デンマーク国内の公共交通機関、特に地方へ行く場合を解説
こんにちは。
私は現在ドイツ国境付近のフォルケホイスコーレに滞在しています。
コペンハーゲンだけを観光する場合には、とりあえず切符買うかコペンハーゲンカードという観光客向けのカードを買えば基本的に困ることはないと思います。
ただ私はデンマークの南部に行く必要があったので日本で色々調べてたのですが、あまりに情報がなさすぎ&公共交通機関のルールが謎すぎて大混乱。ということで、きちんとドイツ国境付近まで辿り着いた私がnoteにまとめておこうと思った次第です、、
デンマークの公共交通機関の仕組み
まず、デンマークの駅に日本のような改札はありません。各ホームにカードをかざす機械(上の写真で矢印でさしてるもの)があって、乗るときに乗車の機械にカードをかざしてチェックインし、降りるときに降車の機械にカードをかざしてチェックアウトしてね方式です。(チェックアウトを忘れるとその次に乗るときにめんどくさいので忘れずに)
無賃乗車しようと思えばできてしまう仕組みですが、時々見回りに来るスタッフに切符を見せられないと罰金が課されます。
デンマークの公共交通機関は「Zone」と呼ばれる区域?を跨ぐ数と価格が関係しているようで、この考え方がややこしい。また電車→バスなどの乗り換えをする場合、同じゾーン内で制限時間内であれば都度チェックアウトしなくてOKで、料金を別々に請求されることを防げるようなのですが、これもややこしい…日本の改札+ICカードって何も考えずに移動できて楽だな…と思いました。
長期滞在ならRejeskort Anonymousを買うと圧倒的に楽
さて、デンマークに観光で行く人にとっては割高なのでおすすめしませんが、留学などで長期間滞在する人におすすめなのが「Rejekort Anonymous」です。
(※5/5追記)現地SIMカードを購入してデンマークの電話番号があるなら「Rejekort」のアプリが1番楽だと思います!!私は3ヶ月の滞在なのでe-simにしていてデンマークの電話番号がないが故に諸々面倒です…
これは無記名のPASMO・SuicaのようなICカードです。この他のRejekort(アプリ)はCPRナンバー・デンマークの電話番号が必要になります。
Rejekort Anonymousは購入に80dkk、必ず最低70dkkチャージしておく必要があります。
Rejekort Anonymousは、駅にある券売機のような機械で購入できます。英語の設定もあるので安心。購入時にチャージ金額を決められますし、残高が足りなくなったら都度この機械でチャージができます。現金には対応してなかった記憶、、私はクレカで支払いをしました。
Rejekort Anonymousの券売機はこのサイトで確認できます!私は空港で購入していて、空港→コペンハーゲン中央駅への電車の切符売り場の端っこにひっそりと機械があります。知らないとスルーするくらいひっそり…
Rejekortなら乗車料金がお得
そんなに公共交通機関を利用しないのであれば必要ありませんが、Rejekort Anonymousであれば乗車料金が都度チケット購入より少し安いです。(例えばRejekort Anonymousなら40dkk、バスで運転手さんからチケットを買うと50dkkとか)
私はいちいち切符を買うのがめんどくさかったし、現金をあまり持っていなかったので、ICカードを購入した方が何かと便利だと思いました。
実際、友達はこのカードを持っていない&デンマークの電話番号がないのでアプリも使えず、バスに乗るとき都度運転手さんからチケットを購入(しかもバスは現金のみ対応)をしていて、めんどくさそうだな…と思っています。
地方に行きたい場合はカードの設定を忘れずに!!
ここで、コペンハーゲン以外の地域に行きたい場合の大きなトラップ!!
カードの裏面には、地方に行きたい場合にはアップグレードしてね、という記載が。いまいちよく分かってなかったので、コペンハーゲン駅のDSBオフィスで作業してもらうことにしました。
「地域間の旅行」というのは、コペンハーゲンエリア以外の地域(地図のN・M・F・ Sと記載されているエリア)で使いたい場合には「カードの制限を解除」という作業が必要ということでした。
制限を解除するために600dkkかかるのですが、これは翻訳の通り「前払い」で、600dkkチャージ+制限解除をするよ、というもの。決して600dkkが解除作業の手数料として取られるわけではないのでご安心を。
(※5/5追記)すみません解釈が間違っていまして、最低600dkkチャージされてないと地方でバスに乗れませんっっっ!!残金588dkkでバス乗ろうとしたらエラーになってしまい運転手さんに聞いても「I dont know」と言われ、試しにチャージして700dkkにしてみたらバスに乗れました…コペンハーゲンに戻ったら600dkk以下でも乗れるのかしら?帰国時に試してみます…たぶんこのカード使ってる人がレアすぎてどこにも情報がない。600dkk(約13,000円)って高いな…とは思ったのですが、実際に地方エリアに来てみると、Rejekort Anonymousをチャージできる機械が大きい駅まで行かないと見つからないので、多めにチャージしてあることで安心感があります。(残高不足で乗れないということが起こりにくい)
残高は換金してもらえる、らしい?
