アラサーがビジョン優先で進めた転職活動の話
こんにちは。久しぶりにnoteを書きます。
今年の4月から6月まで休職をしてデンマークのフォルケホイスコーレに留学して、帰国してからすぐ復職して働いていたわけですが、実は現職を卒業して来年から新しい環境で働くことになりました。
新卒で入社して7年ほど、なぜこのタイミングで転職することにしたのか、転職するにあたって何を考えたのか。割とぐるぐると悩んだのでちゃんと記録しておこうと思います。長い長い自分語りです!
転職を考えたきっかけは、やっぱり年齢です。今年29歳になり、来年は30歳。30代をどのように働きたいか、どのようなキャリアを歩んでいきたいのかを考える機会が増えました。
これまで転職は2年に1回くらい考えていて、エージェント面談してみて客観的な意見をもらって結局転職しないというのを繰り返していました。そんな感じでダラダラときてしまったので、今後の人生をちゃんと考える時間が欲しくてフォルケに留学していました。
デンマークでの3ヶ月間で自分が大切にしたいことや、自分が好きなことがちゃんとわかって、だからこそ、帰国してから転職しようと決意できたのかなと思います。チャレンジしたい!と思うエネルギーを持つことができたのも、デンマークでゆっくり過ごした時間があったおかげです。
初めてちゃんと転職活動を始めてぶつかったのは、応募する会社を探すのが大変!ということ。エージェントに提案をいただくんですが、なんだかしっくりこなくて、うーーーんとなることが多く、これ新卒の就活のデジャブ???となってしまい割とメンタルにきました。私は新卒の就活の時に抽象度の高い軸をベースに企業探しをしていたので、なかなか思うようには進まず、自分を偽って選考が進んだとしても志望度が高くないことは普通に最終面接で相手に伝わって落ちるというのを繰り返してました。思い出したくないほど病んでたな。
そして今回も、自分の転職の軸は一般的に見ると抽象度が高くて、ちゃんと言語化できてない部分があったのでたぶんエージェントには微妙に伝わってなさそう…だってこんな条件をいう人あんまりいないでしょ…と思いながら過ごし。まあ受けてみないとわからないと思っていくつか応募して見るものの、なんか相手に響いてないだろうなっていうのはわかります。割と難航しました。
エージェントに言われたのは「真面目なのが魅力だけど、真面目すぎる」だったんですが、何が悪いんです???と思ったので、たぶん私はエージェントに頼ることが向いていないタイプでした。選考対策して、求められることを話して、選考通過して内定をもらうこと、それがきっと賢い生き方だし、ビジネスマンとはそういうものなのかもしれないし、ありのままの自分を知って欲しいなんていうのはエゴでしかないとは思う。でも、私の仕事観というか働く環境として自分自身を偽ることは絶対に持続的じゃない・自分に無理が生じることはわかっているから、どんなに上手くいかなくても、心から納得できる場所でない限りは転職をしないと決めていました。不器用すぎるね!客観的にみたらそりゃ真面目すぎるよって言いたくなるね。
仕事において何を大切にするかは人それぞれで、何が良い・悪いわけではないので難しいところです。私は条件とかキャリアとかよりは、思い・ビジョン優先で動いていたので大変でした……まさに転職も「縁」だと思うんですが、なかなかワクワクするところに出会えない〜〜〜と病んでました。スキルや経験面で落とされるのは仕方ないことなのでまあそうですよね、と思ってたけど、ここで頑張りたい!と思えるところに出会えないことの方がつらかったというのが正直なところです。
結局、次に入る会社を知ったきっかけはスカウトをもらったことでして、本当に、あの時もらったスカウトを無視しないでちゃんと返信してよかったな〜〜〜と思っています。
転職における面接はこれまでの仕事の成果や取り組みに関することなので、基本的に話していることはどの会社でも同じです。質問に応じて話すエピソードは変えるけれど、話すトーンは同じで、変化球な質問にも正直に思ったことを答えていただけで、そんな感じだったのに面接はとんとん拍子で進んでいって、内定をいただくことができました。
ありのままの自分でいるというのは、いざ落とされると結構傷つくので嫌ですよ、とてもつらかったですけど、どこかには自分を評価してくれる人はいるわけで、同じような熱量の人たちと働く方が自分のパフォーマンスは上がるので、めげずに転職活動して良かったと思います。
ちなみに、面接の時に「最近面白いと思ったことはなんですか?」と聞かれて、最近応援している若手俳優のファンクラブの会員数について語って、面接後になんであんなこと喋ったんだとやや後悔しましたが、選考は通過しました。謎です。相性だなと思います。
私が働く上で大事にしていることは、自分が作るものでユーザーの人生が少しでもハッピーになること。誰もが自分らしく生きられる社会を作りたいというのが壮大な夢です。なので社会的な課題が深い領域で貢献できることはないだろうかというのは新卒の頃から一貫している考えです。これまでの仕事はヘルスケアが隣接していて、医療もっとどうにかならないかなあと個人的に思うことが色々とあり、次にチャレンジするなら医療業界だと思いました。こんなことを真面目に話して、真面目に聞いてもらえる面接だったので、本当に安心して働けるだろうなと思っています。
これまた面接の時に「なんで社会をよりよくしたいと思うんですか?何か強い原体験があるのか、自然発生的なものですか?」と聞かれて、改めて考えたんですが、これが自然発生なんですよね。自分でもわからん。でも、自分だけじゃなくてみんなが幸せな方がハッピーじゃないですか?という思いだけで、生きています。自分が恵まれていようと、周囲の人が不幸だったら全然楽しくないでしょ。と私は思うので、なんか、社会にある負をどうにかしたいなって思うわけです。自分自身、どちらかというとマイナスの感情の方に敏感だからなのかもしれませんし、生きづらさを感じてきたことも影響しているかもしれません。
これまで編集者という肩書きで主にコンテンツ作りをしてきましたが、次はPdMという肩書きでアプリ開発がメインになります。新卒の頃は、職種にこだわりもなんもなくて、たまたま編集職からスタートして、あれこれ経験をさせてもらったことで、PMというキャリアを選択したいと思えることができました。
今回転職することにしたけれど、7年間働いてきた環境は本当に恵まれていたと改めて思っていて、自分自身、本当にこの7年で大きく変わったと思います。思い返すと、新卒1年目の頃の自分はもっと人間味がなくて、人の気持ちもあんまりわからなかったし、人に興味もなかったし、もっと尖っていたと思う。でもメンバーのみんなが、私をただの同僚というより1人の人間として向き合ってくれる方々だったから、自分は人として成長できたし、人と働くということとはどういうことかを学べたし、何よりも明るくなった!!!自分の思っていることをどんどん出していく、いい子になりすぎず、でも周りの人を考えて物事を進めていけるようになったから、すごく生きやすくなって、感謝感謝です。本当に新卒で入る会社として選んで良かったと強く思っています。ここでの7年間がなかったら、次のステップはなかったなあと思うので。
もう何を書きたかったのかわからなくなってきましたが、歳を重ねるごとに「感謝…」と思うことが増え、あらゆることに感謝してます。恵まれていると思います、本当に。
きたる30歳に向けて、引き続き仕事を頑張りつつ、プライベートもさらに充実できるように頑張ろうと思います。大人になるって楽しいね!