいそうだったし、挙句2人のことを「アイドルだけどイケメン…?」とかいって他のメンバーと容姿を比較してイジっていたのもかなり理解に苦しんだ。
「ナンバーワンじゃなくてオンリーワン」とか「出演してくれたみんな優しい」とか言って2人はフォローしてくれてたけど、そういうことではどうにもならない卑劣さを感じる番組だった。仕事を断れない若手を起用したのかなとか、バラエティで体張ってるから何やってもいいだろってなめられてるのかなとか、すごい色々考えてしまった。
怒ることは、守ること。
この番組の放送後にtwitterを見ていて、不快感をあらわにしているツイートがやっぱり多かったのはよかったなと思いつつも、すごく言葉を選んでいるというか、公式には嫌われないようにしている感じがして、うーん、となった。
推しに仕事があるのはファンとしては嬉しい。また呼ばれてほしい。ファンは推しの鏡と言われるから変な言動はしたくないとか、迷惑なファンが多いと思われたくないとか、盛り上がっているものを白けさせたくないとか、そういう気持ちはとてもわかる。
わかるけど、でもおかしいことにはおかしいと声をあげてもいいと思う。
それが推しの評判を落とすかもしれないのが怖いとか、そういう気持ちだって分かるのだけど。
今回の件に関しては、ファンじゃない人が見ても…???ってなる内容だったと思う。
ジャニオタがなんか言ってる、騒いでるって冷ややかな目で見られる怖さとかも、分かる。私はそういう世間の感じ、めちゃくちゃ嫌だ。
でも、それくらいジャニオタのSNSにおける声は大きいし影響力がある。数字に影響があるから、ジャニーズが起用されてるわけだし、今回2人が呼ばれたのも数字を取りたい意図があったんじゃないかと思う。
だからこそ、これっておかしいんじゃないですか?って批判は全然していいと思う。怒っていい。ちゃんと怒らないと、こっちの気持ちなんて制作側に伝わらない。影響力があるからこそ声をあげて、こういう時代錯誤なものを減らしていきたいし、こういう仕事に推しが巻き込まれることも減らしていきたい。
何したって批判されない、怒ってこないと思われたら、また同じことをされるだけ。正しく怒ることは、推しをそういう時代錯誤な仕事から守ることでもあると思う。
もうああいう扱いされたくないじゃないですか。自分の大好きで応援している人たちが、時代遅れな仕事してるの、嫌じゃないですか。
でも彼らは仕事を断れない、選べない。特に若手は。
今回事務所はなんでこの企画OKしたのかもちょっと謎ですけど、仕事を選べない意見できない立場にある人を守るには、やっぱりファンがおかしいものはおかしいって声をあげるしかないんじゃないかなと思うんです。
推しが間違った時も、正しく怒ろう
これはちょっと余談ですが、推しだって聖人君主では無いですし間違うことはあります。ジャニーズのジェンダー観は時々ひやっとすることも正直あります。(それスノとかホモソノリが怖いなあって思います。一番無自覚に、ノリで言っちゃいがちなこととかあって、危ない)
そんな時、それっておかしいよって言うのもファンなんじゃないかと思います。推しのこと、全肯定したいけど、ファンだから推しの評判を下げたくないって思うかもしれないけど、どう考えたっておかしいのでは…?って時は正しく批判するのが健全な関係なのではないかと個人的には思います。
おかしいと思えるためには、私たちも常に価値観をアップデートしていく必要があります。
良い消費者でいることが、良いコンテンツを生むと思います。
それって難しいことだけど、みんなが安心して楽しめるものが増えていったら、みんな笑顔になれるよなあと思うので。自戒も込めて、書いておきます。
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