600dkkチャージしていて、3ヶ月間の滞在で全額を使い切れなかった場合に残高って換金してもらえるのか?という疑問。
公式HPでは疑問が解決せずtripadviserを読み込んでみたところ、どうやらコペンハーゲン駅のセブンイレブンでcash out balanceという作業をしてもらえるらしい。これ結局帰りの駅→空港の電車は切符を買わないといけないわけですが、まあ仕方がない。
帰国時に実際に試してみたら追記したいと思います。
DSBはオンラインで割安チケットが購入できる
私がいる学校はコペンハーゲンから電車+バスで4時間ほどかかる距離で、デンマークの長距離電車DSB(デンマーク国鉄)に乗る必要がありました。
駅でチケットを購入でも良いのですが、行く日がちょうどイースター休暇期間で事前にチケットを購入しておかないと不安だったので、日本からオンラインで購入することに。
目的地まで定価だと469dkkかかるのですが、「DSB Orange」という割引チケットを私は利用しました。
✔ Reduced prices outside rush hour.
✔ The sooner you buy, the more departures you will find.
✔ Applies to a specific departure.
✔ Purchased online at DSB.dk or in the DSB app.
✔ You can take up to 2 children under the age of 12 free on your train ticket
適用条件は上記のようになっていて、一度購入するとキャンセルできません。
似た名前で「DSB Orange Fri」というのもありますが、これは出発30分前までキャンセルができるのでDSB Orangeより少し高いです。
私の場合はDSB Orangeで電車129dkk+バス24dkk=153dkkまで節約できました。ありがたい。
ちなみに席の指定は別途料金がかかるのですが、自由席か指定席かを見分けるのも大変なので指定しておいた方が無難です。混んでる日はほとんどの席が予約で埋まってます。
上の写真のように座席は向かい合わせで真ん中にテーブルという形式なので、足元に荷物を置くのは不可能。日本のスカイライナーのような荷物置きスペースはなく、基本的にみんな荷棚に置きます。20kgある海外用のスーツケースも普通に置けるのでご安心を!
あと、席を指定する際に「静かにする車両」「家族連れ車両」「普通車両」みたいなのを選べます。
DSBアプリが便利!!
私はDSBアプリからチケットを購入。車内で駅員さんが回ってくるので、アプリのQRコードを見せればOKです。
このアプリ、電車が今どこを走っているのかが随時表示されて、次の乗り換えのバスまであと何分だよみたいなプッシュ通知もくれる優れもの。
ただし、アプリを使用するためにDSBアカウント登録する際にSMS認証が必要になるので、デンマークでSIMカードを購入しない人は日本で登録しておきましょう。
(※4/27追記)DSBアプリで、長距離電車以外のローカルバス・電車のチケットをその場で購入できるようになりました!クレカ登録すると、位置情報と連携してこれから乗るバスにチェックインできる機能がついてます。(チェックアウト忘れると15分後に自動でチェックアウトもしてくれる)
デンマークで使う際に便利な時刻表アプリ
最後に、デンマークの公共交通機関について調べるなら「Rejseplanen」というアプリが便利です。
私はGoogle mapで目的地の駅名を調べて、Rejseplanenで詳細を確認するという使い方をしています。
このアプリの何が便利かというと、
・駅のホームを表示してくれる
・地図上でバス停の場所を明確に示してくれる
・バスの遅れを表示してくれる
・値段がわかる
というところ。
google map、道のどちら側にあるバス停なのかわからないのが方向音痴の私的には困るんですよね…このアプリは場所がしっかりわかります。
遅れてたらその情報もリアルタイムで反映されるので助かります!!電車の場合、デンマークの駅の掲示板が私的にはとってもわかりにくいので、しっかりホームの番号を書いてくれるのも助かります。
私が乗っている路線だけなのかわかりませんが、次に停まるバス停をアナウンスしてくれないし、バス内にバス停案内のモニターがあったりなかったり(あっても正しく表示されてない)だし、バス停に大きく名前が書いてあるわけでもないので、スマホがないと今どこ!?状態になります。Rejseplanenの地図で今どこにいるのかを見ながら、乗り過ごさないように必死です。。。
ちなみに左下のSydtrafikは、私がいる地域のバス会社のアプリだったのですが、今年4月からRejekortアプリに統合されてしまいました。
このような感じで、デンマーク国内の公共交通機関についてまとめてみました。今後デンマークに行く誰かのお役に立てれば幸いです。
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