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ドリームプラン見てきました

アメリカで話題のウィル・スミス主演作
ドリームプラン(原題:KIng Richard)を見てきました。

みんな、全人類見た方がいい!
特に自分に自信失ってる方。
ここ最近見た映画でいちばん良かったです。

私大学のときアメリカ文学を研究していた身なので
人種差別、女性差別の観点からもおもしろかった。

ざっくりあらすじ言うと、
テニス素人パパが、娘が生まれる前から
テニス女王になるための『プラン』を立て、
白人のスポーツであったテニス業界に
黒人でありながらも実力で勝ち上がっていった実話です。

学んだのは2つ。

1つ目は、自分を心の底から信じること。
テニスチャンピオンになった娘2人なんて、
生まれたときから父のリチャードに
君は世界一になるんだ、周りは君に怖気付いてるよ、
君の実力を見せたりなとずっと言われて育ってます。
もう、チャンピオンになると決まってるし
それが脳内にDNAレベルで刷り込まれてる。
なる以外選択肢ないやん!という世界。

それはプレッシャーでもなんでもなく、
天命というか、自分は凄いんだ、すごい人になるんだと思ってたら
自然と行動がそうなるんだなと。
どこまでも、細胞レベルで自分を信じてしまうことです。
それがあったらもう最強。怖いものなしです。
父母の教育のすごさよ。

思い込んじゃってるから、父リチャードの言動って
周りから見たら空気が読めないお門違いの勘違いオヤジですよ。
だけどもうファミリーの中ではそうなると決まってるから外野なんて気にしていられない。
あの痛快な感じが最高に面白かったです!

2つ目は、黒人差別、女性差別のダブルの壁に立ち向かう術。
映画の中で、父のリチャードが娘2人に言った
「世界でもっとも恐れられるのは、考える力を持った女性」という言葉。
そうなれよと言っているわけですが、
歴史上、世の中から、黒人、女性は秩序を乱すものとして差別されてきた。
知識を持った女性は魔女と言われ、ヨーロッパでは魔女狩りがありましたよね。

娘のビーナスは幼い頃から実力を認められ
早くプロデビューしろと、試合に出ろと周りから言われてましたが
娘を頑なに試合に出させずひたすら練習させていた父のリチャード。
その背景には、推察するに、
教養も、心の軸も考え方もない娘がいきなり世の中に1人でさらされたら、
最初はいいかもしれないけど必ず魔の手が忍び寄ってくる。
黒人の烙印を押されて生まれた以上、
いつ肉体的にも精神的にも撃たれるかわからない。
身を守らねばなりません。
その上女性であれば、より世間にさらされた時には
格好の餌食になりますね。
華々しいキャリアは築けるかもですが、
必ず陥れたくなるやつが現れる。
心も不安定だったら、悪い奴にひっかかって依存したり薬に依存するかもしれない。

だからこそ、父のリチャードは娘を普通の子供として育て、
教養を身につけさせたのではないでしょうか!

実話は分からないけど、物語上はそういうシナリオだったんではないかと思います。
アメリカ文学やっていた身としては、
黒人差別、女性差別的な観点でも示唆ありまくりで面白かったです。

自分として堂々と生きるには、教養と自分を愛する、自立する心が欠かせないな〜と学びました。


たぶん現代では流行らないサクセスストーリーだけど、
でも自分らしく生きる、自分を信じる、というメッセージは、
特に現代人には必要な考え方なんじゃないかと思いました。

だからほんと見てほしいです。
2回目みたい。
見失ったらまた見ようと思います!!

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