『プラダを着た悪魔』をみた感想
出版社で働く夢がある主人公が、『ランウェイ』という雑誌会社の面接を受けに行くところから始まる。
お洒落に興味がない主人公と、ランウェイで働くお洒落が好きな人
それぞれが会社に行くまで、用意をする姿が交互に映し出され、主人公の衣服への関心のなさが対比によってわかりやすく描かれていた。
編集長のミランダは、
・これまでアシスタントは細くてお洒落だったけど馬鹿で使えなかった
・履歴書を見ると優秀そうなアンディ
・ダサくて太っているアンディを賭けで採用しよう
と、アンディの採用を決める
採用が決まったアンディは仲良しの友達、彼氏と一緒にごはんを食べながら雑談をする。
アンディが『みんなとてもお洒落なの』
と言うと、彼氏のネイトは
『君は今のままで素敵だよ』
と言う。
ミランダからはかなりの無理難題を出されるが、どんなに仕事をこなしても感謝を伝えてもらえないことから不満を漏らすアンディ。
すると、ランウェイを愛する男性社員のナイジェルから
『甘ったれるな、君は努力していない。嫌ならやめてしまえ』と言われた。
・この仕事は100万人以上が憧れ、やりたくてもできない仕事
・命懸けでもやりたいと思っている人がいる
そんな話を聞いてアンディは、自分ができる"努力"は何か考える。
『太っている・ダサい』そうミランダから評価を受けていたアンディは、お洒落になろうと思い、アドバイスをくれたナイジェルにプロデュースをお願いする。
綺麗に変身し、仕事を着々とこなせていたアンディだったが、ミランダから『双子の子どもたちにハリーポッターの新刊(まだ未発売のもの)を用意しなさい。4時間後までに用意できなければクビ』と言われる。
手を尽くしたアンディだったが、もう無理だと諦め、彼氏のネイトに
『どうせクビになるんだもの。やめさせられる前にこっちから辞めるわ』
と電話で伝える。
いつもミランダから無理難題を吹っ掛けられ、内心そんな仕事やめてしまえばいいと思っていたネイトは
『おめでとう!君は自由だ!』
と、祝福しお土産を買って帰る。
しかし、たまたまアンディが連絡していたクリスチャンプソン(アンディが憧れる雑誌記者)からハリーポッターの原稿が手に入ったと連絡が入り、無事ミランダのミッションをこなすことができた。
結局、仕事を続けることになったアンディ。
その報告を聞いてがっかりするネイト。
ネイトの誕生日の日、元々アンディが参加予定ではなかったパーティーに出席しなければならなくなった。
パーティーから帰るとネイトは
『好きにしろ、君の仕事だ』
『以前の服が(君が)好きだ』
とだけ伝えて、1人ベッドに向かって行った。
ナイジェルに、私生活が上手くいっていないと相談すると
『それは仕事が上手く行き始めている証拠だ』
と言われる。
アンディの同僚で先輩のエミリーは、パリに行くことを目標に働いていた。
しかし、ミランダからは『行くのはあなた』と言われ、パリ行きを受け入れる。
エミリーには、『ミランダからそう言われたの、あなたならわかるでしょ?断れなかったの』
と、自分の決定ではないと言い訳をする。
ここだけではなく、多くのシーンでアンディは自分の行動は『誰々から言われたから仕方なく』『私は嫌だけど』のように周りのせいにして(他責)行動する。
アンディが憧れる雑誌記者からアンディがキスされるところをみた親友は、
『アンタはネイトを大切にしていない。ブランドの服を身にまとって、ネイトを置いて1週間パリに行くなんて私の知っている16年間親友だったアンディじゃない、あなたは誰?』
と、親友から見限られる。
たまたま出くわしたネイトが
『パリに行く?聞いていない』と言い、これまでの不満が爆発する。
『ランウェイを歩く女を一緒笑っていたお前は、今、自分がそれになっている』
『認めろよ』
『今の俺とお前とでは、共通点が1つもない』
そしてネイトから別れを告げられる。
パリに行ったアンディはミランダが自分の為に、人との約束を破り、自分が編集長を続けられるように根回ししている事実を知る。
ミランダ
『こんなことを言うのは初めてだけど、私はあなたと似ている』
『あなたは自分で進むべき道のために、自分で確かな決断をしている』
アンディ
『私はそんなことをしていません』
ミランダ
『いいえ、しているわ。エミリーを差し置いて、あなたはここに来たでしょ?』
そこでアンディは、自分が他責にしているだけで、実際は自分は人のせいにしながら自分に都合のいい行動を取り続けてきたと気付く。
本来、ミランダについてまわる秘書のような仕事だか、もう自分がやりたいことを自分で選んでやると決めたアンディはミランダを置いて一人で帰る。
パリから戻ったアンディは、ネイトに会いに行く。
『今までの自分は間違っていた。ネイトと居たい』
と自分の意思を伝える。
はっきりと描写されていないが、きっと2人は復縁なり友達になるなり、これからも仲良く付き合っていけると思えた。
出版社に面接に行くアンディ。
面接官からの質問に答えつつ、面接官からあることを伝えられる。
『ミランダから直々にFAXが届いた。
「あの女は、これまでのアシスタントの中で1番期待を裏切った。
その子を雇わなかったら、馬鹿者だ。」とね。』
この後も、詳しい描写がなかったがミランダの太鼓判がついたアンディは出版社にも無事採用されるのだろう。
雑な振り返りだったけど、私がプラダを着た悪魔をみて思ったことは
言い訳をするのは良くないということ。
当たり前のことだけど、自分を客観的にみれていないと、やってしまっている可能性があると思って怖くなった。
これから気をつけようと思う。
大好きな彼くんと一緒にみたけど、とても面白い映画でした。