損したくない、 という気持ちが損を増やす?
息子が生まれたのをきっかけに、教育資金を貯めるために学資保険を検討することに。
いろいろ保険屋さんに話を聞く内に、どうやら外貨建ての終身保険を学資保険の代わりにしたら良いと推薦される。ついでに、万が一旦那もしくは私が死んだときの息子の生活保証もしないとね。そうそう老後資金も・・・と、気づいたらてんこ盛りパックになってきた。
そこで、ふと我にかえる。
「あれ、私そもそもなんのために保険入るんだっけ?」
保険は、未来起こりうるリスクに対する保証。その保証を、私たちは買うのである。月々支払だと数千円から数万円という金額かもしれないけど、これが何十年も続いたら、それはそれはたいそうな金額になる。 ついつい、保険屋さんと話をしていると、「万が一」が「百が一」くらいの確率に思えてきて、リスクばかりに目がいってたくさん保証をつけたくなる(つまり、保険加入したくなる)。保険の仕組み的に、若い時に入った方が得というのも、まるで「期間限定」「今だけセール」的なマジックワード感あって、背中を押されてしまう。
そう、「損したくない!」という下心に火をつけるのが上手なのだ。保険という商品は。
でも、待てよと。本当に損をしないと言えるのだろうか? 損をしないように、と必要以上に保険に加入してしまったら、元も子もない。結果的には、いらない買い物となってしまえば、それは損をしたということになる。 損をしないようにして、損をする。ということになってしまう。
保険にしても、何にしても、大事なのは「何のために行動するのか?」を何度も問い直すこと。何のため?が明確に言葉にできれば、自ずと必要なことだけに削ぎ落とされるはずだ。