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「非日常」から感情をインプットできないから、日常に幸せを感じられる人になりたい

いま「非日常」ってどうやって体験してますか?

私はもともと感受性は豊かな方だとは思う。小説や漫画、映画やドラマをみて感動することはあるし、心に残るセリフもたくさんある。でも、そこから得る感情にはちょっと限界があって、「非日常」を体験することでしか得られない感情があったと思う。

私はアイドルが大好きだ。(過去のnoteを読んでもらえばまあ分かると思います)アイドルのコンサートに行くことが、自分にとって毎日を頑張る糧になっていた。

コンサートという空間はものすごく「非日常」であり、現実を忘れて目の前のエンターテイメントに没入できる尊い時間だった。生のパフォーマンスだからこそ感じられる、息遣いや表情や、動き。そこで体感する感情は、まさに言葉の通り、魂が震えるような感動。ただただ楽しくて、ただただすごくて、ただただ感動して、泣いたり笑ったり、日常ではありえないくらい感情がジェットコースターになる。

コンサートに限らず、舞台も好きだったし、旅行も好きだった。それは非日常を体験できて、平凡な毎日では感じられない感情をインプットできるからだった。

非日常のはずが、日常になってしまった。

昨年、新型コロナウイルスの感染拡大により、行くはずだったコンサートは全て中止。オンラインでの生配信という形に切り替わった。

昨年の緊急事態宣言が出た頃は、コロナウイルスの流行がここまで続くなんて正直思っていなくて、非日常をずっと過ごしている感覚だった。

もうこんな経験をすることなんてないだろう。感染症が大流行している時に、どのように毎日を過ごすのか。エンターテイメントはどのようになっていくのか。自分はなにを感じるのか。

今だからこそできること、という楽しみがそこにはあったと思う。直接コンサート会場に行くことはできないけれど、まあこんなこと今年だけだろうしせっかくならいろいろな配信を見ておこう。そんな感じ。

昨年得られた感情はいろいろあった。アイドルたちの言葉にたくさん泣かされたし、会いたくて会いたくて震えてた。西野カナの気持ちは、コロナ禍でなければたぶん分からなかったと思う。

でも、新型コロナウイルスは1年たっても消滅する気配はなく、生のエンタメに触れることができない日々が、非日常になるはずがいつの間にか日常になってしまった。「afterコロナ」という言葉はいつしか使われなくなり、「withコロナ」の時代に突入してしまった。

2021年も、正直コンサートに行けるのか分からない。死んでも行く…という気持ちもあるんだけど、心の底から楽しめるのか?という疑問が残る。ライブハウスにはちょっと行きづらいし、舞台もよっぽど行きたいものだけに制限しようと思っている。旅行も、しばらくは行かないと思う。

感情の幅が減る危機感

「非日常」を体験する術を失ったことで、自分の感情や感受性の幅が狭くなっている危機感がある。

そんな危機感から、家にいる時間はむさぼるように漫画や本を読んでいるし、空いている時間でドラマもたくさんみてインプットしているのだけど、なんだか、物足りなさを感じてしまうのだ。

心震える作品に出会えていないだけかもしれないけれど、やっぱり感じる感情がどこか浅くて、体験によって得られる感情ほどの深さがないというか。

生配信のライブだってすごく楽しいし、映像を見ながらボロボロ泣くこともあるのだけど、五感を全部使って感じるわけではないし、自分の部屋という貧相な設備でみるものには限界があり、自分に残る記憶は全部平面的なのだ。

立体感がなくて、のっぺりした感情。

どんどん自分の感覚が鈍くなっていく。そんな危機感があるのだ。

日常の小さな出来事に幸せを感じられる人に

その危機感から、どんどん幸せを感じられなくなり、私って一体なにを楽しみに生きているのか…?と分からなくなってきてしまった。

私はもともとプラスの感情を感じにくくて、みんなの「ものすごく嬉しい!」が私にとっての「嬉しい」くらい。だから非日常によって得られる激しい感情がなくなると、感情がとってもフラットになってしまう。起伏がない日々が続いている。

私はこれまで「非日常」に依存しすぎていたのかもしれない。

アイドルのコンサートに行けない、って嘆いていても事態はなにも変わらなくて、しんどいしんどいって言ってても余計につらくなる。じゃあどうしたらいいか?を考えた結果でた答えは、日常に幸せを感じられるようになるということ。日常を、ちょっとずつ豊かにすることだ。

私が思う幸せな人生って、「あー今日も楽しかった!明日も楽しみだな」と思いながらあたたかい布団で寝る毎日なんですよ。

感情を得る手段を非日常に依存せず、日常でたくさんの感情を得られるような人になりたいと思う。「日常」が変わってしまったのだから、自分もそれに適応していくしかないと思っている。

2021年は、嬉しい!楽しい!とウィスパーボイスで囁いてる自分の心の声を、ちゃんと大切に聞いてあげようと思う。


…と、なんか物わかりのよいことを書いたけれど、もちろん、非日常でしか感じられない感情はたくさんあるので、それを完全に諦めたわけではない。はやくライブに行きたい!!!!!

おわり。


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